「いざ、いまこそのインタースコアを!」と、イシス編集学校の校長、松岡正剛からのはなむけのメッセージが、5月13日正午に届き、18教室の15週間の[守]稽古が始まった。松岡は「この学校は知識を学ぶところではなく、どんな時にも勇気と知恵が発揮できる方法を身につける学校」と「方法の学校」の本来を語り、イシスならではの学びの秘訣「問・感・応・答・返」を紹介し、「問うて、感じて、応じて、答えて、返しあってください」と学衆たちの背中を押した。
開講を待ち構えていたかのように、点呼に「感」と「応」が寄せられる。
「このたび、不思議なお稽古に入れて頂きました」
「松岡校長の『日本文化の核心』を読んで感銘を受けまして、
やってきました」
「編集工学という言葉に『今、これではないか』と思いました」
最初のお題【001番:コップは何に使える?】への初回答が届いたのは、風土いきいき教室。出題から僅か36分後のことだ。「最初に紙コップが浮かんで、そこからおもちゃ作りを頭で始めました」と遊ぶように臨んだ学衆に対して、師範代の本城慎之介が「コップで世界がつくれそうですね」と応じて指南を返す。夜が更けるのに伴い、潮が満ちるように次々と回答が寄せられる。教室という同じ船に乗った仲間たちとの相互編集しあう旅路が始まった。
(文/53[守]番匠 阿曽祐子)
イシス編集学校 [守]チーム
編集学校の原風景であり稽古の原郷となる[守]。初めてイシス編集学校と出会う学衆と歩みつづける学匠、番匠、師範、ときどき師範代のチーム。鯉は竜になるか。
井上麻矢さんが、53[守]の舞台に出演する。そんな話を聞きつけ、ZOOMへと向かった。イシス編集学校の花形演題『編集宣言』が7月14日に本楼で開催される。田中優子さん、大澤真幸さん、武邑光裕さんに続く、4人目の登壇者は […]
53[守]特別講義、開催決定! 劇団こまつ座代表・井上麻矢さんが登壇
井上ひさしに、「ゆれる自戒」という有名な言葉がある。 むずかしいことをやさしく、 やさしいことをふかく、 ふかいことをゆかいに、 ゆかいなことをまじめに、 誰もがこのとおりに表現できたらなあとあこがれる編集方 […]
何度でも見たい夢―53[守]師範によるこまつ座『夢の泪』観劇のススメ
こまつ座公演『夢の泪』の観劇を終えてから10日あまり。本作は、井上ひさしが東京裁判について扱った三部作の第二作目だ。テーマと笑いと音楽を堪能し、「3回は涙した」という53[守]師範の福澤美穂子と「あと3回は見たい」という […]
「3」で編集は動きだす 〜師範2人と司会1人の用法語り〜 53[守]伝習座
53[守]で新しく師範に加わった山崎智章は、伝習座名物・師範による「用法語り」の進行を担った。進行役だからこそ見えて来た「3」の神秘とは――。山崎師範が[守]伝習座をレポートします。 日本三景、三大都市圏、御三家 […]
時を超えた足元ミーム ~ウルトラマンからヘビへ~ 53[守]伝習座
福澤美穂子が[守]に帰ってきた。30期代で番匠として冨澤陽一郎学匠を支え、その後、物語講座や多読ジムで活躍している。久しぶりの[守]は福澤の目にどのように映ったのか。注意のカーソルが寄ったのは足元だった。 […]