どこの誰かは知らないけれど、イシスの誰もが知っている。月光仮面さながらに、みんなにお馴染み大惨寺は、ついに400番を迎えました。千日興行の足跡は川向うに村を成し、折々の祭りも経ながら着実に成長しています。
だがしかし。疾風のように現れて、疾風のように積もりゆく――日々のお題群を追いかけるのに骨が折れるのも確かです。大惨寺では今、どんなお題が吐き出されているのでしょうか。
この不定期連載では、無限にダダ漏れ/無料でタダ漏れなお笑い大惨寺のお題&回答を、遊夕番デスクからご紹介します。
「江戸雑俳」「洒落附」などの古典お題から、「刑事ピクルス」「超短編」といった近代種目に至るまで、毎日つぎつぎとお題が繰り出されるのが大惨寺の日常。ユニークな俳号を名乗る参拝者たちも、負けじと回答していきます。
そんな中から今回取り上げるのは、第394番。出武将からのお題はこちら!
シン・お笑い大惨寺、第394番は、一行問答じゃ。
問:ワッときてグッとくるものとは何?
ワッときてグッとくるもので一問一答、ならぬ一行問答。
オノマトペというのは、体感に訴えてくると同時に想像力をくすぐりますね。みなさんは何をイマジンなさる?(すこし考えてみてください)
︙
︙
︙
それでは、参拝者の回答もいくつか覗いてみましょう。
最初にやってきたのは、常連の緑青さん。(※早朝5時53分に出題されたこのお題に、緑青さんは6時19分ごろ即応してます。)
問:ワッときてグッとくるものとは何?
答:顔面パンチ
緑青
じつに目が覚める一番回答です。
ワッと驚きグッと潰れる、格闘漫画2コマぶんの絵が浮かびます。
お次は、俳号からして風格を感じる「摩天楼の売茶翁」さん。
問:ワッときてグッとくるものとは何?
答:二日酔い目覚めの朝日
摩天楼の売茶翁
……先ほどとは違う意味で目が覚めますねぇ(笑)
パンチは体の外から、こちらは体の内から。突然ソレはやってきて、トイレでグッと迫りくる。
なんだか心穏やかではないですが、ダメージ系回答ばかりではございません。
問:ワッときてグッとくるものとは?
答:駆け寄ってくる子ども
龍雪@マチガイナイ
いっきに気分が晴れました♪ このグッなら、いくらでもワッときてほしい。マチガイナイな。
「向かってくる人」という意味では同じでも……、
問:ワッときてグッとくるものとは何?
答:オバタリアン
痴喜笑
そんなマンガもありました。バーゲンセールの風景か。掴み取るのに無我夢中。
問:ワッときてグッとくるものとは何?
答:田原俊彦の親衛隊集会
和家若造
問:ワッときてグッとくるものとは何?
答:新宿乗り換え
おタレちゃん
ワッと大勢やってきて、息が詰まるほどグっと押す。
駅から学校に目を転じれば、こんな「殺到」の場面も。
問:ワッときてグッとくるものとは何?
答:To be continued (金八での世情、ウィキッドのエンディング、など)
椿亭八枝☆彡
卒業式前の暴力。校舎に押し入る機動隊。捕まる生徒と叫ぶ金八。バックに流れる中島みゆきの「世情」……。
物理的にも精神的にも「ワッときてグッとくる」シーンといえましょう。名作のエンディングそれぞれに「ワッ」や「グッ」がありそうですね。
参拝者になりたてホヤホヤな「古株の新人」こと菊八さんは、一行問答に数行の思い出も添えてくれました。
問:ワッときてグッとくるものとは何?
答:無名時代から応援してる推しの晴れ舞台
菊八 拝
22年前の2月、斎藤工を知ったのと、編集学校の門前指南に申し込んだのは同じ日でした。その後の人生を変えた2つ。
22年前の2月にワッときた2つ。いや、もしかしたら「ワーッ!」という歓声だったかもしれません。読み手の胸にもグッとくるペアリングです。
最後は“尊い”つながりで、名はテイをあらわす珍回答の名手・珍ぬさんによる懐かしい風味の回答(?)で締めましょう。
大惨寺のみなさま。
おはようございます。珍ぬです。
わっ投げます。
問:ワッときてグッとくるもの
答:十七条憲法エドはるみ制定
珍ぬ@こおーかもしれん
飛鳥か江戸か平成か、エンタの神様かスイコの仏様か……。
脳内はWhat?でいっぱい。けれども間違いなく、和をもってGooooood為している。
奇妙も苦悩も抒情もあるお笑い大惨寺。みなさんもグッとなアイディアが浮かんだら、寺でワッとご回答ください。編集力もグワッと上がるかも?
文・アイキャッチ/白馬ッ苦連(バニー)
シン・お笑い大惨寺 遊夕番遊夕番
編集的先達:一休宗純、川上音二郎、椿三十郎、四方赤良。イシスと社会の狭間に生まれし「シン・お笑い大惨寺」。この河原から毎夕声を発するは人呼んで「遊夕番」。時には抜き身の刀のごとくギラギラと、時にはヌメヌメ艶っぽく、この世もわが身も笑い飛ばす。髑髏を蹴飛ばしオッペケペぇ、雨降らば降れ風吹かば吹け。
大惨寺新章 -口伝の世紀へ-【第三回焼きそば会*焼きそば比丘尼ック】
活字に行間あり。セリフに間合いあり。シン・お笑い大惨寺はエディットカフェを飛び出し、新たな間の創造に向けて船出した。 2月大寒波の連休最終日、この世から消えゆく「B面の権化」大惨寺のトンチキ集団による焼きそば会が本楼で敢 […]
世の中から「B面」が消え失せつつある。 A面・B面という言葉のもととなったレコードやカセットが廃れたからということもあるだろうが、それだけが理由ではない。 「B面」という語 […]
20分の8である。打率にすれば大谷翔平も口をあんぐりの4割バッターだ。 何が打率4割か。 明日28日いよいよ幕を開ける54期めの[守]講座。その教室をあずかる20名の師範代のうち、なんと8名がお笑い大惨寺出身なのである。 […]
○“蛮”期同門祭・邪鬼蘇婆講とは 7月某日、本楼で“蛮”期同門祭・邪鬼蘇婆講が開催された。25周年番期同門祭の2ヶ月前のことだった。それはいったい何だったか? 邪鬼蘇婆講(や […]
夏といえばお祭り。お祭りといえば屋台。そして屋台の定番といえば……やきそば! ということで、イシス編集学校でも7月24日夜、あの「邪鬼蘇婆講(やきそばこう)」を開催します!!! 企画者 […]