昆虫の巨大な複眼は、360度のあらゆる斜め目線を担保する無数の個眼の集積。
それに加えて、頭頂には場の明暗を巧みに感じ取る単眼が備わっている。
学衆の目線に立てば、直視を擬く偽瞳孔がこちらを見つめてくる。

ひとつき、またひとつきと、季節がめぐり──
編集工学者・イシス編集学校校長・松岡正剛がこの世を去って、まもなく一年。
それでも、耳をすませば、どこかで語りかけてくるような声がある。
ことばの向こう、音の奥、ページの余白から──。
その声に、音でこたえる一夜を。
「玄月音夜會」第三夜は、松岡正剛一周忌の特別企画として、8月13日(水)に開催いたします。
今回の共演者は、三味線演奏家・作曲家の 本條秀太郎 さん。
松岡がその音色と詩魂に深く魅せられ、長年にわたり共演を重ねた盟友です。
サロンイベント「三味三昧」、共作の「かいかい節」など、ふたりの間に響いてきた音の記憶が、いまふたたび呼び起こされます。
本夜會では、在りし日の松岡校長の姿とことばを映像で蘇らせ、本條さんの生演奏とともに“共演”する構成を予定しています。
さらに、校長の新たな書籍三作もこの日に合わせてお披露目されます。
『世界のほうがおもしろすぎた』(晶文社)
『百書繚乱』(アルテスパブリッシング)
英語私家版『Birds』(bookshop M/デザイン:町口覚)
この『Birds』にちなんだ楽曲も、本條さんがこの日だけのためにご用意くださいました。
音楽、映像、書物。
あらゆるメディアを超えて、松岡正剛の編集世界が立ちのぼる夜。
会場参加は満席となりましたが、オンライン配信でのご参加は受付中です。
限定公開のアーカイブ視聴もご用意しております。
画面越しにでも、ぜひこの“共演”の空間をご一緒ください。
日時:8月13日(水)19:30開演(18:30開場)
会場:イシス館本楼(東京都世田谷区)※本楼ライブ参加は満席
配信視聴参加:4,000円(税別)
※お申し込み者限定で、期間限定のアーカイブ配信あり
▶︎お申し込みはこちらから
https://shop.eel.co.jp/products/m_music_250813
ゲストプロフィール
本條秀太郎 Honjoh Hidetaro /三味線演奏家・作曲家
1971年に本條流を創流。三弦の持つ表現の自由闊達さに回帰し、各時代に各地域で自然発生的に歌い継がれてきた “うた”(自然民謡)を復元再生するとともに、それらの普遍的、民族的な躍動感や旋律をモティーフとする楽派「俚奏楽」を発表。1993年より江戸時代の端唄の全曲演奏に取り組む一方、古典の枠に留まらず、様々なジャンルの音楽、奏者と共演し、数多くの国内外公演を行っている。松岡正剛は本條氏の三味線と歌と声、またその作曲センスに惚れ込み、さまざまなイベントでコラボレーションしてきた。2014年~16年、三味線とトークによるサロンイベント「三味三昧」を本楼で共同開催した。松岡作詞・本條氏作曲による「かいかい節」がある。
衣笠純子
編集的先達:モーリス・ラヴェル。劇団四季元団員で何を歌ってもミュージカルになる特技の持ち主。折れない編集メンタルと無尽蔵の編集体力、編集工学への使命感の三位一体を備える。オリエンタルな魅力で、なぜかイタリア人に愛される、らしい。
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コメント
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2025-07-29
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これこれこの感じ。まさにこれが九州男児バイ!(…と、よそ者の目には見える…)