宮谷一彦といえば、超絶技巧の旗手として名を馳せた人だが、物語作家としては今ひとつ見くびられていたのではないか。
『とうきょう屠民エレジー』は、都会の片隅でひっそり生きている中年の悲哀を描き切り、とにかくシブイ。劇画の一つの到達点と言えるだろう。一読をおススメしたい(…ところだが、入手困難なのがちょっと残念)。

89感門之盟の朝、ジャイアンこと角山師範(写真左)に校舎裏に呼び出されたのは、ポケット師範代こと54[破]夕刊ちぐはぐ教室の北川周哉師範代(写真中央)だ。
北川師範代は51[破]の学衆時代、「ポケット」をテーマにしたミュージアムをプランニングし、P-1グランプリに出場していた。54[破]では師範代に登板し、今度は学衆・佐藤玄の「ぶらんこ」のミュージアムで見事P-1グランプリに輝いた。
プランニング編集術で羽ばたかせた連想力を買われ、北川師範代は89感門之盟でエディストJUST記者として腕を振るうことに。
その前に、ジャイアンの薫陶を受けることになったのだ。写真は、取材の練習対象に選ばれた55[守]阿曽番匠(写真右)から本日のコーディネートの理由を聞きだす図。
ジャイアンからのパンチのあるアドバイスをポケットに、89感門之盟で北川師範代はJUST記者としてデビューする。
白川雅敏
編集的先達:柴田元幸。イシス砂漠を~はぁるばぁると白川らくだがゆきました~ 家族から「あなたはらくだよ」と言われ、自身を「らくだ」に戯画化し、渾名が定着。編集ロードをキャメル、ダンドリ番長。
二度見した。「感門表授与」に登壇した、55[守]つきもの三昧教室畑本浩伸師範代(写真右)を、である。 頭の上のお面を見るため、ではない。その晴れやかな顔を見るため、である。 コーナー司会の阿曽 […]
54[破]第2回アリスとテレス賞大賞作品発表!アリストテレス大賞 高橋杏奈さん
物語編集術は[破]の華である。実際、物語を書いてみたいから、と[守]から進破する理由に挙げる学衆は多い。だが、人気があるという理由だけでは華とは呼べない。 物語編集術は、「スター・ウォーズ」「ミッションインポッシブル」と […]
とびきりの読書社会到来の夢を見る。 54[破]開講を2週間後に控えた「突破講」でのことです。[破]に登板する師範代研鑚であるこの会は毎期更新をかけていくのですが、54[破]は、「編集工学的読書術」を実践した […]
53[破]第2回アリスとテレス賞大賞作品発表!アリストテレス大賞 小笠原優美さん
人生は物語である。人にはそれぞれの物語があるわけだが、ならば、物語など書く必要はあるのだろうか。 [破]には、3000字の物語を書く物語編集術がある。[守]の稽古を終えて卒門した学衆の多くは、この編集術に惹 […]
これは徹夜になるな。 その日私は、ツトメ帰りに会場である本楼上階の学林堂に向かった。到着し準備を始めたところに、松岡校長がふらりと現れ、離れたところに腰を下ろし静かに耳を傾ける。そして、私はうれし苦しい […]
コメント
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2025-09-18
宮谷一彦といえば、超絶技巧の旗手として名を馳せた人だが、物語作家としては今ひとつ見くびられていたのではないか。
『とうきょう屠民エレジー』は、都会の片隅でひっそり生きている中年の悲哀を描き切り、とにかくシブイ。劇画の一つの到達点と言えるだろう。一読をおススメしたい(…ところだが、入手困難なのがちょっと残念)。
2025-09-16
「忌まわしさ」という文化的なベールの向こう側では、アーティスト顔負けの職人技をふるう蟲たちが、無垢なカーソルの訪れを待っていてくれる。
このゲホウグモには、別口の超能力もあるけれど、それはまたの機会に。
2025-09-09
空中戦で捉えた獲物(下)をメス(中)にプレゼントし、前脚二本だけで三匹分の重量を支えながら契りを交わすオドリバエのオス(上)。
豊かさをもたらす贈りものの母型は、私欲を満たすための釣り餌に少し似ている。