「未習熟な習熟を」阿曽番匠メッセージ【90感門】

2026/03/22(日)20:55 img
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56[守]の師範代ロールを全うした18名への感門表授与の場。その締めに、会場へメッセージを寄せたのが阿曽祐子番匠である。

 

阿曽番匠は、今福氏の「未習熟の習熟」という言葉を紹介した。これは、いったん身につけた型や方法を手放し(未習熟)、新たなあり方へと向かうプロセス(習熟)を指す。[守]での学びは、型を通じてそれまでの自分をあえて壊し、新しい自分へと更新していく姿勢である。

 

一般的には、できるだけ早く習熟し、逸脱しないことが求められる。しかし、イシス編集学校のあり方はその流れとは異なる。

 

では、どのように未習熟の習熟を実践できるか。重要なのは、「先達たちがどのように自らを更新しつづけてきたのかを知ること」であるという。

 

松岡校長は「編集を終えようとする社会に抗いたい」と語り、日々本を読み、千夜千冊を書きつづけることで先達の方法に向き合ってきた。この校長の実践そのものが、自らを更新しつづける姿勢を体現している。

 

「私たちもまた、校長の歩みに連なりながら、編集道を歩みつづけてまいりましょう」と締めくくった。

阿曽番匠は、[守]番匠ロールのほか、松岡校長が創設した近江ARSや、文化人類学者でありISIS co-missionの今福龍太が監修する多読アレゴリア「群島ククムイ」にも関わる、ポリロールの実践者である。

  • 上杉公志

    編集的先達:パウル・ヒンデミット。前衛音楽の作編曲家で、感門のBGMも手がける。誠実が服をきたような人柄でMr.Honestyと呼ばれる。イシスを代表する細マッチョでトライアスロン出場を目指す。エディスト編集部メンバー。