サンジュウさん(30代女性)のご相談:
ニジュウにたいこうして30代のアイドルグループつくりたいんですがどうしたらいいですか?
サッショー・ミヤコがお応えします
ニジュウに対抗するんですね。「30代の」と限定せず、「30代・60代・90代」のクロスオーバーなアイドルグループにしませんか。
30代にとっては「10代で芽が出ず、20代で世に出なかった」悔しさがバネになるでしょうが、なんの、60代になれば「手も足も出なかったこと」が、まして90代になれば「根も葉も羽根も生えなかった」ことが、何よりの強みになります。歌って踊って握手会。その気になったらいつでもご連絡ください。フショー・サッショーが60代代表としてセンターをつとめさせていただきます。お勧めする本は三冊。岡本太郎の『自分の運命に楯を突け』『自分の中に孤独を抱け』『自分の中に毒を持て』(青春文庫)に3原色の全面オビがついているバージョンをぜひ。書店によっては、まだ特製缶バッジも残っています。さしづめ「楯を突く」のは30代、太郎さんは「目的をもたないことが〝ぼくの目的〟だったと言っています。「孤独を抱く」のは60代、「嫌われたっていいじゃないか」精神で邁進します。「毒を持つ」のは90代、「いつも興奮と喜びに満ちた自分に」なるのはそれからで大丈夫。自分自分の仲良しトリオでデビューしましょう。
千悩千冊0004夜
岡本太郎
『自分の運命に盾を突け』
『自分の中に孤独を抱け』
『自分の中に毒を持て』青春文庫
30・60・90のアイドルがいてもいいじゃないか!
◉井ノ上シーザー DUST EYE
わたしはね、 「アイドルグループ」という、目新しさを消費するような仕組みに、生理的嫌悪感を持っています。
消費システム云々を考えないのであれば、「カラオケボックス行って歌えばいいじゃん」といった言葉しか出てきません。
その対極が、今は亡き「アートブレイキー&ジャズメッセンジャーズ」です。
モーニンという名曲を、30年間延々とアレンジを加えつつ、失笑を買いながら、演奏し続けました。
えらいですねー。
▲モダンジャズの名曲”モーニン”。コンサートでイントロが流れただけで「まだやってるのか」と笑いが起こったらしい。
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井ノ上シーザー
編集的先達:グレゴリー・ベイトソン。湿度120%のDUSTライター。どんな些細なネタも、シーザーの熱視線で下世話なゴシップに仕立て上げる力量の持主。イシスの異端者もいまや未知奥連若頭、守番匠を担う。
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