2018年4月、バンコク在住の井ノ上裕二師範代(当時)の一時帰国時に「38守熱線シーザー教室」同窓会が開催された。場所は、都内某ビル2Fのイタリア料理店だ。予約をした奥本英宏師範(当時)には、ある懸念があった。
当日、井ノ上は時間通りにレストラン前に到着した。着くや否や、看板の「トマトスパゲッティ」を「まぐろ丼」と見間違える。それを日本料理店と判断してきびすを返し、ビルの2Fを走り回った。当然、目的地は見つからない。
エスカレーターで3Fへ駆けあがり、白タイルで囲まれた扉を「イタリアレストラン」と感知するが、転がりこんだ先はトイレであった。「やはり2Fのはずだ」と思い直すが、今度はエスカレーターが見つからない。あきらめた井ノ上は喫煙ルームで一服を始めた。
同時刻、奥本は「あいつ、リアルには弱いからなぁ」と衣笠純子、中村晃子(当時「熱線シーザー教室」学衆、現師範代)に打ち明けていた。奥本の予感はズバリ的中していた。
井ノ上シーザー
編集的先達:グレゴリー・ベイトソン。湿度120%のDUSTライター。どんな些細なネタも、シーザーの熱視線で下世話なゴシップに仕立て上げる力量の持主。イシスの異端者もいまや未知奥連若頭、守番匠を担う。
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