『絵師ムネチカ』から目が離せない。天才は往々にして何かが欠けている。そしてそのこと自体がまた天才の天才性を引き立たせる。周囲の人々の鼻面を引き回し、人生を変えていく「天才少年」のデモーニッシュな魅力を容赦なく描いた怪作。
これまでにも「神童」もの(?)を数多く描いてきたさそうあきら先生だが、ご本人は極めて方法に自覚的な職人タイプ。長年、マンガ学科の教員として教鞭をとり、『マンガ脚本概論』などの技法書にも定評がある。
これまで、数々のイシスロールを担ってきたイシスのiGen。44[花]錬成指導では、入伝生と膝を付き合わせて対話する客人錬成師範。イシスコア(イシスの指導陣ラウンジ)では、数々の講座を繋ぐ響事。そして、第90回感門之盟へ向けて感門WEBサイトも立ち上げるWebデザイナー。そんな多彩な顔を持つ中村麻人の新たなロールが見逃せない。
それは、「和裁師見習い」。
1年半前から和裁師に弟子入りし、着物制作を続けている。今までに制作した着物は4着。半期に一度の感門之盟に合わせ、ひと針ひと針思いを込めて制作した着物はこちら。
緋色の着物に紺の羽織を重ねるコーディネートは、情熱的なのに知的さを失わない中村響事にピッタリだ。第90回感門は当期(44[花]客人錬成師範)でもあるので、華やかな色合いの布を選んだと言う。菱紋でも鱗紋でもない図形がデータサイエンティストとしての中村の解析心をくすぐるのだろうか。しかしこの模様、洋服では柄合わせが鉄則だが、和装の柄合わせは粋ではないと言う。敢えて柄をズラすことに編集の妙味を感じる。
今から半年後の新作着物が楽しみだ。
▲敢えてズラす図形
▲まだまだ修行中と縫い目を愛でる中村(和裁師見習い)
大濱朋子
編集的先達:パウル・クレー。ゴッホに憧れ南の沖縄へ。特別支援学校、工業高校、小中併置校など5つの異校種を渡り歩いた石垣島の美術教師。ZOOMでは、いつも車の中か黒板の前で現れる。離島の風が似合う白墨&鉛筆アーティスト。
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コメント
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2026-03-19
『絵師ムネチカ』から目が離せない。天才は往々にして何かが欠けている。そしてそのこと自体がまた天才の天才性を引き立たせる。周囲の人々の鼻面を引き回し、人生を変えていく「天才少年」のデモーニッシュな魅力を容赦なく描いた怪作。
これまでにも「神童」もの(?)を数多く描いてきたさそうあきら先生だが、ご本人は極めて方法に自覚的な職人タイプ。長年、マンガ学科の教員として教鞭をとり、『マンガ脚本概論』などの技法書にも定評がある。
2026-03-17
目玉入道、参上。
体を膨らませ、偽りの目玉(眼状紋)を誇張して懸命に身を守ろうとしているのは、カイコの原種とされるクワコの幼虫。クワコの繭から取れるシルクは、小石丸のそれに似て細く、肌触りがよいらしい。
2026-03-10
平和に飛び交うモンシロチョウも、地球史スケールでは、ほんの少し前に日本にやって来たばかりのパイオニアらしい。押さえきれない衝動に駆り立てられて彼方に旅立つ人たちの原型は、海をわたる蝶なのかもしれない。