辻志穂はほたほたと♪【90感門】

2026/03/21(土)14:47 img
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ほたほたと塵もキノコも積もる春

 

 チーム「かのん座」天野陽子師範が詠んだ、辻志穂師範代の「梁塵ほたほた教室」の模様だ。それを自宅でアイロンプリントしたTシャツを着た辻師範代の顔は、どこか吹っ切れたように、晴れやかだった。

 

 「回答に書いてあることを読むことしかできなかった」と本人は悔しがるが、辻師範代は梁塵すら見逃さない顕微鏡の目で、ただひたすら学衆からの回答と向き合った。「たっぷりと炙られて、どんな微塵なものにも手を抜かず、世界を香ばしくしていきたい」という当番前の言葉の通り、見事に学衆たちを突破へと導いた。

 

 感門表授与式では、稽古模様を思い起こすように語った。「共読は響きあう読み方だと思った。稽古が進むとその響きが重なり合った。プランニングではミュージアム同士がハイパーに繋がり、共鳴状態が教室に生まれた。それが美しいと感じた。これが”梁塵”だと思った」。

 

 「梁塵を動かす」という故事のごとく、教室名に導かれた辻師範は、学衆たちとともに、ほたほたと美しいメロディーを奏でたのだ。

 

 

アイキャッチ・写真/福井千裕・角山祥道

文/田中志穂(55[守]師範代)

 

 

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