「秘すれば花なり」。
「花」は秘めてこそ価値がある。世阿弥が著した『風姿花伝』(別名『花伝書』)の一節である。イシス編集学校の編集道の“代”、師範代を養成する花伝所は、この『風姿花伝』に肖っている。
出自からして、花伝所は奥義の多くを語ることをよしとしないが、第75回感門之盟タブロイドでは、門外不出の「花伝式目」のプロフィールがアケられている。
師範代は学衆を稽古に夢中にさせる指南を書く方法をどのように身に付けるのか? 回答するだけでも大変なのに、師範代はなぜ10人近くの学衆に指南できるのか? それも颯爽と!
師範代のそんな風姿はどのように生まれるのか。花伝所は噂どおり“士官学校”なのだろうか。詳しくはタブロイドp.7でお楽しみいただくとしよう。
花伝所生みの親、松岡校長は「(『風姿花伝』を読むと、)いつも最後の『別紙口伝』のクライマックスで胸がばくばく」するという。
私はといえば、34花を巣立った放伝生が47守でどんな花を咲かせるのか、いまから胸がばくばくしている。
白川雅敏
編集的先達:柴田元幸。イシス砂漠を~はぁるばぁると白川らくだがゆきました~ 家族から「あなたはらくだよ」と言われ、自身を「らくだ」に戯画化し、渾名が定着。編集ロードをキャメル、ダンドリ番長。
これは徹夜になるな。 その日私は、ツトメ帰りに会場である本楼上階の学林堂に向かった。到着し準備を始めたところに、松岡校長がふらりと現れ、離れたところに腰を下ろし静かに耳を傾ける。そして、私はうれし苦しい […]
映画『PERFECT DAYS』が異例のロングランを続けている。アノ人も出ている、というので映画館に足を運んだ。 銀幕を観ながらふと、52[破]伝習座の一幕を思い出した。物語編集術の指南準備として、師範代た […]
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