橋本治がマンガを描いていたことをご存じだろうか。
もともとイラストレーターだったので、画力が半端でないのは当然なのだが、マンガ力も並大抵ではない。いやそもそも、これはマンガなのか?
とにかく、どうにも形容しがたい面妖な作品。デザイン知を極めたい者ならば一度は読んでおきたい。(橋本治『マンガ哲学辞典』)

コロナパンデミックで自粛生活にうんざりしつつも、オンラインやテレワークにも慣れた頃、2020年秋に46守講座は開講した。
しかし、イシスでの編集稽古は他のオンラインメディアとは何かが違う。
オンラインで、テキストに声や表情や音がこれほどのっている場は他にはない。
教室・勧学会・別院といった場に、師範代・師範・番匠・輪匠・学匠と、これほど多様に絡み合っているトポスはそうない。
鈴木康代[守]学匠はこう言い切った上で、冒頭の松岡校長メッセージを受けて、3.11後の感門之盟に際して校長がラウンジに届けたメッセージを続ける。
生命は海中から空中へ飛び出し、言葉と道具を獲得した。そして人間が出現した。これは「壮大な逸脱」であり「切ないもの」だと。
康代学匠には、46[守]という物語が逸脱の連続によって人間へ至る、生命の情報編集クロニクルのようにうつっているのだろう。最後に、46[守]の稽古ぶりをこのように総括した。
上杉公志
編集的先達:パウル・ヒンデミット。前衛音楽の作編曲家で、感門のBGMも手がける。誠実が服をきたような人柄でMr.Honestyと呼ばれる。イシスを代表する細マッチョでトライアスロン出場を目指す。エディスト編集部メンバー。
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コメント
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2025-08-21
橋本治がマンガを描いていたことをご存じだろうか。
もともとイラストレーターだったので、画力が半端でないのは当然なのだが、マンガ力も並大抵ではない。いやそもそも、これはマンガなのか?
とにかく、どうにも形容しがたい面妖な作品。デザイン知を極めたい者ならば一度は読んでおきたい。(橋本治『マンガ哲学辞典』)
2025-08-19
エノキの葉をこしゃこしゃかじって育つふやふやの水まんじゅう。
見つけたとたんにぴきぴき胸がいたみ、さわってみるとぎゅらぎゅら時空がゆらぎ、持ち帰って育ててみたら、あとの人生がぐるりごろりうごめき始める。
2025-08-16
飲む葡萄が色づきはじめた。神楽鈴のようにシャンシャンと音を立てるように賑やかなメルロー種の一群。収穫後は樽やタンクの中でプツプツと響く静かな発酵の合唱。やがてグラスにトクトクと注がれる日を待つ。音に誘われ、想像は無限、余韻を味わう。