『絵師ムネチカ』から目が離せない。天才は往々にして何かが欠けている。そしてそのこと自体がまた天才の天才性を引き立たせる。周囲の人々の鼻面を引き回し、人生を変えていく「天才少年」のデモーニッシュな魅力を容赦なく描いた怪作。
これまでにも「神童」もの(?)を数多く描いてきたさそうあきら先生だが、ご本人は極めて方法に自覚的な職人タイプ。長年、マンガ学科の教員として教鞭をとり、『マンガ脚本概論』などの技法書にも定評がある。
突破式に続くのは、恒例の先達文庫授与式だ。教室模様を見守ってきた原田淳子学匠の選んだとっておきの書が、16週間の指南への労いをもって師範代へ贈られる。表紙の内側に田中優子学長のサインと共に原田学匠からの丁寧なメッセージが入ったこの世でひとつの書には、ここからの読奏が託されている。
55[破]で63名を突破に導いた11人の師範代に2冊ずつ選ばれた本は全部で22冊。再登板のベテラン揃いと言われた55[破] で、推しの師範代には何が手渡されたのか。瞬間の驚きと歓喜の混ざった表情も混ぜて紹介しよう。
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55[破]先達文庫
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◆辻志穂 師範代(梁塵ほたほた教室)
『生命の意味論』(多田富雄/講談社学術文庫)
『生物はなぜ誕生したのか』(ピーター・ウォード・ジョゼフ・カーシュヴィンク/河出文庫)
田中志歩師範代はスイスでこの時を迎えた。
読奏は、ここからも始まる。
安田晶子
編集的先達:バージニア・ウルフ。会計コンサルタントでありながら、42.195教室の師範代というマラソンランナー。ワーキングマザーとして2人の男子を育てあげ、10分で弁当、30分でフルコースをつくれる特技を持つ。タイに4年滞在中、途上国支援を通じて辿り着いた「日本のジェンダー課題」は人生のテーマ。
イベントレポート:『[W刊行記念]江戸文化研究者・田中優子 × 病理医・小倉加奈子トーク 不確かな時代に「確かな学び」を知る二人が語る』
わたしたちは不確かな時代に生きている。 国益を優先して人権を軽視する移民対策や領土拡大の野心で積み上げてきた国際秩序も突然に揺らぐ、通常国会冒頭の解散、総選挙という急な国内政治の展開、明日何が始まるかは不確かだ。松岡 […]
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コメント
1~3件/3件
2026-03-19
『絵師ムネチカ』から目が離せない。天才は往々にして何かが欠けている。そしてそのこと自体がまた天才の天才性を引き立たせる。周囲の人々の鼻面を引き回し、人生を変えていく「天才少年」のデモーニッシュな魅力を容赦なく描いた怪作。
これまでにも「神童」もの(?)を数多く描いてきたさそうあきら先生だが、ご本人は極めて方法に自覚的な職人タイプ。長年、マンガ学科の教員として教鞭をとり、『マンガ脚本概論』などの技法書にも定評がある。
2026-03-17
目玉入道、参上。
体を膨らませ、偽りの目玉(眼状紋)を誇張して懸命に身を守ろうとしているのは、カイコの原種とされるクワコの幼虫。クワコの繭から取れるシルクは、小石丸のそれに似て細く、肌触りがよいらしい。
2026-03-10
平和に飛び交うモンシロチョウも、地球史スケールでは、ほんの少し前に日本にやって来たばかりのパイオニアらしい。押さえきれない衝動に駆り立てられて彼方に旅立つ人たちの原型は、海をわたる蝶なのかもしれない。