「URLをクリックしたものの、迷子になってます」「お待たせしてすみません。ダウンロードに手間取ってます」
4月26日14:00、風韻十八座夕星(ゆうずつ)座開講にさきがけて、宗匠、月匠、連雀による打ち合わせ「第1回連雀会議」が開かれた。開かれた…のだが、いずれもzoom会議はほぼ初めての面々ばかりで、少々スタートがもたつく。
もたつきつつも、ようやく全員集合した。画面に映る本日の参加者の筆頭は、風韻講座生みの親・小池純代宗匠。「ええ、オンラインミーティングは慣れてますよ」とでもいった落ち着いた面持ちである。お隣には全面サポート役の佐々木千佳学林局長のいつもの笑顔がある。その下段にひかえるのが、二羽の連雀。今期初の連雀・福澤美穂子は相変わらず楚々と可愛らしい。二度めの連雀ロールを担う大武美和子はしれっとした顔をしているが、実はログインに手間取って20分遅刻した。
さて、最後にドン!と木村月匠が構えていて、となるはずが、画面には黒地に白抜きで「木村久美子」の文字があるばかり。声は聞こえる。顔は見えない。
「大武さん、どうやったらちゃんと映ったの?」
どうやったらって、アクセスしたらこの画面になっていたわけで、どうもこうもしてません。「パソコンにカメラが搭載されていないんだと思いますよ。声が聞こえるからいいでしょう」と、小池宗匠が軽くながして早速本題に入る。
今回の会議の一番の懸案事項は、7月4日の「仄明書屋」だ。本来なら夕星座一同がリアルで集って五七五まみれで半日、編集稽古に興じる。松岡校長も大変楽しみにしている風韻名物の催しなのだが、今年はリアル稽古が叶わない。
「オンラインでの仄明書屋」が今日の最大テーマだ。既に小池宗匠が脳内書屋でシミュレーションしたプログラム試案をもとに、皆で意見を交わす。
「一番の変更点は吟行ですね。たとえば、カメラで○○を撮って」
(あまり詳細を明かす訳にはいかないので以下省略)
「○○については、事前に提出してもらって」
(同理由で省略)
「次の○○は、連衆さんを2グループに分けて」
(これまた詳細は省略)
などなど、気づけば2時間強が過ぎていた。
課題はまだいろいろある。それでも、一番気になっていた「仄明書屋をオンラインでいかに楽しんでもらうか」の具体的なイメージを、ある程度は共有することができた。
7月4日に向けて、連雀会議もまだ何回か重ねることになるだろう。次回は木村月匠の笑顔を見ることができるだろうか。
大武美和子
編集的先達:まどみちお。ピリッとのなかにクスッとがある。編集知性とともに方法日本がある。「イシスの女将」はさばきもいなしも切れ味抜群。誰にも出せない達人の味は、俳句でも講評でもコメントでも指南でも、小ささにキラリが光る。
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