飲む葡萄が色づきはじめた。神楽鈴のようにシャンシャンと音を立てるように賑やかなメルロー種の一群。収穫後は樽やタンクの中でプツプツと響く静かな発酵の合唱。やがてグラスにトクトクと注がれる日を待つ。音に誘われ、想像は無限、余韻を味わう。

小学校2年生になった子が、ある日突然こんなことを言った。
「必要最低限の勉強しか、するつもりないんだよね。」
学校で課された宿題をやりながら放った言葉である。
勉強は、やらされるもの。「必要最低限」という言葉の裏には「誰かに言われたからやるものだ」という認識が見え隠れしているように思えた。
問感応答返、を、子どもと交わし合うには、どうしたらいいのだろうか。
子どもは世界を見るときに、どのようなフィルターを重ねているのだろうか。
その答を模索しながら、イシス編集学校内に企画された「子ども編集学校」のプランニングフィールドに、『イシス子ども支局』の支局員として携わっている。
子どもに伝える「編集術」が一体どのようなものなのか、未だ明確な答は出ていない。
だからこそ、知恵を集めて語り合いたい。
子ども編集学校プランニングフィールドには、卒門を果たした『元子ども』が子どもの学びについて語り合える原っぱが用意されている。
*・。・。・。・。・゚..。☆
7月9日に開催される『よみかき編集ワーク』は、子ども編集学校の肝入りとして、本楼や図書館、学校や地域の交流施設などでこれまで何度も行われてきた「本と親しむ」ワークショップだ。
ひろげる・まとめる、という言葉でイシス編集学校の型を踏襲しながら、子どもも大人も楽しめるワークになるよう編集されてきた。ワークシートを使い、課題図書ではなく好きな本で、好きな本から読み取った自分なりの世界を、自分の言葉で表現する「よみかき」を体験する。
ナビゲーターはISIS編集学校の師範代。子どもだけでも参加できるし、親子で参加することもできる。おすすめは、親子それぞれが自分の好きな本を持って参加する親子参加。お互いの視点を並列に交わし合うことで、親子の新しい地と図を発見できるかもしれない。
さらに今回のワークショップは、これまでのワークに、子どもプランニングフィールドで企画・創作しているゲームの要素が加わるという新たな試みの実験場でもある。発展途上、富士山五号目の『よみかき編集ワーク』、ぜひ覗きに来てほしい。
<参加について>
■日時:2022年7月9日(土) 10:00~12:00
■場所:オンライン(Zoomを利用します)
■参加費:1,100円(本体価格:1,000円) *1組のご参加費です。
■対象:
人に伝えたい本がある子ども(小学生以上)、大人(大人の単独参加も、親子参加も可能)
*お子さん単独での参加の際には、zoomの操作および読み書きができることを条件とさせていただきます
■持物や必要なデバイス:
好きな本、筆記用具(太いペン、細いペン、その他色付きの装飾ができる筆記用具)
*ワークに必要な資料は事前にお送りいたします
▶︎お申込みはこちらから(申し込み期限:7月3日)
(7月4日以降も引き続き募集中です。4日以降にお申し込みの方は、資料をデータファイルでお送りします)
イドバタ瓦版組
「イシス子どもフィールド」のメディア部。「イドバタイムズ」でイシスの方法を発信する。内容は「エディッツの会」をはじめとした企画の広報及びレポート。ネーミングの由来は、フィールド内のイドバタ(井戸端)で企画が生まれるのを見た松岡正剛校長が「イドバタイジング」と命名したことによる。
よみかき探Qクラブ・ヒビ vol.1疲れすぎて読めない夜のために
多読アレゴリアよみかき探Qクラブでは「ヒビ」という文章が広がりつつあります。松岡校長の短信「セイゴオひび」に触発されて生まれたスタイルです。 書き手はふと触れた日常のひび割れをすかさず綴り、読み手はそれに誘発されてまた別 […]
【よみかき探Qクラブ】日記・焼きそば・新幹線〜「書く」についてのイドバタトーク
よみかき探Qクラブでは、ざっくばらんに「読むこと」「書くこと」について語らうイドバタトークを定期的に開いています。 54守で師範代を務めた美濃万里子さんのほのぼのツッコミとともに、当日のキーフレーズをご紹介します。 &n […]
【よみかき探Qクラブ】メンバー募集中!8人の書民の横顔とたくさんのQ
「よみかき探Qクラブ」は、愉快に生きるための言葉・心・体をつくる方法をブラッシュアップし、伝えていく場です。ただいま、秋の読み・書き・学ぶ探Q人を大募集中です。 「読む」「書く」を続けるコツは、読み手がいること、書く場 […]
【よみかき探Qクラブ】夏メンバー大募集!愉快に生きるための「読み」「書き」をヒビに挟もう
☆愉快に生きるための言葉・心・体をつくる☆ 「よみかき探Qクラブ」では、クラブメンバー(Q人_キュート)が日々にぎやかに、「読み手」「書き手」になりながら、「よみ」「かき」の方法を探究しています。自らの読 […]
イドバタイムズissue.34「おおきなかぶ」と「想像力を触発する教育」【53破感門之盟in京都】
イシス編集学校の「世界をまるごと探究する方法」を子どもたちに手渡す。 子どもも大人もお題で遊ぶ。 イドバタイムズは「子ども編集学校」を実践する子どもフィールドからイシスの方法を発信するメディアです。 &nb […]
コメント
1~3件/3件
2025-08-16
飲む葡萄が色づきはじめた。神楽鈴のようにシャンシャンと音を立てるように賑やかなメルロー種の一群。収穫後は樽やタンクの中でプツプツと響く静かな発酵の合唱。やがてグラスにトクトクと注がれる日を待つ。音に誘われ、想像は無限、余韻を味わう。
2025-08-14
戦争を語るのはたしかにムズイ。LEGEND50の作家では、水木しげる、松本零士、かわぐちかいじ、安彦良和などが戦争をガッツリ語った作品を描いていた。
しかしマンガならではのやり方で、意外な角度から戦争を語った作品がある。
いしいひさいち『鏡の国の戦争』
戦争マンガの最極北にして最高峰。しかもそれがギャグマンガなのである。いしいひさいち恐るべし。
2025-08-12
超大型巨人に変態したり、背中に千夜をしょってみたり、菩薩になってアルカイックスマイルを決めてみたり。
たくさんのあなたが一千万の涼風になって吹きわたる。お釈迦さまやプラトンや、世阿弥たちと肩組みながら。