いきなり始まった45[破]「ハイパープランINFORM」プランニング編集術アワード予選。第75回感門之盟 INFORM共読区「P1グランプリ」本戦出場をめざし、師範が援軍となって応援編集を繰り広げる。あなたの琴線に響くのはどのプランだろうか?
◆リアルの漂泊
このプランは、コロナ禍で授業がオンラインとなり、学生がいなくなった大学のキャンパスをミュージアムに見立てて、「見立ての日本」を探ります。
古事記の「其嶋天降坐而。見立天之御柱。見立八尋殿」から始まり、能舞台、枯山水、四季造物趣向種、つくりもんまつり、ご当地銀座、ゆるきゃらまで、過去から現在に至る日本に脈々と流れるあわせ・かさね・ずらしという方法を様々な角度で知り、体験することで、その方法を次の世代へとつないでいくことを目指しています。
ただ、コロナ終息後、学生が戻ってくると、画像のようなことになってしまうので、新たに「見立て」ミュージアムに見立てられる場へと旅立ちます。例えば、リモートワークが定着して、空室になったオフィス、大型ショッピングセンターの出店で寂れてしまったシャッター商店街、閑散期のお寺、等々。リアルなミュージアムは、日本中、そして世界中の空き空間五十三次を漂泊するのです。
◆バーチャルの永続
沢山の人々を集めることができない今、このミュージアムは、空き教室とオンラインの空間をつなげ、リアル/バーチャルな自空間をゆるやかにうつろいます。バーチャルがリアルに貫入し、見立てるものと見立てられるものをあわせ・かさね・ずらすことで、見立てのための方法を明らかにし、共有できるものにします。見立ての共有知を蓄えるバーチャルな収蔵庫と、リアルと双方向に接続できるプラットフォームを永続的に運営することで、リアルな見立てミュージアムの浮遊性はさらに高まっていくのです。
◆そして、遍在するMITATE
リアルなミュージアムをすぐに出現させることができるようになることで、見立てという日本の方法は、やがてMITATEとなっていくでしょう。
では、見立てミュージアムでは、どのような企画が展開されるのでしょうか。
それをみなさんにお伝えするために、ぜひこのプランへ一票を!!
▼投票はこちら
45[破] ハイパープランINFORM
・投票締め切り:2021年3月6日(土)午前9時
→ 5)語りなザナドゥ教室/見立ての日本ミュージアム
日本のおくの花道
~あわせ・かさね・ずらし道五十三次~
きたはらひでお
編集的先達:ミハイル・ブルガーコフ
数々の師範代を送り出してきた花伝所の翁から破の師範の中核へ。創世期からイシスを支え続ける名伯楽。リュックサック通勤とマラソンで稽古を続ける身体編集にも余念がない、書物を愛する読豪で三冊屋エディストでもある。
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