何の前触れもなく突如、虚空に出現する「月人」たち。その姿は涅槃来迎図を思わせるが、その振る舞いは破壊神そのもの。不定期に現れる、この”使徒襲来”に立ち向かうのは28体の宝石たち…。
『虫と歌』『25時のバカンス』などで目利きのマンガ読みたちをうならせた市川春子が王道バトルもの(?)を描いてみたら、とんでもないことになってしまった!
作者自らが手掛けたホログラム装丁があまりにも美しい。写真ではちょっとわかりにくいか。ぜひ現物を手に取ってほしい。
(市川春子『宝石の国』講談社)

「編集学校をみている方が世界がわかってくる」。松岡校長の言葉を実感するできごとが46[守]別院でも起こった。
2020年から2021年、年をまたいで別院では「年越し札納め」が行われた。初詣もままならない今年ならではの企画だ。
お題は、( )2020年・( )2021年、送る( )・迎える( )のふたつ。カッコの中を埋めて対句をつくるというもの。学衆、師範代、師範に学番輪匠から80枚の札が納められた。
そこには、COVID-19に煽られながらも蠢いた2020年と、矛盾を抱えたまま大きく踏み出す2021年が表れていた。
2020年・2021年の札から象徴的なものを紹介する。
局所的な2020年・大局的な2021年
拓いた2020年・育む2021年
ひらく2020年・むすぶ2021年
耕起の2020年・播種の2021年
連綿キャンセル2020年・間断チャレンジ2021年
どうしよう 2020・こうしよう 2021
しどろ足の2020年・刻み足の2021年
逃げて追いかけた2020年・受けて立つ2021年
潜って2020年・抜けて2021年
忍苦の2020年・謳楽の2021年
眩ます2020年・彩なす2021年
新月の2020年・満月へ2021年
きづく2020年・すすむ2021年
沸々2020年・爛々2021年
番える2020年・放つ2021年
開放の2020年・解放の2021年
放流の2020年・貯水の2021年
座の2020年・機の2021年
澱みの2020年・流麗の2021年
グツグツの2020年・シュワシュワの2021年
46[守]別院は、学衆自らが立ち上げた喫茶店や本棚でにぎわっている。「学衆さん主導でこんなに別院が動いたことが、今まであっただろうか」。編集学校ロールを歴任した渡辺恒久師範がつぶやくほどだ。
1月6日には[守]最大の祭りである「番選ボードレール:即答!ミメロギア」が出題された。回答と指南を繰り返した果てに、どんな世界を見せてくれるのだろうか。ミメロギア番ボーの締め切りは1月11日(月)22時、爛々の46[守]に注目を。
石井梨香
編集的先達:須賀敦子。懐の深い包容力で、師範としては学匠を、九天玄氣組舵星連としては組長をサポートし続ける。子ども編集学校の師範代もつとめる律義なファンタジスト。趣味は三味線と街の探索。
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コメント
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2025-10-02
何の前触れもなく突如、虚空に出現する「月人」たち。その姿は涅槃来迎図を思わせるが、その振る舞いは破壊神そのもの。不定期に現れる、この”使徒襲来”に立ち向かうのは28体の宝石たち…。
『虫と歌』『25時のバカンス』などで目利きのマンガ読みたちをうならせた市川春子が王道バトルもの(?)を描いてみたら、とんでもないことになってしまった!
作者自らが手掛けたホログラム装丁があまりにも美しい。写真ではちょっとわかりにくいか。ぜひ現物を手に取ってほしい。
(市川春子『宝石の国』講談社)
2025-09-30
♀を巡って壮絶バトルを繰り広げるオンブバッタの♂たち。♀のほうは淡々と、リングのマットに成りきっている。
日を追うごとに活気づく昆虫たちの秋季興行は、今この瞬間にも、あらゆる片隅で無数に決行されている。
2025-09-24
初恋はレモンの味と言われるが、パッションフルーツほど魅惑の芳香と酸味は他にはない(と思っている)。極上の恋の味かも。「情熱」的なフルーツだと思いきや、トケイソウの仲間なのに十字架を背負った果物なのだ。謎めきは果肉の構造にも味わいにも現れる。杏仁豆腐の素を果皮に流し込んで果肉をソース代わりに。激旨だ。