「ピキッ」という微かな音とともに蛹に一筋の亀裂が入り、虫の命の完結編が開幕する。
美味しい葉っぱをもりもり食べていた自分を置き去りにして天空に舞い上がり、自由自在に飛び回る蝶の“初心”って、いったい…。

「千夜千冊の秘密」と題して松岡正剛の3時間ソロトークが8月28日(金)に行われる。丸善創業150周年記念連続講演会の最終回としてである。「肺癌後、これだけのことをやるのは久しぶりだ」と松岡本人も気合が入る。
2000年2月23日に第一夜『雪』を投じて以来、20年間倦まず弛まず一夜一夜重ねて続けてきた千夜千冊は、1749夜にまで至り、ウェブから『松岡正剛 千夜千冊』(求龍堂)、そして千夜千冊エディションシリーズ(角川ソフィア文庫)として更新しながら変容し続けている。20年に渡る方法の秘密をポケットに忍ばせて、夏の終わりの夜にみなさんにお届けする。
当日は都内某所の会場から、特別なしつらいの中でオンライン配信となる。オンラインなので残席は無制限。詳細・申込はこちらから。
◇◇◇
千夜千冊の赤入れは最低5回。語りの推敲はリハーサルとして入念に行う。先日本楼で行ったリハ1回目の様子を10shotでチラ見せします。
藤本晴美さんの面影
仕立ては「連塾」でもタッグを組んだポマト・プロとMGS照明設計事務所と組み立てる。照明デザイナー 藤本晴美さんのミームを継承しているスタッフとともにイメージをカタチにしていく。
本と付き合うための儀式
それを「股裂」と呼ぶ。ふと手にした『明智光秀』(井尻千男・海竜社)を180度に開き、儀式を施す。
発動装置は煙草とペン
リハをしながら次第に書き込み。紫煙を吸い込むように流れをカラダに入れていく。
赤と黒は勝負色
8月25日発売、千夜千冊エディション最新刊『物語の函』。赤と黒の配色が本楼に映える。
容赦なきフィードバック
松岡の動きをカメラがぴったりと追いかける(上)。
一通りリハを終えるとカメラチェック。スタッフも容赦なくフィードバックをかける(下)。
エディション×エディションの妙
一冊のエディションは大体30夜で構成。二冊を合わせて多重多層に千夜を重ねる。本番はどの組み合わせで見せるのか。
手も口ほどにモノをいう
ハンドマイクにすべきか、ピンマイクにすべきか。手の可動性でパフォーマンスも変わっていく。
只今、デザイン編集中
「やっぱり色を反転させよう」会場の色合いを想像しながら投影するデザインのチェック。本日のリハはここまで!
8月28日本番に照準をあわせて、あと数回のリハや仕込みを丹念に行う。どうぞ貴方もとっておきの好きな場所で”秘密”の目撃者となってください。
千夜千冊の秘密
~丸善創業150周年記念連続講演会 第11回
2020年8月28日(金) 18:00~21:00
配信開始:17:45
参加費:一般 3,000円(事前申込)
詳細・申込はこちらから。
後藤由加里
編集的先達:石内都
NARASIA、DONDENといったプロジェクト、イシスでは師範に感門司会と多岐に渡って活躍する編集プレイヤー。フレディー・マーキュリーを愛し、編集学校のグレタ・ガルボを目指す。倶楽部撮家として、ISIS編集学校Instagram(@isis_editschool)更新中!
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コメント
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2025-10-07
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2025-10-02
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作者自らが手掛けたホログラム装丁があまりにも美しい。写真ではちょっとわかりにくいか。ぜひ現物を手に取ってほしい。
(市川春子『宝石の国』講談社)
2025-09-30
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日を追うごとに活気づく昆虫たちの秋季興行は、今この瞬間にも、あらゆる片隅で無数に決行されている。