木々が色づきを増すこの季節、日当たりがよくて展望の利く場所で、いつまでも日光浴するバッタをたまに見かける。日々の生き残り競争からしばし解放された彼らのことをこれからは「楽康バッタ」と呼ぶことにしよう。
株式会社編集工学研究所(本社:東京都世田谷区、代表取締役社長:安藤昭子)が運営するイシス編集学校は、インターネット上で24時間いつでもどこでも「編集術」を学べる学校として、2000年に開校、25周年を迎えました。
生成AI時代には、情報編集力の必要性がますます求められるようになります。一つは、情報のインプットにあたりどのような問いを立てるのか、アウトプットをどう評価、選択、判断するのかという、編集の入口と出口の方法。もう一つは、一人ひとりの人間にとって代替できない実感をともなった思考のプロセス、編集の過程です。
イシス編集学校は、編集工学者・松岡正剛が蓄積してきた長年の思考メソッドをもとに、誰もが編集力(発想力・企画力・表現力など)を身につけられるように開発したプログラムで構成されています。学び手は「守」「破」「離」と段階的に進むカリキュラムを通じて、情報の収集から関係づけ、構造化、表現に至るまでの総合的な「編集力」を養います。松岡が提唱してきた「方法の知」を基盤に、現代社会のあらゆる課題解決に向けた革新的なアプローチを提供しています。
その入門コースにあたる、第56期基本コース[守]を2025年10月27日(月)より開講いたします。(申込締切は10月12日(日))
◆「思考の武器、表現の食器、発想の楽器」を手に入れる、基本コース[守]、開講
本コースでは、情報のインプットからアウトプットまでを「型」として取り出し、38のお題を通じて実践的に習得します。10人程度のオンライン上の教室を、師範代・師範と呼ばれる編集コーチが担当。グループダイナミクスを活かしながら、一人ひとりの回答に合わせた個別指南で、編集力をトレーニングします。
編集稽古で体得できる「型」は、大きく「情報の収集」「情報の関係づけ」「情報の構造化」「情報の表現」の4つのプロセスに分けられます。それらの方法は、社会に突き刺すための「思考の武器」になり、受け手をより楽しませるための「表現の食器」になり、人を夢中にさせるための「発想の楽器」になります。お題に自ら回答し、体を通していくことで、一生活かし続けられる方法を手に入れることができます。
吉村堅樹の編集解説 #00 編集とは何か?
https://www.youtube.com/watch?v=2yGX9JMJB3A&list=PLJXhyEe9OHVlK_2vtJFelvO82hQtKgIeU
[知の編集工学義疏]第1章 <編集の入口>をダイジェストする
https://www.youtube.com/watch?v=5o-ANcJeDj4
「師範代・師範」が語るイシス編集学校
知る人ぞ知る”正解”のないオンライン学校「イシス編集学校」の秘密とは。現学長・法政大学元総長の田中優子も驚いたメソッドの裏側
https://prtimes.jp/story/detail/xzmMDmi4PzB
管理型マネジメントから脱却。“一人ひとりの可能性を引き出す”イシス編集学校の「師範代」の正体と「指南」という方法
https://prtimes.jp/story/detail/bKo98oC3Y5b
申込締切:2025年10月12日(日)
入門日:10月13日(月)
稽古期間:2025年10月27日(月)~2026年2月8日(日)
受講料:税込110,000円
詳細・お申込みはこちら → イシス編集学校公式サイト https://es.isis.ne.jp/course/syu
◆開講前の特別イベント
今福龍太氏「伝習座」無料ライブ配信!(2025年9月27日開催)

56期[守]開講に先立ち、文化人類学者・今福龍太氏が登壇する編集工学を研鑽できるイベントを開催。校内限定で行われてきた「伝習座」が、25周年を機に、YouTubeで無料ライブ配信されるようになりました。
今回のテーマは 「花綵列島の新たなる憲法」。文化人類学者・批評家の今福龍太氏が、 著作『わたしたちは難破者である』(河出書房新社)で「群島響和<並行>憲法」を試論として示してから、10年の時を経て、「編集工学」と重ねて考える新たなる我々の方向性とは何か。音楽や映像を交えながら、編集工学と重ねて「新たなる我々の方向性」を問うインタースコア・セッションを展開します。
さらに、昨年急逝した松岡正剛校長の講義を再編集する「Re-Mix校長校話」も実施。イシス編集学校の知の最前線を体感できる、半期に一度の特別な機会です。
日時:2025年9月27日(土)14:00〜18:00
登壇者:今福龍太(文化人類学者・批評家)
内容:
今福龍太講義「花綵列島の新たなる憲法」
Re-Mix校長校話「花綵イシス」
参加方法:申込不要・無料
YouTube「イシスチャンネル」にてライブ配信
→ https://www.youtube.com/@es_event/featured
※アーカイブ視聴は有料(3,500円・税別、松岡正剛校長講義動画付き)
◆開講後の特典イベント「津田一郎の編集宣言」
サイエンスと編集工学が交差する知のセッション(2026年1月25日開催)

基本コース[守]の受講者には、開講後に特別イベント 「津田一郎の編集宣言」 への無料参加特典があります。カオス理論の第一人者、数理科学者であり、松岡正剛との共著もある津田一郎氏が、「守破離」という編集学校の方法とサイエンスの方法を重ね合わせる視点から、リアルで講義を行います。さらに、受講者、参加者とのインタラクティブ・セッションも用意。科学と編集の交差点で、新しい知の可能性を探る貴重なセッションです。こちらは受講者には無料で、一般の方には有料にてライブ配信を行います。後日視聴希望の方はアーカイブ動画を購入いただけます。
日時:2026年1月25日(日)14:00〜18:00
登壇者:津田一郎(数理科学者)
対象:どなたでも参加いただけます
参加方法:オンライン開催 *お申し込みの方にzoomURLをご案内します
参加費:一般 3,500円(税別)/[守]受講生 無償
お問合せ先:es_event@eel.co.jp
「編集」を学べば、情報の本質が見えてくる」津田一郎メッセージ
【 イシス編集学校 について 】
2000年6月1日に、「イシス編集学校」が「世界でひとつの方法の学校」としてインターネット上に開校。2024年に25周年を迎えました。自動配信されるコンテンツを学ぶような既存のオンライン学習とは全く違う学び方に特色があります。ネット上の「教室」で年齢も職業も異なる10名程度の学び手と相互学習を進め、「師範代」が出す「お題」に回答し、指南を受けることで、自身の編集力が引き出されていく独自のスタイルで学んでいきます。受講者の年齢は10代から80代に及び、住まいや勤務先は全国、世界各地に広がり、これまでの総受講者は3万人、育成された指導者数(師範代、師範)は850人(累計)。また、編集工学的知見を活かし、企業や教育機関と連携し、人材育成のための研修・ワークショップを実施。様々な形で、複雑・多様な現代社会に変化を起こせる編集人材を育成しています。校長は松岡正剛、学長は法政大学名誉教授、江戸文化研究者の田中優子。
■プレス向け 取材申込:イシス編集学校へお問い合わせください。
イシス編集学校 学林局 front_es@eel.co.jp
■ プレスリリースに関するお問い合わせ先
株式会社編集工学研究所 イシス編集学校
住所:〒156-0044 東京都世田谷区赤堤 2-15-3
Tel:03-5301-2213 │ Fax:03-5301-2215
イシス編集学校メディア 遊刊エディスト:https://edist.ne.jp
イシス編集学校 公式X : https://www.x.com/isis_es
エディスト編集部
編集的先達:松岡正剛
「あいだのコミュニケーター」松原朋子、「進化するMr.オネスティ」上杉公志、「職人肌のレモンガール」梅澤奈央、「レディ・フォト&スーパーマネジャー」後藤由加里、「国語するイシスの至宝」川野貴志、「天性のメディアスター」金宗代副編集長、「諧謔と変節の必殺仕掛人」吉村堅樹編集長。エディスト編集部七人組の顔ぶれ。
【田中優子の学長通信】No.12 『不確かな時代の「編集稽古」入門』予告
この表題は、もうじき刊行される本の題名です。この本には、25名もの「もと学衆さん」や師範代経験者たちが登場します。それだけの人たちに協力していただいてできた本です。もちろん、イシス編集学校のスタッフたちにも読んでもらい […]
田中優子の酒上夕書斎|第五夕『苦界浄土』石牟礼道子(2025年10月28日)
学長 田中優子が一冊の本をナビゲートするYouTube LIVE番組「酒上夕書斎(さけのうえのゆうしょさい)」。書物に囲まれた空間で、毎月月末火曜日の夕方に、大好きなワインを片手に自身の読書遍歴を交えながら […]
イシス編集学校で予定されている毎月の活動をご案内する短信「イシスDO-SAY(ドウ-セイ)」。 さて、11月は待望の「本の祭典」月間がやってきます。11月2日は福岡で、11月23日、24日は東京・豪徳寺で、 […]
イシス編集学校のアドバイザリー・ボード「ISIS co-mission」(イシス・コミッション)に名を連ねる9名のコミッション・メンバーたちが、いつどこで何をするのか、編集的活動、耳寄りニュースなど、予定されている動静を […]
【プレスリリース】本好き必見:松岡正剛の郷読&多読 2大ブックフェス開催!11月、東京と福岡で「本の祭典」——九州は田中優子トーク、東京は6万冊の本棚空間で古本市&ライブトークをイシス編集学校が初開催
本を読むだけでは終わらない、本の新たな可能性をひらく読書の祭典へ——。 イシス編集学校は、11月に福岡と東京で本好き必見の二大イベントを開催します。校長であり編集工学者の松岡正剛の読書術を活かした「郷読」「多読」の祭典で […]
コメント
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2025-11-11
木々が色づきを増すこの季節、日当たりがよくて展望の利く場所で、いつまでも日光浴するバッタをたまに見かける。日々の生き残り競争からしばし解放された彼らのことをこれからは「楽康バッタ」と呼ぶことにしよう。
2025-11-04
56守で初登板される皆さまへキワメツキのサカイメ画像を。羽化が迫り、翅の模様が透けて見えてきたツマベニチョウのさなぎ。側面に並ぶ赤いハートマークが、学衆さんたちとの激しく暖かな交換を約束しております。
2025-10-29
中二病という言葉があるが、この前後数年間は、”生きづらい”タイプの人にとっては、本格的な試練が始まる時期だ。同時に、自分の中に眠る固有のセンサーが、いっきに拡張し、世界がキラキラと輝きを放ちはじめる時節でもある。阿部共実『月曜日の友達』は、そんなかけがえのない瞬間をとらえた一編。