巣の入口に集結して、何やら相談中のニホンミツバチたち。言葉はなくても、ダンスや触れ合いやそれに基づく現場探索の積み重ねによって、短時間で最良の意思決定に辿り着く。人間はどこで間違ってしまったのだろう。
【松岡正剛 映写室】は師範の林が松岡正剛の表舞台、裏舞台を動画撮影した記録を蔵出ししていくEdist企画です。
【Take-06】は前回に引き続き「千夜千冊の秘密」のインタビューで松岡正剛が演出について語っている場面を取り上げました。
編集学校では、学び手である学衆がわずか1年半で教える側の師範代へと成長していく。この体験は、松岡が日頃行っている編集にも通じている。現在、私は花伝所の指導陣として師範代(編集コーチ)養成講座に関わっているが、独断で進むことなど、ほぼない。全てがインタースコアで、相互に交わしながら進んでいく。指導する立場であっても、時に松岡から喝が入ることもあり、学び手の自己は常に存在し続ける。
松岡といえば、伝説の雑誌『遊』を生み出した奇才・編集者というイメージがあるが、今は編集工学研究所所長、編集学校校長、角川武蔵野ミュージアム館長、著者と多彩な顔を持つ編集者だ。松岡はなぜ多彩なロールを同時に持つことができるのか、そこには「演出する」ことと「演出される」こと、これが常にインタースコア状態で起きているからなのだろう。その一端を動画でご覧いただきたい。
【松岡正剛 映写室 Take-06】演出でインタースコアする
※2021年4月初旬に行ったインタビュー映像と2020年8月に開催された丸善創業150周年記念イベント「千夜千冊の秘密」のリハーサル映像を使用して編集しています。
撮影・編集 林朝恵
撮影 後藤由加里
協力 松岡正剛事務所
【Back Number】
林朝恵
編集的先達:ウディ・アレン。「あいだ」と「らしさ」の相互編集の達人、くすぐりポイントを見つけるとニヤリと笑う。NYへ映画留学後、千人の外国人講師の人事に。花伝所の花目付、倶楽部撮家で撮影・編集とマルチロールで進行中。
あっという間に44[花]の錬成期間がやってきた。8週間のプログラムの折り返し、編集基礎体力ができたところで、入伝生に更なる負荷がかけられる。入伝生の多くはこの期間に蛹から蝶へと大きな変化を遂げるのだが、編集学校を見渡して […]
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もう会えない彼方の人に贈る一枚 PHOTO Collection【倶楽部撮家】
ある日を境に会えなくなってしまった人。1度も会うことが叶わなかった人。 会いたくても会えない彼方の人がきっと誰しもいるだろう。松岡正剛校長は著書の中で度々、蕪村の句「凧(いかのぼり)きのふの空のありどころ」を取り上げてい […]
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光を読む、光を撮る。 2025年8月9日、豪徳寺にあるイシス館とオンラインのハイブリッドで倶楽部撮家のメインイベントとなる瞬茶会(ワークショップ)が開催された。倶楽部メンバーは各々、カメラと懐中電灯を持参して集った。この […]
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2025-12-16
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2025-12-10
マンガにおける短詩系文学といえば四コママンガということになるだろう。四コママンガに革命をもたらした最重要人物の一人である相原コージは、そのものズバリ『漫歌』をものした。
2025-12-09
地底国冒険譚の主人公を演じ切った幼虫と灼熱の夏空に飛び立った成虫、その両方の面影を宿すアブラゼミの空蝉。精巧なエンプティボックスに見入っていたら、前脚にテングダニの仲間が付着しているのに気づきました。