棚下照生。この忘れられたマンガ家が、最近、X(ツイッター)で話題になっていた(なぜかは知らないが)。大人漫画のタッチで劇画を描くという、今となっては完全に絶滅した手法が、逆に新鮮に映るのかもしれない。代表作『めくらのお市物語』は、連載当時、大変な人気で、映画やテレビドラマにもなったのだが、現在では、タイトルに問題アリで、復刊の目途もない。もしも古本屋で見かけることがあったら絶対買いです。
半歩で躓く者こそが、入門するに相応しい。
イシス編集学校では、入門前の「お試し稽古」として、編集力チェックという企画があり、誰でも無料で参加することができる。
◇◇
開講したばかりの56[守]の教室で、学衆Mが告白する。編集力チェックの、前半のお題「夏の思い出3つ」は挙げられたが、後半のお題「関連のない二つのものを組み合わせる」ことに戸惑い、考えても回答することができなかったという。
それでも[守]入門を決めたMさん。「半分だけ」の回答に届いた指南の言葉や、回答できなかった「もう半分」という悔しい空白に、なにかがあるという可能性を感じたのだろう。
◇◇
かくして入門した教室は、奇しくも「半ちらつもり教室」と名付けられていた。
学衆を迎える後藤有一郎師範代がメッセージする。
「ほんとの世界からこぼれ落ちてきた半端な思いも、かつて何かに向かっていった証。その先の未知に踏み出してみましょう」。
パーフェクトであると満足してしまえば、情報は動かない。半端であればこそ、容易には手の届かない情報の半身を、狂おしく求めることができる。
あの日、答えられなかったお題──「関連のない二つのものを組み合わせる」秘訣も、きっとここにあるはずだ。
文・アイキャッチ:イシス編集学校 師範 阿久津健
(いますぐ編集力チェックを受けたい方はこちらから)
阿久津健
編集的先達:島田雅彦。
マクラメ編み、ペンタブレット、カメラ、麻雀、沖縄料理など、多趣味かつ独自の美意識をもつデザイナー師範。ZOOMでの自らの映り具合と演出も図抜けて美しい。大学時代に制作した8ミリ自主映画のタイトルは『本をプレゼントする』。
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コメント
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2026-02-19
棚下照生。この忘れられたマンガ家が、最近、X(ツイッター)で話題になっていた(なぜかは知らないが)。大人漫画のタッチで劇画を描くという、今となっては完全に絶滅した手法が、逆に新鮮に映るのかもしれない。代表作『めくらのお市物語』は、連載当時、大変な人気で、映画やテレビドラマにもなったのだが、現在では、タイトルに問題アリで、復刊の目途もない。もしも古本屋で見かけることがあったら絶対買いです。
2026-02-17
小川の水底での波乱万丈を生き抜き、無事に変態を遂げた後は人家の周りにもヒラヒラと飛んできてくれるハグロトンボ。「神様とんぼ」の異名にふさわしく、まるで合掌するかのように黒い翅をふんわり広げては閉じる。
2026-02-10
ハンノキの葉のうえで、総身を白い菌に侵されて命を終えていたキハダケンモンの幼虫。見なかったことにしてしまいたくなるこんな存在も、アングルを変えてレンズを向けてみると、メルヘン世界の住人に様変わりする。