『キャラ者』は、”マンガ家”だった頃の江口寿史の、(まとまった作品としては)ほぼ最後の仕事。恐るべきクオリティの高さで、この才能が封印されてしまったのはもったいない。
「来年こそはマンガ家に戻ります!」と言ったのは、2016年の本の帯(『江口寿史KING OF POP SideB』)。そろそろ「来年」が来てもいいだろう。

2019年9月27日、豪徳寺・本楼に44[守]師範たちが集結した。
伝習座前夜、登壇者が最後の調整を行なった。まるで試合前の控え室のよう。ことさら力の入ったリハーサルをしていたのは、師範代による「フライヤー発表」を進行する池澤祐子師範と白川雅敏師範ペアだ。伝習座の名物コーナーに向け、製作意図を分析しながら評価の言葉を交わし合う。
池澤「何が狙いか分かり辛い、これは再回答かな」
白川「清々しくて、僕は好きなんですけどね」
プロセスに注目し、引き上げポイントを探る白川に、「評価がやさしいんだもん」と詰め寄る池澤。凹凸ペアは上々だ。
編集学校では師範代が教室を生かしたフライヤーを創作し、学校紹介ツールとして使う慣わしがある。その発表を伝習座で行う。師範代は1分半の制限時間でフライヤーについて語ってみせる。これに目利きの師範が評価の言葉を送る。
作品も語りも磨かれる。歴代の師範代らも通ったこの道、新師範代もまもなく通る。
下の写真は師範代のフライヤーを手にする両師範。
さて、どんな評価をくだすのか。
左は池澤(蒔田俊介師範代のフライヤーを持つ)
右は白川(黒澤朋子師範代のフライヤーを持つ)
林朝恵
編集的先達:ウディ・アレン。「あいだ」と「らしさ」の相互編集の達人、くすぐりポイントを見つけるとニヤリと笑う。NYへ映画留学後、千人の外国人講師の人事に。花伝所の花目付、倶楽部撮家で撮影・編集とマルチロールで進行中。
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