「わたしは◎◎氏のツンドク本です。主人の学生時代の友人から、主人のもとへ送られてきました。わたしは、なんと5年も眠っていたのですが、たった今、主人に叩き起こされました」。
軽井沢オンラインツアーに集まった12名は、早々にブレイクアウトルームに分かれ、「積ん読本」を手に自己紹介をはじめた。本になりきって、みな雄弁。
ナビゲーターの浅羽登志也師範と中原洋子師範代は、初っ端の打ち合わせで、この春のオンラインツアーは「共読」でいきたい、「目次読書」「三冊屋ワーク」をやってみたいと目を輝かせた。ブックワークはイシスのリアル・ツアーの花形、でも意外なことにオンラインでは未開催。
果たして、タイマー付きの小刻みなインストラクションに従って、<装丁読み><掩巻><目次読み><キーワード選択>…と参加者の顔と本の見開きの距離が縮まっていく。モニタからはシャーッ、シャーッとページを繰る音が20分間続いた。 最後、ギュッと要約オニギリを結ぶように目次読書終了。すぐさま3人ずつのブレイクアウトルームでは、堰を切ったようにアウトプットが始まった。ノートを見せ合ったり、ZOOM白板をサクサク使ってみたり。それぞれが読み手となって取り出した文中の言葉、文脈、思想、著者像などの間に連想の枝が伸びていって、対やレイヤーで三冊が組み上がっていく。
わずか10分程度の高速密談を経て仕上がった、軽井沢・ハレバレ[三冊屋]公開!
12名による4バインド、おひとついかがですか?
*オンラインでも知らない方と本のことを語るのはとても楽しかった(兵庫・コンサルタント)
*三冊を改めて拝見すると、このすべてを一つの本棚にしてもつながりができそう。一夜明けても、ゆっくり読むときより単語が身体の中に残っている感じがする(東京・その他)
*会読のすばらしさを感じ、また、仕事上のアイデアをもいただけました(広島・コンサルタント)
*本で人は繋がれるということを改めて実感した(宮城・フリーランス)
参加者のみなさん、コロナでStay Homeが続き、久々に誰かとコラボする場を楽しめたご様子でした。「長野でぜひ三冊屋@ONLINEのシリーズを」と継続開催のリクエストもあり、ナガノ共読区構想の夢ひろがります。ナビゲーターのお二人、本気モード!?
田中晶子
徹夜明けのスタッフに味噌汁を、停滞した会議に和菓子を。そこにはいつも微笑むイシス一やさしい花伝所長の姿があった。太極拳に義太夫と編集道と稽古道の精進に余念がない。
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