何の前触れもなく突如、虚空に出現する「月人」たち。その姿は涅槃来迎図を思わせるが、その振る舞いは破壊神そのもの。不定期に現れる、この”使徒襲来”に立ち向かうのは28体の宝石たち…。
『虫と歌』『25時のバカンス』などで目利きのマンガ読みたちをうならせた市川春子が王道バトルもの(?)を描いてみたら、とんでもないことになってしまった!
作者自らが手掛けたホログラム装丁があまりにも美しい。写真ではちょっとわかりにくいか。ぜひ現物を手に取ってほしい。
(市川春子『宝石の国』講談社)

43[守]師範、白川雅敏。松岡正剛校長から与えられたニックネームは“らくだ”。
屈指の編集力を誇るイシス師範であるが、リアルで会うと笑う時にすら下をむいている草食系だ。そんな白川“らくだ”が、2019年9月7日の「アフター感門之盟(略称・アフ感)」の幹事募集の知らせに、立ちあがった。
動き出すと素早い白川は、進行表の作成から集金袋の手配まで高速にこなす。アフ感前の、感門之盟の集合写真撮影時には会場を抜け出し、アフ感の準備へとむかった。本人はこっそりとしているつもりであろうが“らくだ”であるため、微妙に目立つ。アフ感会場では、マイクとスピーカーを持ちこみ、学匠から進破・突破学衆まで、インタビューを敢行する獅子奮迅ぶり。すでに、来期の“アフ感団長”としての活躍が期待されている。
何が白川“らくだ”を駆り立てたのか。失望である。編集学校の「感門之盟」は、入念なリハーサルのうえでの晴れ舞台である。その反動で「アフ感」は、単なる懇親会だった。席次もろくに決まっていないグダグダぶり。遠方から来ている学衆、師範代、師範もいるのに、「これではいけない」と声を上げたのが白川であった。
写真はアフ感会場の白川“らくだ”。右手にマイク、左手に会費、そしていつもの下向きの笑顔。実は、人がたくさん集まる場は苦手らしい。
井ノ上シーザー
編集的先達:グレゴリー・ベイトソン。湿度120%のDUSTライター。どんな些細なネタも、シーザーの熱視線で下世話なゴシップに仕立て上げる力量の持主。イシスの異端者もいまや未知奥連若頭、守番匠を担う。
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2025-10-02
何の前触れもなく突如、虚空に出現する「月人」たち。その姿は涅槃来迎図を思わせるが、その振る舞いは破壊神そのもの。不定期に現れる、この”使徒襲来”に立ち向かうのは28体の宝石たち…。
『虫と歌』『25時のバカンス』などで目利きのマンガ読みたちをうならせた市川春子が王道バトルもの(?)を描いてみたら、とんでもないことになってしまった!
作者自らが手掛けたホログラム装丁があまりにも美しい。写真ではちょっとわかりにくいか。ぜひ現物を手に取ってほしい。
(市川春子『宝石の国』講談社)
2025-09-30
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2025-09-24
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