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久しぶりのお届けとなります「ラジオ・エディスト」の第3弾は、イシス編集学校の最初期を立ち上げ、形づくり、メディエーションしていった教頭・宮之原立久さんにお話を伺います。
2021年の今でこそオンラインでの学習はアタリマエになっていますが、その仕組みをイシス編集学校が20年前から先駆してきたことは誇るべき出来事だろうと思います。
第1期の師範代が編集稽古へ投入した熱量は脈々と継承され、メインコンテンツである「編集術」以上にそれを「学ぶための方法」が受け継がれていることを、私たちはもっともっと見直しておかなくてはなりません。
編集学校での学習が「稽古」と名づけられていることの意味を、あらためて振り返ってみましょう。
radioEDIST[ISIS for NEXT20]は、
ハタチのイシスのPAST20を振り返りながら、
返す刀でNEXT20を眺望するシリーズです。
[ISIS for NEXT20 #3] 教頭 宮之原立久の仕組力
□オープニング
00:04〜 「仕組み」と「方法」が受け継がれてゆく
■編集学校誕生前夜
01:08〜 「教頭・宮之原立久」
04:35〜 「校長・松岡正剛」との出会い
05:25〜 『ビジネスを編集する』
06:11〜 編集学校誕生前夜
07:14〜 インターネット黎明期
08:11〜 CD-ROMの編集学校?!
09:50〜 「学習」と「稽古」
■『状況に埋め込まれた学習』
10:37〜 「学び方」がコンテンツ
12:01〜 正統的周辺参加
13:08〜 「お題」が方法を生む
14:14〜 「お題」の作り方
■「たくさんの私」の秘密
15:47〜 何を空欄にするか
17:37〜 手探りで始まった
■師範代の心意気
19:32〜 想定外の熱量だった!
22:07〜 学衆から師範代へ
■花伝所と方法日本
23:12〜 花伝所のはじまり
25:07〜 カワルガワルする師範代
26:15〜 コーチのコーチを育てる
28:13〜 方法日本と花伝式目
■イシス・コミュニティ
31:12〜 継承について
32:29〜 男性性と女性性
35:15〜 冒険と支援
□エンディング
35:55〜 そして「型」が更新されていく
『ビジネスを編集する』目次:(画像をクリックすると拡大します)
編集学校の誕生前、宮之原は産能大学でビジネスをプロデュースするための通信教育を組み立てようとしていた。そのための資料を収集するなかで松岡の著書『知の編集工学』に出会い、松岡の監修のもと制作されたのが『ビジネスを編集する』(1998年刊行/現在は絶版)だった。付録にはCD-ROMが添えられており、ネット回線に接続しなくてもパソコン上で編集術を学ぶことができるように設計された。インターネット黎明期の通信環境は、現在のように双方向の情報交換を行うには貧弱すぎたのだ。
『ビジネスを編集する』巻頭対談:(画像をクリックすると拡大します)
代官山にあった松岡事務所で収録された巻頭対談。松岡校長が若い!
『ビジネスを編集する』本文の一部:(画像をクリックすると拡大します)
のちの[守][破]の講座プログラムを予期させる内容となっている。
◆イシス編集学校の3コースを、ああ、そうだ、不白に倣って「守・破・離」でいこうと決めたのは2000年6月開校の、およそ半年ほど前のことだった。そう心に決めて、宮之原立久と「守」と「破」のプログラムとシステムの全容をほぼ組み立てた。最初はぼくの数度にわたる長々とした口述で“お題”が決まっていった。それを教頭の宮之原君が書きおこし、ぼくがまた手を加えた。(1252夜『守破離の思想』)
◆この一冊に激しく反応したのが、産業能率短大で長らく企業研修にかかわっていた宮之原立久君で、この方法をビジネスマンの研修に採り入れたいと言う。しかし、ぼくはそれをするならビジネスマン相手だけにしたくない、もっとおもしろいものにしたいと言って、彼にLPPの話をした。レイヴとウエンガーの本を読みおえた宮之原君は「いいっすねえ、あれでいきましょう」と言った。(1746夜『状況に埋め込まれた学習』)
企画・構成・効果・音楽:深谷もと佳
撮影:田中晶子
資料提供:宮之原立久
深谷もと佳
編集的先達:五十嵐郁雄。自作物語で語り部ライブ、ブラonブラウスの魅せブラ・ブラ。レディー・モトカは破天荒な無頼派にみえて情に厚い。編集工学を体現する世界唯一の美容師。クリパルのヨギーニ。
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