鋸鍬形、犀兜、鰹象虫、乳母玉虫、碁石蜆、姫蛇の目、漣雀、星枯葉、舞妓虎蛾、雛鯱、韋駄天茶立、鶏冠軍配、鶉亀虫。見立ては、得体の知れないものたちを、手近に引き寄せたり、風雅に遊ばせることの糸口にもなる。
タンキュー株式会社で遊んだ後、子どもイシス一行は6万冊の本の秘密基地・イシス編集学校のブックサロン本楼(東京都世田谷区)へ。
子どもたちは本楼をどう遊んだのか。
4月29日に行われた遠足エディッツ、写真レポ後編イシス編をお届けする。
*前編(タンキュー編)はこちら
16:24 招き猫になる
タンキュー株式会社からは電車で移動、イシス本楼の最寄り駅・小田急線「豪徳寺」駅に到着した。
「豪徳寺といえば招き猫だね」と声をかけた瞬間、我先に招き猫像によじ登った。
街の中の招き猫をたどりながら、本楼へ向かう。
16:35 九天玄氣組の年賀クラフトに瞠目する
イシス館に到着。
小学生組、エントランススペース井寸房に飾られている九州支所メンバーが作った年賀クラフトに目を奪われる。
「すごい! めっちゃ細かい」「ぜんぶ本になってる! 読める!」
子どもむけではない。松岡正剛[校長]への年賀の品だが、本気の編集はダイレクトに響くことをあらためて知る。
■イメージと戯れる
16:40 ありえん話(わ)お絵描き
「これはぜったいにおもしろいゲームだと思う」と、野村英司(鏡面カレー教室師範代)が、「ありえん話お絵描き」遊びをしようと誘う。
まず、みんなで言葉を出しあう。紙に書く。裏返しにし、混ぜ合わせる。
様子を表す言葉と、モノの名前を一つずつひく。
組み合わせたイメージを、それぞれ頭に思い浮かべてみる。
さらに、そのイメージを絵にする。
できるだけ「ありえない」モノになれば大成功だ。
絵や置物、本楼の本の間にはヘンなものがいろいろある。
あちこち見ながら、言葉を集める。
「下品な」+「灯り」=?
カヨちゃん(9歳)のアウトプットは、棒人間のヒトコマ漫画になる。
ナビの野村、味わい、おもしろがる。
お題の枠を飛び越えて、「ダンサーになった自分」の絵があらわれた。
みんな「へぇー」と聞く。子どもの「回答」が、子どもを一番を惹きつける。
■タブーをちょっと破って
17:40 赤で縁取りされた黒板
「ねえねえ、あの黒板、書いていい!? 」
本楼の黒板は裏表使える。向かい合わせになって書きまくる。
黒板は、小学生にとっては身近だけど、教室では「勝手に使ってはいけないもの」なのだった。
ここではちがう。
ケイスケ君(11歳)は「正義」と書いて「ジャスティス」とフリガナをふり、
カヨちゃんは、ふわふわの犬のイラスト、初音ミク、いろいろ書いては消しする。
タイトル「りんごはじゆう」。
カヨちゃんがぐるぐる塗っていると、年下のカフウ君(5歳)が加勢にやってきた。
17:40 『ポケモンをつくった男 田尻智』 (小学館版学習まんがスペシャル)
こちらはブビンガ。
タンキュー株式会社代表のモリソンこと森本佑紀さんと松井路代をはじめとする子ども支局の大人メンバーは、田尻智の評伝漫画を共読しながら、ゲームと編集と遊びについての熱血トークを繰り広げる。
八田英子律師とカフウ君。
ステージでは「バイブあげてこ~」とケイスケ君がマイクパフォーマンスを繰り広げ、小さい子たちが爆笑している。
ミキシングスペースは「すごい! 宇宙船みたい!」
かくれんぼも始まった。
■ようやく記念撮影
17:50 本につられる記念写真
ステージに集まり記念写真を撮ることになる。
ケント君(4歳)、ゴウ君(5歳)は、ディレクターズチェアにまっさきに座る。
「松岡正剛」と書いてあっても、まだ読めない二人には椅子のアフォーダンスが勝る。
ケイスケくんが「あ! 黒田官兵衛や」と、本を取り出し、めくり始める。
後列左から時計回りに、タンキュー株式会社代表・森本佑紀さん、子ども支局・景山卓也、上原ゴウ、吉野ケイスケ、上原悦子、長島ケント、野村英司、松井路代、カメラサポート・吉野さん、子ども支局・長島順子、吉野陽子、松井カヨ、景山カフウ
◆当日、カメラサポートとして参加してくださった吉野ケイスケくんのお父さんのひとこと
*前編(タンキュー編)はこちら
文:松井路代
写真:山内貴暉、子ども支局
information
◆子ども編集学校プロジェクトサイト
https://es.isis.ne.jp/news/project/2757
◇(随時更新中)フェイスブックページ
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◆お問合せ:kodomo@eel.co.jp
イベントや子どもフィールドに興味がある方は、お問い合わせください。
活動主体:イシス子ども支局
神尾美由紀、長島順子、景山卓也、上原悦子、得原藍、浦澤美穂、吉野陽子、松井路代、石井梨香、野村英司
学林局長 佐々木千佳
イドバタ瓦版組
「イシス子どもフィールド」のメディア部。「イドバタイムズ」でイシスの方法を発信する。内容は「エディッツの会」をはじめとした企画の広報及びレポート。ネーミングの由来は、フィールド内のイドバタ(井戸端)で企画が生まれるのを見た松岡正剛校長が「イドバタイジング」と命名したことによる。
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