今年こそ読書をもっとおもしろく!2/3(土)セイゴオ流読書術を体感するスペシャルエディットツアーを開催します

2024/01/17(水)08:00
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小川玲子

年が明けると気持ちがあらたまる。なにか新しいことをはじめたくなる。2024年をうんとおもしろい1年にしたくてうずうずしているみなさんに朗報です!2月3日(土)、”スペシャル”なエディットツアーを開催します。

 

スペシャルその1:セイゴオ流読書術をたっぷり3時間!

 イシス編集学校校長であり、古今東西のブックナビゲーションサイト千夜千冊を四半世紀にわたり綴り続けてきた松岡正剛。その読書術を3時間たっぷりと体験いただけます。通常のエディットツアーでは読書術の体験はありません。ツアー時間も2時間。それを今回は3時間に拡大して、たっぷりとセイゴオ流読書術の極意を味わっていただくスペシャル企画です。

 

スペシャルその2:「本楼」開催!

 遊刊エディスト読者のみなさんのなかには、読書術を体験するなら「多読ジムの共読onlineワークショップ」があるじゃないかと思われた方もいらっしゃるかもしれません。鋭いです。が、こちらのエディットツアーは世田谷豪徳寺の「本楼」開催というのがスペシャル。書店でもない図書館でもない、2万冊が呼吸する圧巻の本の森がみなさんをお出迎えします。どうぞゆっくりとご堪能ください。

 

スペシャルその3:ナビゲーターは小川玲子さん!

 ツアーのナビゲーターを務めるのは、小川玲子さんです。イシス編集学校でもっとも過激で衝撃のコースとして知られる松岡正剛直伝・世界読書奥義伝[離]では典離(MVP)を受賞。師範代(編集コーチ)としても切れと深みと色気のある名指南で活躍したのち、師範代を養成する[花伝所]の師範や[離]の火元組など指導陣としてのロールも歴任してきました。

 

 また、小川さんはイシスと社会をつなぐプロジェクトの経験も豊富です。2009年、丸善丸の内本店内にオープンした松岡正剛プロデュースの実験的店舗松丸本舗」ではブック・コンシェルジュを務め、お客様をつぎつぎと本の虜に。2020年オープンの角川武蔵野ミュージアムではエディットタウンの選書チームに抜擢され、とくにサイエンス系書籍に対する知識と愛は松岡正剛のお墨付きを得ているほどです。ほかにも、SHISEIDO様など企業向け研修の講師、プロライター育成講座、大学での読書ナビゲーターなどを担い、幅広い世代の多様なバックグラウンドを持つ方々に読書の方法を広めてきました。

 

 イシス人も憧れる小川玲子さん。今回はナビゲーターもスペシャルです。

 

 

というスペシャル三昧なエディットツアーですが、前提知識は一切いりません。本や読書が好きな方はもちろん、苦手意識のある方も大歓迎。松岡校長はこう言っています。

 

「読書はたいへんな行為だ」とか「崇高な営みだ」などと思い過ぎないことです。それよりも、まずは日々の生活でやっていることのように、カジュアルなものだと捉えた方がいい。たとえていえば、読書は何かを着ることに似ています。読書はファッションだと言ってもいいくらいだけれど、もっと分かりやすく言えば、日々の着るものに近い。

松岡正剛『多読術』ちくまプリマー新書

 

本とのつきあいをもっとカジュアルに、もっとおもしろく。ジーンズを穿いたりジャケットやシャツを着たり、セーターやパーカーに取りかえたり、靴や帽子やアクセサリーと合わせたりするように、本もいろいろと着たり脱いだり組み合わせたりを愉しめばいいというわけです。

 

ここで体験いただく読書術が「鍵」となって、思いもよらない世界の扉をひらく2024年へ。ぜひとびきりの鍵を手にしにいらしてください。

 

アイキャッチ画像:山内貴暉

 


 

エディットツアー 特別編「今こそ、読書で遊ぶ」~本楼という特等席でとびきりの読書術を~

 

■日時:2024年2月3日(土)14:00-17:00

■参加費:2,000円(税抜)

■会場:編集工学研究所「本楼」(世田谷区赤堤)

■定員:限定15名様(先着順)

■対象:どなたでもご参加いただけます

■ナビゲーター:編集工学研究所・読書ワークショップ講師 小川玲子

■内容:「本楼」の見学をしながら、「目次読書法」など松岡正剛流・読書術の極意をワークショップ形式で体感していただきます

■お申し込みはこちらから▼

https://shop.eel.co.jp/products/detail/651

 

  • 福井千裕

    編集的先達:石牟礼道子。遠投クラス一で女子にも告白されたボーイッシュな少女は、ハーレーに跨り野鍛冶に熱中する一途で涙もろくアツい師範代に成長した。日夜、泥にまみれながら未就学児の発達支援とオーガニックカフェ調理のダブルワークと子育てに奔走中。モットーは、仕事ではなくて志事をする。

コメント

1~3件/3件

川邊透

2025-07-01

発声の先達、赤ん坊や虫や鳥に憑依してボイトレしたくなりました。
写真は、お尻フリフリしながら演奏する全身楽器のミンミンゼミ。思いがけず季節に先を越されたセミの幼虫たちも、そろそろ地表に出てくる頃ですね。

川邊透

2025-06-30

エディストの検索窓に「イモムシ」と打ってみたら、サムネイルにイモムシが登場しているこちらの記事に行き当たりました。
家庭菜園の野菜に引き寄せられてやって来る「マレビト」害虫たちとの攻防を、確かな観察眼で描いておられます。
せっかくなので登場しているイモムシたちの素性をご紹介しますと、アイキャッチ画像のサトイモにとまる「夜行列車」はセスジスズメ(スズメガ科)中齢幼虫、「少し枯れたナガイモの葉にそっくり」なのは、きっと、キイロスズメ(同科)の褐色型終齢幼虫です。
 
添付写真は、文中で目の敵にされているヨトウムシ(種名ヨトウガ(ヤガ科)の幼虫の俗称)ですが、エンドウ、ネギどころか、有毒のクンシラン(キョウチクトウ科)の分厚い葉をもりもり食べていて驚きました。なんと逞しいことでしょう。そして・・・ 何と可愛らしいことでしょう!
イモムシでもゴキブリでもヌスビトハギでもパンにはえた青カビでも何でもいいのですが、ヴィランなものたちのどれかに、一度、スマホレンズを向けてみてください。「この癪に触る生き物をなるべく魅力的に撮ってやろう」と企みながら。すると、不思議なことに、たちまち心の軸が傾き始めて、スキもキライも混沌としてしまいますよ。
 
エディスト・アーカイブは、未知のお宝が無限に眠る別銀河。ワードさばきひとつでお宝候補をプレゼンしてくれる検索窓は、エディスト界の「どこでもドア」的存在ですね。

堀江純一

2025-06-28

ものづくりにからめて、最近刊行されたマンガ作品を一つご紹介。
山本棗『透鏡の先、きみが笑った』(秋田書店)
この作品の中で語られるのは眼鏡職人と音楽家。ともに制作(ボイエーシス)にかかわる人々だ。制作には技術(テクネ―)が伴う。それは自分との対話であると同時に、外部との対話でもある。
お客様はわがままだ。どんな矢が飛んでくるかわからない。ほんの小さな一言が大きな打撃になることもある。
深く傷ついた人の心を結果的に救ったのは、同じく技術に裏打ちされた信念を持つ者のみが発せられる言葉だった。たとえ分野は違えども、テクネ―に信を置く者だけが通じ合える世界があるのだ。