『キャラ者』は、”マンガ家”だった頃の江口寿史の、(まとまった作品としては)ほぼ最後の仕事。恐るべきクオリティの高さで、この才能が封印されてしまったのはもったいない。
「来年こそはマンガ家に戻ります!」と言ったのは、2016年の本の帯(『江口寿史KING OF POP SideB』)。そろそろ「来年」が来てもいいだろう。

44[守]を抜群の韋駄天っぷりで駆け抜けたドクター・カーソル教室師範代の華岡晃生。感門之盟では、[守]のメインイベントである感門表授与トップバッターに抜擢された。
実はこれまで縁のなかった一番手。新しい自分に背筋が伸びた。奮発してジャケットや靴を買いそろえ、学衆へのお土産も嬉々として用意した。が、当日本楼の壇上に華岡の姿はなかった。新型コロナウィルスの影響で、研修先の沖縄からのオンライン参加に泣く泣く切り替えたのだ。
漫画喫茶の個室が華岡の舞台となった。壁には「44守Dr.カーソル教室卒門おめでとう」と手書きの紙を貼った。期中に3度の汁講を開催するほどリアル好きの華岡らしい。少しでも本楼と地続きになりたい気持ちが画面から滲み出た。
今、その無念を慰め合うのは、沖縄の浜辺で探し集めた石たちだ。学衆ひとりひとりのらしさを見立てた。
教室を開講当初から牽引しつづけた安藤信一郎さん(通称:隊長)に贈るのは、華岡がひと手間かけて割った石だ。
その心は「一見ぶっきら棒で無骨だが、なかは整然とした層が重なりキラキラと光っている」。見事に隊長の4ヶ月の稽古模様を編集してみせた。
卒門証とともに手渡すはずだった石たちは、華岡のつのる念い(おもい)を一心に受けて、来るべき日のとびきりの贈り物になるだろう。
山根尚子
編集的先達:内田樹。身体も言葉も笑顔もひたすら柔らかいヨガ講師。あらゆることを生き生きとした情報ととらえ、むっちゃ楽しそうに語れるのが真骨頂。「ISIS」の字をヨガで見事現した壁紙は無料配布中。
3台のカメラを用意して、45[守]師範代・古野伸治は待っていた。1台は「おまたせ再会」の教室名カードと『松岡正剛千夜千冊』を、もう1台は『日本文化の核心』と『文体練習』を映し出している。 2020年6月27日19時。 […]
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コメント
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2025-10-15
『キャラ者』は、”マンガ家”だった頃の江口寿史の、(まとまった作品としては)ほぼ最後の仕事。恐るべきクオリティの高さで、この才能が封印されてしまったのはもったいない。
「来年こそはマンガ家に戻ります!」と言ったのは、2016年の本の帯(『江口寿史KING OF POP SideB』)。そろそろ「来年」が来てもいいだろう。
2025-10-14
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2025-10-07
「ピキッ」という微かな音とともに蛹に一筋の亀裂が入り、虫の命の完結編が開幕する。
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