「イシス編集学校にネオバロックを興して欲しい」
そんな校長のお題に、吉村林頭と金代匠は考えた。
ネオバロックとは何なのか。そこを考えることから始まったと吉村林頭は言う。バロックとは、歪んだ真珠。バロッコ。動的で多焦点なこと。だとしたら、、編集学校は最初から動的だけれど、もうひとつの軸があってもいいのかもしれない。では、それをどう興していこうか。4月に発足したISIS co-missionのメンバーと一緒に動的なものを作っていこう。「共命」すること、それがco-missionに込められた意味だから。こうして、イシスのネオバロックは、こんな三位一体の図として結実した。
新たに立ち上げることとなった三位一体のひとつが「多読アレゴリア」だ。このプログラムは25年目の「逆イシス」だと吉村林頭は言う。これまでのしくみの逆を行く。編集学校はどの教室も同じお題が出て、師範代はひとりで学衆は教室を選べない。しかし、「多読アレゴリア」では、14あるクラブから、参加したいクラブを選べる。アウトプットもお題もクラブごとに違うし、師範代も複数いる。さらに、イシス編集学校で他のロールがあっても入れるし、入門前でも誰でも入れる。多読アレゴリアは、全員参入時代を目指すのだ。
ここでは全ての参加者が実践者となり、アウトプットができる。ハイパープランニングを稽古ではなく、実践としてやることで、全てが学びとなり、誰もがプレーヤーとなる。その構想にワクワクを爆発させながら、吉村林頭は、ISIS co-missionメンバーのひとりである武邑光裕氏の立ち上げるクラブを紹介した。14のうちのひとつであるそのクラブは、名を『OUTLYING CLUB』と言う。「OUTLYING」は、武邑氏が10月に刊行を予定する自叙伝のタイトルでもある。
そこで、武邑氏が吉村林頭を引き取ってクラブの説明を始めた。
「OUTLYING」とは、異端、中心から遠くにあるもの、はぐれもの、という意味。世界では今、異端の視点が必要になってきている。そういうこと参加者と一緒に考えたい。そう話す武邑氏のクラブへの思いが熱く伝わってくる。
たくさんの異端者に出会ってきた中で武邑さん自身も異端者となったのではないか。イシスに異端者を増やしたいと考える金代匠が前のめりに水を向けると、
組織の中で異端者になるのではなく、思考のプロセスの中での異端にむかってほしい。
それが今いる組織へのフィードバックになるはず。
そう、武邑氏は結んだ。
クラブは申し込み順に選ぶことができる。まずは申し込みの完了が吉。
お申し込みはこちらから。
【講座名】多読アレゴリア
【開講日】2024年12月2日(月)
【申込締切日】2024年11月25日(月)
アイキャッチ画像:福井 文:安田
安田晶子
編集的先達:バージニア・ウルフ。会計コンサルタントでありながら、42.195教室の師範代というマラソンランナー。ワーキングマザーとして2人の男子を育てあげ、10分で弁当、30分でフルコースをつくれる特技を持つ。タイに4年滞在中、途上国支援を通じて辿り着いた「日本のジェンダー課題」は人生のテーマ。
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