『性別が、ない!』新井祥
LGBTQなどという言葉が世間を席巻するはるか以前、このマンガによって蒙を啓かれた人も多いのでは?第一巻が刊行されたのが2005年のことで、この種のテーマを扱った作品としてはかなり早かった。基本的に権利主張などのトーンはほぼなく、セクシャルマイノリティーの日常を面白おかしく綴っている。それでいて深く考えさせられる名著。
鈴木康代学匠のメッセージに聞き惚れ、少し紅潮した54[守]20名の師範代が順番に舞台へと上がった。15週間を駆け抜けた師範代には、師範から労いの言葉を紡いだ感門表と、それぞれのために選ばれた先達文庫が贈られるのだ。手にした一冊の本は、寿ぎの場に集まった学衆に広がるどよめきと拍手と共に、師範代たちに次の一手を打つためのアフォーダンスとなる。
感門表が渡された順に紹介しよう。
54[守]先達文庫
◆榎田智子師範代 (半音タトゥー教室)
『不良少女伝』 平山亜佐子/ちくま文庫

◆木村昇平師範代 (うごめきDOHATSU教室)
『孔子暗黒伝』 諸星 大二郎/集英社文庫
◆松田秀作師範代 (たまむしメガネ連教室)
『司馬遼太郎の「跫音」』 関川 夏央/岩波現代文庫
◆福地恵理師範代 (ウルフル弘法教室)
『アインシュタイン回顧録』 アルベルト・アインシュタイン/ちくま学芸文庫

◆細井あや師範代 (カタコト黄表紙教室)
◆辻和子師範代 (つくつく少納言教室)
『折々のうた 三六五日』 大岡 信/岩波文庫
◆藤井宏行師範代 (展色ヴィンテージ教室)
『異邦の香り ネルヴァル『東方紀行』論』野崎 歓/講談社文芸文庫
◆美濃万里子師範代 (なのはなドロシー教室)
◆小林美穂師範代 (モウソウ縁子さん教室)
『古典落語 志ん生集』 古今亭志ん生/ちくま文庫

◆村上直也師範代 (生成りなのに教室)
『新装版俳優のノート』 山﨑 努/文春文庫

◆上原正行師範代 (中ゴシABC教室 )
『雪のひとひら』ポール ギャリコ/新潮文庫
◆登田信枝師範代 (半解マイカ教室)
『お嬢さん放浪記』 犬養道子/角川文庫

◆長谷川絵里香師範代 (センス歩く教室)
『江戸とアバター』 池上英子・田中優子/朝日新書
◆関博一師範代 (サルサしかかり教室)
『生命とリズム』 三木 成夫/河出文庫
◆梁島綾乃師範代 (やぶこぎ博物教室)
『猫の客』 平出 隆/河出文庫
◆竹内哲也師範代 (アゴーン・ブラザーズ教室)
『能の読みかた』 林 望/角川ソフィア文庫
◆儀三武桐子師範代 (お伽まばたき教室)
『灯台へ』 ヴァージニア・ウルフ/新潮文庫
◆北川周哉師範代 (ちぐはぐ夕顔教室)
『ロウソクの科学』 ファラデー/角川文庫
◆松林昌平師範代(遊狂RNA教室)
『友情〜平尾誠二と山中伸弥「最後の一年」』山中 伸弥・平尾 誠二・惠子/講談社文庫
◆小湊倫子師範代 (チリモンどんたく教室)
『子どもの図書館』 石井 桃子/岩波現代文庫
安田晶子
編集的先達:バージニア・ウルフ。会計コンサルタントでありながら、42.195教室の師範代というマラソンランナー。ワーキングマザーとして2人の男子を育てあげ、10分で弁当、30分でフルコースをつくれる特技を持つ。タイに4年滞在中、途上国支援を通じて辿り着いた「日本のジェンダー課題」は人生のテーマ。
物語はイシスの文化も更新する〜[遊]物語講座18綴【蒐譚場】
「物語は始原から表現まで、あらゆるところに関係をしているものでもあるから」それが、松岡校長が物語をここまで重要視した理由です。 物語講座18綴の蒐譚場で、吉村林頭はそう語りはじめた。続けて、イシス編集学 […]
「物語する」は「編集する」と同義〜[遊]物語講座18綴【蒐譚場】
正月事始めの日でもある12月13日、豪徳寺のイシス編集学校本楼では、10月に開講した[遊]物語講座18綴のリアル稽古となる「蒐譚場(しゅうたんば)」が開催された。蒐譚場に集った18綴の叢衆と指導陣を迎えたのは、物語講座 […]
選挙前夜のイシス館で「すずかんゼミ」を体験する〜【『情報の歴史21』を読む ISIS FESTA SP】鈴木寛編
週末に東京都議会議員選挙が控え、全国で参議院議員選挙が始まろうとしている6月20日金曜日の夜、豪徳寺のイシス編集学校で情報の歴史を読むイシスフェスタSPが開催された。16回目を迎えたイシスフェスタに登壇したのは、鈴木寛 […]
あれ・れご・ごり・りあ〜今こそ「アレゴリア」を見直したい【第二回工冊會】レポート
編集学校とは別の編集への入口だ、と2024年末に立ち上がった多読アレゴリアは冬から春へと2シーズンが過ぎた。春シーズンが終わる5月半ばのタイミングで、来し方を振り返り、行く末を想うため、第二回工冊會(こうさつえ)が豪徳 […]
桜の森の満開の下で漫画の妖術師と対談する〜【ISIS Festa Special x 感話集 近藤ようこ氏】
優しいタッチで描かれる花びらと美しい女。満開の桜を思わせるピンクのメインビジュアルの下でISIS FESTA&感話集が開催された。 3月最後の土曜日、イシス編集学校の物語講座の績了式 […]
コメント
1~3件/3件
2026-01-22
『性別が、ない!』新井祥
LGBTQなどという言葉が世間を席巻するはるか以前、このマンガによって蒙を啓かれた人も多いのでは?第一巻が刊行されたのが2005年のことで、この種のテーマを扱った作品としてはかなり早かった。基本的に権利主張などのトーンはほぼなく、セクシャルマイノリティーの日常を面白おかしく綴っている。それでいて深く考えさせられる名著。
2026-01-20
蛹の胸部にせっかくしつらえられた翅の「抜き型」を邪険にして、リボンのような小さな翅で生まれてくるクロスジフユエダシャクのメス。飛べない翅の内側には、きっと、思いもよらない「無用の用」が伏せられている。
2026-01-13
自らの体内から這い出したコマユバチの幼虫たちが作った繭の塊を抱きしめるシャクトリムシ。科学者は「ゾンビ化されて繭を守るよう操作されている」と解釈するけれど、これこそ「稜威」の極北の姿ではないだろうか。