2019年夏に誕生したwebメディア[遊刊エディスト]の記事は、すでに3800本を超えました。新しいニュースが連打される反面、過去の良記事が埋もれてしまっています。そこでイシス編集学校の目利きである守・破・花の当期師範が、テーマに即した必読記事を発掘&レビューし、みなさんにお届けします。
1回目は春ならでは、「めぶき」のテーマで発掘!
林朝恵 43[花]花目付の発掘!
■【Archive】ジャイアンリサイタル――46[守]の大冒険
師範代が初登板中に連載記事を書くなんて事件でした。編集学校で一番面白いことが起きているのが教室ではありますが、その模様をほぼリアルタイムで外に向けて書くということは、それなりの覚悟が必要だったはずです。仕事と掛け持ちしながら師範代をするだけだって挑戦なのに、ほぼ毎週、記事を配信するなんて並大抵のことではありません。何をアケて何をフセるのかの塩梅だって難しい。それでも角山祥道さんは工夫を重ね師範代とライターの両方をやってのけました。どんなゴールが待っているのかもわからない中、綴られた師範代の言葉は瑞々しく、今読んでも胸がジュワッと熱くなります。ぜひ「未来の師範代」にこそ読んでもらいたい
戸田由香 54[破]番匠の発掘!
「めぶき」ははじまりの季節。なににせよ物事のはじめには占いがつきものだ。雑誌の占いはスルーだが、この記事はわたしの眼にまっすぐ飛び込んできた。今日の運勢ではなく、エディストタイプ占いというところが嬉しい。十人のエディストタイプは《白川静》をはじめとして、イシス人なら誰もが知る編集ビッグネームばかり。らしさ満載な似顔絵付きなのもいい。占うのは推命道観教室の名をもつ竹川智子師範。似顔絵はプロのイラストレーターで勇敢パレット教室の西森千代子師範代。フムフム、松岡正剛校長は《黒澤明》なのね。さて、わたしは? ……結果はやれうれしや、校長と同じタイプだったのでした。この占いで、新たなあやかり先を発見できるかも?
景山和浩 55[守]師範の発掘!
■時を超えた足元ミーム ~ウルトラマンからヘビへ~ 53[守]伝習座
その日の校長校話では、ヴィヴィアン・ウエストウッドの言葉が紹介されていた。「靴から決めなさい」。そのため福澤美穂子師範のカーソルは、いつも以上に足元に向かっていたのだろう。53[守]春の伝習座だった。「冨澤学匠のウルトラマンのスニーカーを覚えていますか?」。帰りの小田急でそう聞かれた。用法解説を担当した石黒好美師範のヘビ柄のパンプスを見て思い出したという。冨澤学匠の勝負服。ぜひエディストをと持ちかける前に、福澤師範の中では既に構想を練り始めていたようだった。靴から決める・ヘビ柄のパンプス・ウルトラマンのスニーカー。足元に受け継がれるミーム。久しぶりに[守]に帰ってきた福澤師範ならではの記事が生まれた瞬間だった。
芽は形成されてからある段階になると、成長を停止して休眠状態となります。「めぶき」のためには、気温上昇や日照など外部条件が必要です。では私たちの「めぶき」の条件とは? 「他者の見方」は外部刺激となって新たな芽吹きをもたらしてくれるかもしれません。
みなさんも、遊刊エディストの中から「めぶき」でピンと来る記事を発掘してみてください。きっと新しい発見があるはずです。
アイキャッチ/阿久津健(55[守]師範)
編集/角山祥道(43[花]錬成師範)
イシス編集学校 [花伝]チーム
編集的先達:世阿弥。花伝所の指導陣は更新し続ける編集的挑戦者。方法日本をベースに「師範代(編集コーチ)になる」へと入伝生を導く。指導はすこぶる手厚く、行きつ戻りつ重層的に編集をかけ合う。さしかかりすべては花伝の奥義となる。所長、花目付、花伝師範、錬成師範で構成されるコレクティブブレインのチーム。
『つかふ 使用論ノート』×3×REVIEWS ~43[花]SPECIAL~
松岡正剛いわく《読書はコラボレーション》。読書は著者との対話でもあり、読み手同士で読みを重ねあってもいい。これを具現化する新しい書評スタイル――1冊の本を3分割し、3人それぞれで読み解く「3× REVIEWS」。 今 […]
42[花]編集トリオの身体知トーク・容る編の続きです。 編集学校の学びは、学習ではなく「稽古」である。私たちは稽古を通じて多くのものを受け取り、方法ごと血肉にしている。ロールチェンジも頻繁に起こる編集学校はユニークだ。こ […]
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編集学校の学びは、学習ではなく「稽古」である。私たちは稽古を通じて多くのものを受け取り、方法ごと血肉にしている。ロールチェンジも頻繁に起こる編集学校はユニークだ。このシステムがもつ可変性と、リテラルな編集稽古を通じてなに […]
邂逅は 他者選本と 伏せにあり ~42[花] book party spiral~
インターナショナル、インターチェンジ、インターミッションなど、接頭辞のインターには、「~の間」といった意味がある。毎日触れるインターネットは私と世界の間を接続し、四方八方から飲み込んだ清濁併せもつ情報を日々交わしあう。 […]