先人の見立て力にひれ伏すしかないと思って来た「墨流し」。戯れに、Chatさんに「蝶のスミナガシを別の見立てで改名するにはどんな名前がいいですか?」と尋ねてみて、瞬時に現れた名答に打ち拉がれております。

壇上に登ればスポットが当たる。マイクを握れば注目が集まる。表舞台は、感門之盟の華だ。だが表があれば裏がある。光があれば影もある。壇上の輝きの裏側には、人知れない「汗」があった。
第88回感門之盟(9月6日)は、各講座の指導陣や師範たちが「汗をかく側」に回ったのも特徴だ。当日配られた感門冊子「エディターシップ第16帆」を編集したのも[守][破][花]の師範ならば、感門団を組織して裏方ロールを回したのも師範。アフ感も師範の仕切りだ。多くの師範が陰に日向に感門之盟成功のために奮闘した。
そんな「汗をかくロール」を写した写真から、とっておきの2枚を紹介したい。
1枚目(アイキャッチ)は、本楼の玄関の小空間・井寸房での村井宏志師範(43[花])。感門団の団長だ。今回の裏方ロールの手配、采配を担った。その感門団長は、インターブッキングの準備のため、会の最中、ひとり黙々と本にカバーを掛けていた。あの本交換会は、こうした汗で支えられていたのだ。
2枚目(下写真)は、インカムをつけた森本康裕師範(43[花])。音声や映像関係を一手に担う黒膜衆として進行を見守る。実は黒膜衆の人数が足りなくなることを見越して、黒のパンツに黒の靴でコーディネート、黒膜衆のユニフォームであるTシャツも鞄にしのばせていた。言祝がれる側なのに、もしもの事態に備えていたのだ。カンは当たり、森本は黒膜衆のTシャツに着がえ、動き回った。
編集もじっとしていない。動かない編集は編集ではないし、じっとしているエディターにはエディターシップはない。編集は変化なのである。編集はつねに変化しつづける「そこ」にさしかかって仕事をする。
(松岡正剛「インタースコアする編集力」、『インタースコア』春秋社)
師範はいつだってじっとしていない。
角山祥道
編集的先達:藤井聡太。「松岡正剛と同じ土俵に立つ」と宣言。花伝所では常に先頭を走り感門では代表挨拶。師範代登板と同時にエディストで連載を始めた前代未聞のプロライター。ISISをさらに複雑系(うずうず)にする異端児。角山が指南する「俺の編集力チェック(無料)」受付中。https://qe.isis.ne.jp/index/kakuyama
褒められるわけでもない。報酬が出るわけでもない。目立つわけでもない。打ち合わせは連日で、当日は朝から現地入り。 だからなのか、だからこそなのか、「感門団」は感門之盟の華であります。江戸に火消しがつきもののように、感門之盟 […]
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スイッチは押せばいい。誰もがわかっている真理だが、得てして内なるスイッチを探し出すのは難しい。結局、見当違いのところを押し続け、いたずらに時が流れる。 4月20日の43期[花伝所]ガイダンスは、いわば、入伝生たちへの […]
コメント
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2025-10-20
先人の見立て力にひれ伏すしかないと思って来た「墨流し」。戯れに、Chatさんに「蝶のスミナガシを別の見立てで改名するにはどんな名前がいいですか?」と尋ねてみて、瞬時に現れた名答に打ち拉がれております。
2025-10-15
『キャラ者』は、”マンガ家”だった頃の江口寿史の、(まとまった作品としては)ほぼ最後の仕事。恐るべきクオリティの高さで、この才能が封印されてしまったのはもったいない。
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2025-10-14
ホオズキカメムシにとってのホオズキは美味しいジュースが吸える楽園であり、ホオズキにとってのホオズキカメムシは血を横取りする敵対者。生きものたちは自他の実体など与り知らず、意味の世界で共鳴し続けている。