編集部が選ぶ2025年8月に公開した注目のイチオシ記事8選

2025/10/23(木)12:30 img
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公開されるエディスト記事は、毎月30本以上!エディスト編集部メンバー&ゲスト選者たちが厳選した、注目の”推しキジ” をお届けしています。見逃した方はぜひこちらの記事でキャッチアップを。

 

最近ではめきめきと秋めいた日々になりつつありますね、8月はもう忘却の彼方かもしれません。8本の記事を通して、暑かったあの日のことに、思いをはせてみていただけたら幸いです。

 

それでは、2025年8月に公開された記事の中から選ばれたオシ記事8選をご紹介します。

 

 

 

  • 1 チーム渦 羽根田’s 推しキジ! 
  • アイキャッチにハッ!としてグーでPick!

 

もう会えない彼方の人に贈る一枚 PHOTO Collection【倶楽部撮家】

暗闇に浮かぶのは彼方への扉か此方への入り口か。遅まきながらパソコンではなくスマホで記事を見る機会が増えた。単に移動時間が増えたせいだが、各記事から発せられるアフォーダンスがメディアの違いでこれほど変わるとは驚きだった。パソコンでは俯瞰的に情報を捉え細部にズームしていくのに対し、スマホでは一瞬にして局所にフォーカスが当たる。そのことに改めて目を向けさせてくれたのが本記事であり、余白だけで「ないもの」を浮かび上がらせたアイキャッチ画像の力が傑出していた。薄暗い能楽堂に主語となる演者はいない。ただ述語的なものだけが、エディトリアリティの扉をひたひたと出たり入ったりしているようである。─ 羽根田 月香

”感”きわまる写真作品の数々。倶楽部撮家の多読アレゴリア活動を発表するオンライン展覧会のような記事ですね。そして、羽根田さんの推しコメントでハッとさせられます。メディアを変えれば、見方も変わる。松岡正剛校長は、意図的にいつもとは違う別の道を通るようにすると、また別のものが見えてくるとおっしゃっていました。このことに改めて気づかせてくれました。
マツコ
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    • 2 林朝恵’s 推しキジ! 
  • 旅の記録でPick!

 

【群島ククムイ】霧の中のフォルモーザーーー今福龍太船長との台湾旅(1)

【群島ククムイ】霧の中からの生成ーーー今福龍太船長との台湾旅(2)

 

今福龍太さんと群島ククムイのメンバーが台湾で結集した。2024年秋のこと当時、台湾在住だった今福さんにクラブメンバーが会いに行き、共に2日間の時を過ごした。これだけでもニュースだが、この記事がユニークなのは、メンバーそれぞれが散策する中で撮影した写真を使い、個々のフィルターを通して感じた台湾というトポスを描写したルポルタージュになっているところだ。たった2日間とはいえ、今福さんと過ごした時間であればきっと濃厚だったに違いないが、あえて軽やかに霧中=夢中で過ごした時間の記録としたことで、ふらり同じ船に乗り旅しているかのような気分を味わえた。──林 朝恵 

花伝所の花目付といえば、そして、多読アレゴリアの倶楽部撮家で瞬姿といえば、林朝恵さんが、このたび推しキジに初登場でございます~。選んだのは、群島ククムイのクラブによるルポルタージュ。自らも映像を撮る林さんらしい推しキジPickです。それにしても台湾へツアーに行かれたとのこと!しかも今福龍太さんのナビ付きです。すごいですね、多読アレゴリア。大人のクラブ活動と聞きますが、かの文化人類学者との台湾旅を実現してしまうなんて、なんと探求心旺盛な大人たちでしょう!
マツコ
マツコ

 

そしてこの方も、羽根田さんと林さんに重なりつつ、さらに広げてくれます!
マツコ
マツコ

 

  • 3 金 副編集長’s 推しキジ! 
  • 多読でPick!

 

 

 

もう会えない彼方の人に贈る一枚 PHOTO Collection【倶楽部撮家】

【群島ククムイ】霧の中のフォルモーザーーー今福龍太船長との台湾旅(1)

【群島ククムイ】霧の中からの生成ーーー今福龍太船長との台湾旅(2)

 

べらぼう絢華帳 ~江戸を編む蔦重の夢~ その二十九

惚れて集うて「江戸の音」 【EDO風狂連】夏の候・ISIS FESTA開催記

【勝手にアカデミア】『敗戦日記』×3×REVIEWS

多読アレゴリアはもうすぐ1周年を迎える。各クラブのエディストにそれぞれ趣きが芽生えてきたように思う。例えば、群島ククムイは旅行記ふうに、大河ばっか!はべらぼう絢華帳を連打し、EDO風狂連は米田奈穂の迫力ある文体で、倶楽部撮家はフォトジェニックだし、勝手にアカデミアはフォーマットに凝る。
そして11月の別典祭では、千パラやほんのれん、よみかきやMEditLabなどが登場し、ライブなメディエーションを繰り広げる予定だ。アレゴリアの熟成を、ぜひ祝っていただきたい。── 金 宗代

多読ジム、そして、多読アレゴリア立ち上げに尽力してきた金さんだからこその愛情あふれる推しキジPickですね。各クラブが特徴を持って走り出している先に待っているのは、11月27日、28日の本の祭典”別典祭”。なんだかおもしろい企画が盛りだくさんの2日間になるそうですよ。ブックショップエディターさんたちも登場したり、ステージプログラムやブース展示もあるそうで。楽しみな11月ですね!
マツコ
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  • 4 田中’s 推しキジ! 
  • ー 2025年夏のメモリアルとしてPick!

 

「遊撃ブックウェア」―第88-89回感門之盟タイトル決定!」

「ブックウェアの創唱」を高らかに掲げた松丸本舗は2009.10.23に開店した。松岡正剛を店主とする編集工学劇場にはISISのネオンが灯り、いつもブックショップエディターが居る。そこはもう一つの編集学校だった。本好きかどうかにかかわらず本フェチを生み、閉店後もこの舞台からブックプロジェクトが連なっていった。
開店までの準備は1年もなかったが、前年、各地の書店にスピンアウトしていった「三冊屋」、2009年4月刊行の『多読術』で「読前・読中・読後」がキーワードとなり、松岡校長の読書や本棚を革新する構想はイシス編集学校内にも浸透していた。社会に「意味の市場」をもたらすために遊撃しつづけた松岡校長の意をあらためてリバースしながら、ブックウェア編集を針小棒大に日常化にしたいな。 ── 田中 晶子

田中所長が選んだのは、バニー新井さんによる濃厚なこの記事でした。ブックウェアとは何か?校長の言葉を織り交ぜながら、バニー新井さんの語りを通して学びたい。田中優子学長も、読書の大切さを色々な場面で伝えておられますが、イシス編集学校には遊撃ブックウェアが欠かせませんね!
マツコ
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  • 5吉村 編集長’s 推しキジ! 
  • ー ISISのナウPick!

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代謝の女神?―花臨頭・新垣香子の卒意 43[花]

フラット化する時代、リスクヘッジばかりが蔓延る社会は、気を緩めるとイシス編集学校においてすら盲目の正論が顔を出すことがある。そんな社会の気風をものともせず、名言、迷言、至言をリアルイベントごとに繰り出し続けているのが新垣香子師範だ。彼女の型にハマらない奔放な編集的魅力を伝えるには、エディストにおいても独自のフォーマットが必要なように思う。「新垣金言集」とかがふさわしいかもしれない。平野しのぶ花目付が沖縄の紐帯と偏愛をもって、ドキュメントしてくれるのを待ちたい。新垣は来季は世界読書奥義伝[離]に挑戦するようだが、世界知、方法知の編集筋力をつけて、これからのイシスで「う〇こもお〇っこもおっぱいも」拾いまくるおそうじレディーぶりが見れるのが楽しみである。── 吉村 堅樹

新垣香子師範は、田中優子学長が花伝所に入伝された際の錬成師範だったそうですね。敢談儀の際には、田中学長が新垣さんの発言に少女のような笑顔を浮かべて笑っていたよと、マツコは林頭から聞いていたのでした。イシスをぜひかき混ぜて、離でも爆発していただきたいですね。この記事、沖縄にゆかりのある大濱朋子さんがアイキャッチを、平野しのぶさんがライティングを担当していることも特筆しておきたい。新垣師範が生まれ育って活躍する「地」の文化を知るお二人だからこそらしさあふれる記事に仕上がったと思います。あっぱれ。
マツコ
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  • 6 マエストロ上杉’s 推しキジ!  uesugi
  • ー 応援ファンファーレでPick!

 

【知の編集工学義疏】第1章 <編集の入口>をダイジェスト

イシス編集学校に入門された多くの方は、「編集」や「編集工学」を学び実践する一方で、それを誰かに伝えたり言葉にしたりする難しさを感じているのではないでしょうか。
もしそうでしたら、この記事を「編集を伝えたい誰か」とシェアしてみてはいかがでしょう。

本記事は、松岡校長の思いを方法とともに受け継ぐ吉村堅樹林頭が、校長著『知の編集工学』をテキストに行った2022年の講義を、自ら再編集した貴重な記録です。
単なる本のダイジェストにとどまらず、会場の聞き手の視点を意識した言い換えや例示も盛り込まれており、イシスですでに学んだ方ももちろん、これからイシスの門をくぐろうとされる方々にも、ぜひ読んでいただきたい内容になっています。

なお、講義の1分ダイジェスト動画も記事内で視聴できます。お時間のない方や動画派の方は、そちらもどうぞ^^── 上杉 公志

ちょうど10月から今シーズンのハイパーエディティングプラットフォームAIDAがスタートしたのですよね!吉村林頭の義疏は、佐藤優さんも大絶賛のシリーズです。迫力があります。松岡校長の言葉を再現しつつご自身の言葉で語る吉村林頭は圧巻です。それが記事で読めるとは、すごーくラッキーなことですよね。山内貴暉さんの若々しい動画編集の腕も、見逃せません。みんなでしっかり読み込みたい連載シリーズです!
マツコ
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  • 7 小林’s 推しキジ! 
  • ー 秋を深めたいものでPick!

 

【受講者募集中!物語講座第18綴】物語から物語を生む/動的な関係を紐解く

夏と秋はいつ切り替わるのか。全体が亜熱帯と化しつつある日本列島で、いつからか季節の変わり目を感じにくくなったと思いませんか。確かにな…と頷きかけたそこのあなた。季節を感じるために、”読まれる物語を書く秋”をはじめてみませんか。読書の秋、これはフツーですね。フツーはつまらない。なので読むに書くをプラスして物語講座、どうでしょう。10月に開講する物語講座の準備は、実は夏から着々とはじまっています。涼しい顔して汗かきながら、みなさんに、物語の魅力にたっぷりひたってもらうべく、ダンドリダントツで用意に余念がありません。満席になる前に、急げ!── 小林 奈緒

小林奈緒さんが、推しキジに初登場してくださいました!実は10月に講座が始まる前にしたためてくださったメッセージなんです。それをマツコの筆が遅くて遅れに遅れて開講前に間に合いませんでした。ごめんなさい!! 夏から始まった準備をへて、いまや順風満帆に講座がスタートしていると聞いています。物語講座に参加している皆様、締め切りに追われて、楽しくも苦しくも楽しい日々をお過ごしのことではないでしょうか? マツコも、物語講座に参加していたころを思い出します。この後、講座指導陣から、エディストに最近はどんな稽古模様なのか、またレポートがあるかもしれませんね。その時を楽しみにお待ちしております♪
マツコ
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  • 8 後藤’s 推しキジ! 
  • ー 何度でも出会い直したいでPick!

 

匠の方法・編集の鬼【松岡正剛 revival 01】

松岡校長が彼岸に旅立ってしまってから1年が経ちました。エディストでは「松岡正剛revival」と題して、1年前に寄せられた36名からの追悼文を分類、ラベリングをしなおして1周忌連載が展開されました。追悼文に対して、松岡校長が応答するような形で千夜千冊の一節を添えています。
何度でも何度でも校長に出会い直したい、新しいイシス世代の皆さんにはエディストを通して新たに出会ってほしいという思いを込めて、セレクトします。── 後藤 由加里

8月といえば、この特集を忘れることはできませんね。寄せられた数々の追悼文は、あらためてすばらしいものばかりでした。一つずつ読み直し、面影が立ち上がり、苦くも心あたたまる編集部をあげての記事作成でした。楽しんでいただけたのであれば幸いです。
マツコ
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以上、2025年8月の記事から、エディスト編集部の”イチオシ” を厳選してお届けしました。みなさんのオシは、見つかりましたか?

 

次に選ばれるのは、あなたの記事かもしれない!

 

 


 

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  • エディスト編集部

    編集的先達:松岡正剛
    「あいだのコミュニケーター」松原朋子、「進化するMr.オネスティ」上杉公志、「職人肌のレモンガール」梅澤奈央、「レディ・フォト&スーパーマネジャー」後藤由加里、「国語するイシスの至宝」川野貴志、「天性のメディアスター」金宗代副編集長、「諧謔と変節の必殺仕掛人」吉村堅樹編集長。エディスト編集部七人組の顔ぶれ。