{[(ゴミムシぽいけどゴミムシではない分類群に属している)黒い星をもつテントウムシに似た種]のように見えるけど実はその偽物}ことニセクロホシテントウゴミムシダマシ。たくさんの虫且つ何者でもない虫です。
公開されるエディスト記事は、毎月30本以上!エディスト編集部メンバー&ゲスト選者たちが厳選した、注目の”推しキジ” をお届けしています。見逃した方はぜひこちらの記事でキャッチアップを。
最近ではめきめきと秋めいた日々になりつつありますね、8月はもう忘却の彼方かもしれません。8本の記事を通して、暑かったあの日のことに、思いをはせてみていただけたら幸いです。
それでは、2025年8月に公開された記事の中から選ばれたオシ記事8選をご紹介します。
暗闇に浮かぶのは彼方への扉か此方への入り口か。遅まきながらパソコンではなくスマホで記事を見る機会が増えた。単に移動時間が増えたせいだが、各記事から発せられるアフォーダンスがメディアの違いでこれほど変わるとは驚きだった。パソコンでは俯瞰的に情報を捉え細部にズームしていくのに対し、スマホでは一瞬にして局所にフォーカスが当たる。そのことに改めて目を向けさせてくれたのが本記事であり、余白だけで「ないもの」を浮かび上がらせたアイキャッチ画像の力が傑出していた。薄暗い能楽堂に主語となる演者はいない。ただ述語的なものだけが、エディトリアリティの扉をひたひたと出たり入ったりしているようである。─ 羽根田 月香
ー Pick!
【群島ククムイ】霧の中のフォルモーザーーー今福龍太船長との台湾旅(1)
【群島ククムイ】霧の中からの生成ーーー今福龍太船長との台湾旅(2)
今福龍太さんと群島ククムイのメンバーが台湾で結集した。2024年秋のこと当時、台湾在住だった今福さんにクラブメンバーが会いに行き、共に2日間の時を過ごした。これだけでもニュースだが、この記事がユニークなのは、メンバーそれぞれが散策する中で撮影した写真を使い、個々のフィルターを通して感じた台湾というトポスを描写したルポルタージュになっているところだ。たった2日間とはいえ、今福さんと過ごした時間であればきっと濃厚だったに違いないが、あえて軽やかに霧中=夢中で過ごした時間の記録としたことで、ふらり同じ船に乗り旅しているかのような気分を味わえた。──林 朝恵
もう会えない彼方の人に贈る一枚 PHOTO Collection【倶楽部撮家】
【群島ククムイ】霧の中のフォルモーザーーー今福龍太船長との台湾旅(1)
【群島ククムイ】霧の中からの生成ーーー今福龍太船長との台湾旅(2)
惚れて集うて「江戸の音」 【EDO風狂連】夏の候・ISIS FESTA開催記

多読アレゴリアはもうすぐ1周年を迎える。各クラブのエディストにそれぞれ趣きが芽生えてきたように思う。例えば、群島ククムイは旅行記ふうに、大河ばっか!はべらぼう絢華帳を連打し、EDO風狂連は米田奈穂の迫力ある文体で、倶楽部撮家はフォトジェニックだし、勝手にアカデミアはフォーマットに凝る。
そして11月の別典祭では、千パラやほんのれん、よみかきやMEditLabなどが登場し、ライブなメディエーションを繰り広げる予定だ。アレゴリアの熟成を、ぜひ祝っていただきたい。── 金 宗代
「遊撃ブックウェア」―第88-89回感門之盟タイトル決定!」
「ブックウェアの創唱」を高らかに掲げた松丸本舗は2009.10.23に開店した。松岡正剛を店主とする編集工学劇場にはISISのネオンが灯り、いつもブックショップエディターが居る。そこはもう一つの編集学校だった。本好きかどうかにかかわらず本フェチを生み、閉店後もこの舞台からブックプロジェクトが連なっていった。
開店までの準備は1年もなかったが、前年、各地の書店にスピンアウトしていった「三冊屋」、2009年4月刊行の『多読術』で「読前・読中・読後」がキーワードとなり、松岡校長の読書や本棚を革新する構想はイシス編集学校内にも浸透していた。社会に「意味の市場」をもたらすために遊撃しつづけた松岡校長の意をあらためてリバースしながら、ブックウェア編集を針小棒大に日常化にしたいな。 ── 田中 晶子
フラット化する時代、リスクヘッジばかりが蔓延る社会は、気を緩めるとイシス編集学校においてすら盲目の正論が顔を出すことがある。そんな社会の気風をものともせず、名言、迷言、至言をリアルイベントごとに繰り出し続けているのが新垣香子師範だ。彼女の型にハマらない奔放な編集的魅力を伝えるには、エディストにおいても独自のフォーマットが必要なように思う。「新垣金言集」とかがふさわしいかもしれない。平野しのぶ花目付が沖縄の紐帯と偏愛をもって、ドキュメントしてくれるのを待ちたい。新垣は来季は世界読書奥義伝[離]に挑戦するようだが、世界知、方法知の編集筋力をつけて、これからのイシスで「う〇こもお〇っこもおっぱいも」拾いまくるおそうじレディーぶりが見れるのが楽しみである。── 吉村 堅樹
イシス編集学校に入門された多くの方は、「編集」や「編集工学」を学び実践する一方で、それを誰かに伝えたり言葉にしたりする難しさを感じているのではないでしょうか。
もしそうでしたら、この記事を「編集を伝えたい誰か」とシェアしてみてはいかがでしょう。
本記事は、松岡校長の思いを方法とともに受け継ぐ吉村堅樹林頭が、校長著『知の編集工学』をテキストに行った2022年の講義を、自ら再編集した貴重な記録です。
単なる本のダイジェストにとどまらず、会場の聞き手の視点を意識した言い換えや例示も盛り込まれており、イシスですでに学んだ方ももちろん、これからイシスの門をくぐろうとされる方々にも、ぜひ読んでいただきたい内容になっています。
なお、講義の1分ダイジェスト動画も記事内で視聴できます。お時間のない方や動画派の方は、そちらもどうぞ^^── 上杉 公志
夏と秋はいつ切り替わるのか。全体が亜熱帯と化しつつある日本列島で、いつからか季節の変わり目を感じにくくなったと思いませんか。確かにな…と頷きかけたそこのあなた。季節を感じるために、”読まれる物語を書く秋”をはじめてみませんか。読書の秋、これはフツーですね。フツーはつまらない。なので読むに書くをプラスして物語講座、どうでしょう。10月に開講する物語講座の準備は、実は夏から着々とはじまっています。涼しい顔して汗かきながら、みなさんに、物語の魅力にたっぷりひたってもらうべく、ダンドリダントツで用意に余念がありません。満席になる前に、急げ!── 小林 奈緒
松岡校長が彼岸に旅立ってしまってから1年が経ちました。エディストでは「松岡正剛revival」と題して、1年前に寄せられた36名からの追悼文を分類、ラベリングをしなおして1周忌連載が展開されました。追悼文に対して、松岡校長が応答するような形で千夜千冊の一節を添えています。
何度でも何度でも校長に出会い直したい、新しいイシス世代の皆さんにはエディストを通して新たに出会ってほしいという思いを込めて、セレクトします。── 後藤 由加里
以上、2025年8月の記事から、エディスト編集部の”イチオシ” を厳選してお届けしました。みなさんのオシは、見つかりましたか?
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エディスト編集部
編集的先達:松岡正剛
「あいだのコミュニケーター」松原朋子、「進化するMr.オネスティ」上杉公志、「職人肌のレモンガール」梅澤奈央、「レディ・フォト&スーパーマネジャー」後藤由加里、「国語するイシスの至宝」川野貴志、「天性のメディアスター」金宗代副編集長、「諧謔と変節の必殺仕掛人」吉村堅樹編集長。エディスト編集部七人組の顔ぶれ。
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コメント
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2025-12-02
{[(ゴミムシぽいけどゴミムシではない分類群に属している)黒い星をもつテントウムシに似た種]のように見えるけど実はその偽物}ことニセクロホシテントウゴミムシダマシ。たくさんの虫且つ何者でもない虫です。
2025-11-27
マンガに限った話ではないが、「バカ」をめでる文化というものがある。
猪突猛進型の「バカ」が暴走するマンガといえば、この作品。市川マサ「バカビリーバー」。とにかく、あまりにもバカすぎて爽快。
https://yanmaga.jp/comics/
2025-11-25
道ばた咲く小さな花に歩み寄り、顔を近づけてじっくり観察すると、そこにはたいてい、もっと小さな命がきらめいている。この真っ赤な小粒ちゃんたちは、カベアナタカラダニ。花粉を食べて暮らす平和なヴィランです。