道ばた咲く小さな花に歩み寄り、顔を近づけてじっくり観察すると、そこにはたいてい、もっと小さな命がきらめいている。この真っ赤な小粒ちゃんたちは、カベアナタカラダニ。花粉を食べて暮らす平和なヴィランです。
イシス編集学校九州支所「九天玄氣組」は今年20年め。周年事業の軸となるのは「九州の千夜千冊」を冠したQten Genki Book『九』の発行だ。松岡正剛の千夜千冊から選んだキーブック1冊ごとに33冊のグループをつくる「三十三冊屋」という方法で組み上げる正真正銘1,000冊のブックナビ。本の可能性と九州らしさを浮き彫りにすべく、選書、執筆、制作を進め、発行まであと1カ月を切った。11月2日には刊行記念イベントを行う。
クラウドファンディングにご協力いただいたみなさま、ありがとうございました!250人もの方から、2,178,055円のご支援をいただき、『九』はただいま印刷中。刊行記念イベントはオンライン配信が可能となりました!
Qten Genki Book『九』の刊行イベントは、イシス編集学校の学長で江戸文化研究者の田中優子さんと福岡で骨太の本を発行し続けている石風社代表の福元満治さんがゲスト。お二人に共通する石牟礼道子、渡辺京二、中村哲医師などとの交流のエピソードも盛り込みながら、千夜千冊をキーブックに九州から世界を読み深める〈郷読〉の醍醐味を語り合います。あわせて九天玄氣組が20年間続けてきた「本遊び」も初公開します。
11月2日は福岡で、オンラインで、読書の可能性を広げる時をご一緒しましょう。
九天玄氣組 20周年 Qten Genki Book『九』刊行記念イベント
千夜千冊から九州を読み解く~地域を活性化する“郷読”のすすめ
日時:2025年11月2日(日)15:00~17:00
会場:エルガーラホール 中ホール(福岡市中央区天神1-4-2)
出演:田中 優子氏(イシス編集学校 学長/江戸文化研究者)
福元 満治氏(石風社 代表/ペシャワール会理事)
中野 由紀昌(イシス編集学校九州支所 九天玄氣組 組長/瓢箪座)とゆかいな組員たち
主催:イシス編集学校九州支所「九天玄氣組」※ブックオカ参加イベント
参加費:会場参加 3,300円(税込)、オンライン視聴 2,750円(税込)※どちらもアーカイブ視聴付き
会場定員:275席
刊行記念イベント後は、会場を移して松岡正剛校長を偲ぶ会「玄氣玄影のつどい」を開催します。
◎九天20周年企画については過去記事リンクから
始動!松岡正剛に肖る九州の千冊ブックナビ
選書は急流? はたまたマグマ -九州の千夜千冊vol.2-
追い込み続く-九州の千夜千冊vol.3-
方師もBSEもアレゴリアンも。選者の顔ぶれ-九州の千夜千冊vol.4-
クラウドファンディングで出版へのご協力を!-九州の千夜千冊vol.5-
【販売開始】11月2日(日)Qten Genki Book『九』刊行イベント-九州の千夜千冊vol.7-
手に入れるなら今!九天クラファン締切まであとわずか
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石井梨香
編集的先達:須賀敦子。懐の深い包容力で、師範としては学匠を、九天玄氣組舵星連としては組長をサポートし続ける。子ども編集学校の師範代もつとめる律義なファンタジスト。趣味は三味線と街の探索。
松岡正剛校長と歩んだ二十年、編集の志を継いで―玄氣玄影のつどい【九天玄氣組】
松岡校長への思いがひとつになった夜、九天玄氣組は二十周年を迎えた。 11月2日(日)、田中優子学長と福元満治氏をお迎えしての九天玄氣組20周年イベント「千夜千冊から九州を読み解く」が無事終了。午後7時からは福岡市天神・テ […]
イシス編集学校九州支所「九天玄氣組」は今年20年め。周年事業の軸として「九州の千夜千冊」を冠したQten Genki Book『九』を発行した。松岡正剛の千夜千冊から選んだキーブック1冊ごとに33冊のグループをつくる「三 […]
イシス編集学校九州支所「九天玄氣組」は今年20年め。秋をめざして周年事業を進めている。軸となるのは「九州の千夜千冊」を冠した書籍の発行だ。松岡正剛の千夜千冊から選んだキーブック1冊ごとに33冊のグループをつくる「三十三冊 […]
【販売開始】11月2日(日)Qten Genki Book『九』刊行イベント-九州の千夜千冊vol.7-
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Qten Genki Book『九』クラファンスタート!-九州の千夜千冊vol.6-
イシス編集学校九州支所「九天玄氣組」20周年記念、松岡正剛の千夜千冊から組み上げた1,000冊のブックナビゲーション「Qten Genki Book『九』」のクラウドファンディングがスタートしました! ●発 […]
コメント
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2025-11-25
道ばた咲く小さな花に歩み寄り、顔を近づけてじっくり観察すると、そこにはたいてい、もっと小さな命がきらめいている。この真っ赤な小粒ちゃんたちは、カベアナタカラダニ。花粉を食べて暮らす平和なヴィランです。
2025-11-18
自ら編み上げた携帯巣の中で暮らすツマグロフトメイガの幼虫。時おり顔を覗かせてはコナラの葉を齧る。共に学び合う同志もなく、拠り所となる編み図もなく、己の排泄物のみを材料にして小さな虫の一生を紡いでいく。
2025-11-13
夜行列車に乗り込んだ一人のハードボイルド風の男。この男は、今しがた買い込んだ400円の幕の内弁当をどのような順序で食べるべきかで悩んでいる。失敗は許されない!これは持てる知力の全てをかけた総力戦なのだ!!
泉昌之のデビュー短篇「夜行」(初出1981年「ガロ」)は、ふだん私たちが経験している些末なこだわりを拡大して見せて笑いを取った。のちにこれが「グルメマンガ」の一変種である「食通マンガ」という巨大ジャンルを形成することになるとは誰も知らない。
(※大ヒットした「孤独のグルメ」の原作者は「泉昌之」コンビの一人、久住昌之)