誰にでも必ず訪れる最期の日。
それが、どのような形で訪れるかはわからないが、一番ありえそうなパターンの一つが終末介護病棟での最期じゃないだろうか。沖田×華先生と言えば、自虐ネタのエッセイマンガでよく知られるが、物語作家としても超一流だった。深く死に向き合いたい方は、是非ご一読を。
(沖田×華『お別れホスピタル』)
開講から1か月、学衆たちは「5W1H+DO」にはじまり、「いじりみよ」「5つのカメラ」など、イシス人の刀ともいうべき文体編集術を稽古してきた。その成果を詰め込んで、1冊の本を紹介するのが仕上げのお題「セイゴオ知文術」だ。千夜千冊のごとく、その本との交際を書く。さらにこのお題をもって競い合う、アリスとテレス賞が開催される。本日11月9日、55[破]第1回アリスとテレス賞のエントリーが締め切られた。
11教室・学衆90名中、74名がエントリー。ふきよせエディション教室は、全員エントリーを果たした。おめでとう!! 選評委員([破]の師範、番匠、評匠、学匠)は、全員が全エントリー創文を読んで選評する。結果発表は月末。エントリー作品すべてに講評が贈られる。
課題本は、前期から半分以上変更した。以下、人気ぶりとともにご覧あれ。
<セイゴオ知文術・課題本一覧>
左端に取り組んだ学衆の人数。
20名『すべての、白いものたちの』ハン・ガン 河出文庫
19名『ありがとうもごめんなさいもいらない森の民と暮らして人類学者が考えたこと』奥野克巳 新潮文庫
11名『虫と歌 市川春子作品集』アフタヌーンKC(マンガです)
9名『苦海浄土』石牟礼道子 講談社文庫
4名『日本という方法』松岡正剛 角川ソフィア文庫
3名『うたげと孤心』大岡信 岩波文庫
2名『方丈記私記』堀田善衛 ちくま文庫
2名『海炭市叙景』佐藤泰志 小学館文庫
2名『続審問』J.L.ボルヘス 岩波文庫
2名『表裏源内蛙合戦』井上ひさし 新潮文庫(表題作「表裏源内蛙合戦」を課題とする。)
ノーベル文学賞を受賞したハン・ガンは、前期につづいて人気イチバン。そして新規採用した『ありごめ』がそれに迫る。どんな本かといえば、この長いタイトルのとおり。みんなこういう本が読みたかったのか? ちなみに筆者は「ほんのれんラジオ」を聴いて、『ありごめ』を読み、課題本に推薦した。この2冊で半分近くを占めたのには驚いた。
10冊の課題本は、どれも多様な読み方ができ、読み返せば新たな発見がある。そういう本を選んでいる。さらに何冊か重ねて読むと、互いに響き合うような面白さがある。『うたげと孤心』『方丈記私記』『日本という方法』を読むと、フラジャイルでアンビバレントな日本という方法が、立体的に見えてくる。課題としての稽古が終わっても、ぜひこれらの本を読み進めてほしい。じっくり読んだこの本が、他の本と共振する感じ、重ねて読む面白さをぜひ味わってほしい。
原田淳子
編集的先達:若桑みどり。姿勢が良すぎる、筋が通りすぎている破二代目学匠。優雅な音楽や舞台には恋慕を、高貴な文章や言葉に敬意を。かつて仕事で世にでる新刊すべてに目を通していた言語明晰な編集目利き。
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