自ら編み上げた携帯巣の中で暮らすツマグロフトメイガの幼虫。時おり顔を覗かせてはコナラの葉を齧る。共に学び合う同志もなく、拠り所となる編み図もなく、己の排泄物のみを材料にして小さな虫の一生を紡いでいく。
イシスの新しいお祭「別典祭」にむけ、ゴートクジISIS館では着々と準備が進んでいる。
まずはステージプログラムが行われる本楼。
編集工学研究所の場づくりを一手に担う黒膜衆が設営をはじめている。
「祭りといえば、松岡正剛校長が好きだった提灯でしょう!」
そんな一声とともに、本楼にはずらりと提灯が取りつけられた。これほど多くの提灯が灯されるのは、イシス史上初めてのことだ。
本楼の仕込みは、まだまだここから。
ファッションショー、トークショー、ゲームプレイ──当日のプログラムを盛り上げる演出が、次々と“祭り仕様”へと変わっていく。
さらに、設えにも旗印にもなる「多読アレゴリアクラブ」ののぼりも出番待ち。
全クラブのロゴと名前をあしらった、カラフルなのぼりたちは、当日どのように掲げられるのか。その見せ方も乞うご期待!
さらに、イシス編集学校の感門之盟でも大人気の「本袋」も「本市福袋」となって別典祭に参戦。
ハズレなし、レア本ざくざく、どれを選んでも“祭りの戦利品”。当日いちはやく手に取る人には、きっと福が舞い込むはず。
2025年11月23日(日)・24日(月・祝)イシスの秋、別典祭がいよいよはじまります。
ぜひ、この“立ち上がる祭り”を体験しにお越しください。
◆「別典祭」開催概要◆
日程:2025年11月23日(日)・24日(月・祝)
会場:編集工学研究所ブックサロンスペース「本楼」(最寄駅:小田急線 豪徳寺駅、東急世田谷線山下駅より徒歩7分)〒156-0044 東京都世田谷区赤堤2丁目15番3号
https://www.eel.co.jp/about/company
申込(2日間有効):1500円(イシス編集学校受講生、多読アレゴリア参加者含む)/無料(一般の方)
申込方法:https://shop.eel.co.jp/products/tadoku_allegoria_2025bettensai
プログラム:
【1日目プログラム 11/23(日)】
12:30 開場
13:00 開会宣言
14:00-15:00 ほんのれんクラブ|公開ほんのれんラジオ
16:00-17:00 着物コンパ倶楽部|黒留袖ファッションショー
18:00-19:30 武邑光裕|トークイベント
19:30 挨拶
【2日目プログラム 11/24(月祝)】
11:30 開場
12:30-13:30 千夜千冊パラダイス:おっかけ千夜千冊ファンクラブSP Live
14:00-16:00 MEditLab:米光一成 × 小倉加奈子トーク&ゲームプレイ
16:30-18:00 田中優子学長|酒上夕書斎SP18:00 閉会挨拶
【2日間通しプログラム(11/23-24)】
・終活読書★四門堂 × 多読ジムClassic × 大河ばっか!|古本市「本市福袋」「ブックショップエディター 本の相談室」・軽井沢別想フロンティア|浅羽米+軽井沢の別想ガイドブック販売
・よみかき探Qクラブ|あそびコーナー「駄菓子とゲームの遊房」
・MEdit Lab for ISIS|MEditカフェ in イシス(ゲームの試遊と本・ゲーム・グッズ販売)
・群島ククムイ|群島ククムイ×今福龍太の島あしび(ZINE・本・コーヒー・クラフト販売)
・EDO風狂連|書屋俳諧百人連句
・OUTLYING CLUB|drop out ATLAS ドロップアウト アトラス(パネル展示・生成AIメディア冊子販売)・倶楽部撮家|フォトリール写真展示「モーメント」
・勝手にアカデミア|いざゆかむ勝手に鎌倉アカデミア(肖りグッズ販売)
・ほんのれん|「旬感ノート」などの販売
・イシス編集学校|『情報の歴史21増補版』風呂敷付、『不確かな時代の「編集稽古」入門』販売
・別典祭感門団|軽井沢産「浅羽もち米」つきたて餅のお雑煮(11/23)、ぜんざい(11/24)のふるまい
衣笠純子
編集的先達:モーリス・ラヴェル。劇団四季元団員で何を歌ってもミュージカルになる特技の持ち主。折れない編集メンタルと無尽蔵の編集体力、編集工学への使命感の三位一体を備える。オリエンタルな魅力で、なぜかイタリア人に愛される、らしい。
「典を祭り、問答をひらく夕べ」酒上夕書斎×別典祭スペシャル ―『日本・江戸・昭和』三問答を語り尽くす―
十一月の夕刻、「典(ふみ)」をめぐる風が、編集工学研究所・本楼にひらりと立ちのぼります。 イシス編集学校の新しいお祭――「別典祭」。 多読アレゴリア一周年、そして松岡正剛校長の一周忌に心を寄せ、「典」すなわち“本”そのも […]
田中優子を揺さぶった一冊――石牟礼道子『苦海浄土』を読む夕べ|酒上夕書斎 第五夕[10/28(火)16:30〜 YouTube LIVE]
2か月ぶりに帰ってくる「酒上夕書斎」。 海外出張を経て、田中優子学長の語りの熱も、さらに深まっている。 第五夕で取り上げるのは、石牟礼道子の名作『苦海浄土』。 工場廃水の水銀が引き起こした水俣病――文明の病 […]
玄月音夜會 第五夜|井上鑑 ― 本楼初のグランドピアノ。言葉の余白に音が降る
本楼にグランドピアノが入る――史上初の“事件”が起こる。 井上鑑が松岡正剛に捧ぐ、音と言葉のレクイエム。 「玄月音夜會」第五夜は、“言葉の船”が静かに音へと漕ぎ出す夜になる。 すでにお伝えしていた「玄月音夜會」に、ひとつ […]
夜の深まりに、ひそやかに浮かぶ月。 その光は、松岡正剛が歩んだ「数寄三昧」の余韻を照らし出します。 音とことばに編まれた記憶を、今宵ふたたび呼び覚ますために―― 玄月音夜會、第五夜をひらきます。 夏から秋へ […]
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2025-11-18
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2025-11-13
夜行列車に乗り込んだ一人のハードボイルド風の男。この男は、今しがた買い込んだ400円の幕の内弁当をどのような順序で食べるべきかで悩んでいる。失敗は許されない!これは持てる知力の全てをかけた総力戦なのだ!!
泉昌之のデビュー短篇「夜行」(初出1981年「ガロ」)は、ふだん私たちが経験している些末なこだわりを拡大して見せて笑いを取った。のちにこれが「グルメマンガ」の一変種である「食通マンガ」という巨大ジャンルを形成することになるとは誰も知らない。
(※大ヒットした「孤独のグルメ」の原作者は「泉昌之」コンビの一人、久住昌之)
2025-11-11
木々が色づきを増すこの季節、日当たりがよくて展望の利く場所で、いつまでも日光浴するバッタをたまに見かける。日々の生き残り競争からしばし解放された彼らのことをこれからは「楽康バッタ」と呼ぶことにしよう。