【90感門】初登板の帽子と共に

2026/03/22(日)12:34 img
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「もらっちゃったぁ」

 

2階の学林堂で待ち受けていた指導陣の感嘆の声の中、吉井優子は少女のように微笑みながらそう言う。

胸には愛おしそうに抱きしめる一枚の紙があった。

 

泡立トワイライト教室

 

トワイライトは松岡正剛校長からかけてもらった言葉。「吉井はトワイライトだよ」。自分にはなかった言葉を与えられ、ずっと胸の内に秘めていたものが名前となって生まれた。

 

吉井は、44[花]では遊撃師範をつとめ、長年、花伝所の師範として師範代を育てていた立場だったが、実は、これまでに[守][破]の師範代に合わせて7回登板している。師範代に恋焦がれる師範だった。

 

初登板はうまくいかなかった。校長からは次の機があると言われた。

[守]のお題改変があると聞いた37[守]。[離]の受講よりも絶対に面白いと、師範代登板に手を挙げた。

3度目は、[離]を終える直前に師範代エントリー。[離]の渦中で[守]のお題の偉大さを知り、師範代へ戻ってきた。

4度目は、速習コース。開講3日前に師範代を引き受けた。

 

「師範代の方が絶対面白い。生きてる感じがする」

 

そう語る吉井は、この冬、ふとした拍子に怪我をし、息をしたり、食べることが困難になる体験をした。そんな時、一からやり直したくなったと言う。

教室名をもらうとは、新しく生まれ変わるということなのだと。

 

吉井の頭には、校長から初めて『アルカナ・ミザール教室』と名付けられた時にかぶっていた帽子があった。

5つ目の教室名は『泡立トワイライト教室』。

初心(未熟)と共にトワイライトに輝く学衆との新たな旅が始まる。

 


◆吉井優子師範代が指南する57[守]はコチラ

【講座名】  第57期[守]基本コース

【申込締切】 2026年4月26日(日)

【入門日】  2026年4月27日(月)

【受講期間】 2026年5月11日(月)〜2026年8月30日(日)

【定員】   200名

【詳細・お申込み】https://es.isis.ne.jp/course/syu

  • 大濱朋子

    編集的先達:パウル・クレー。ゴッホに憧れ南の沖縄へ。特別支援学校、工業高校、小中併置校など5つの異校種を渡り歩いた石垣島の美術教師。ZOOMでは、いつも車の中か黒板の前で現れる。離島の風が似合う白墨&鉛筆アーティスト。

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