『絵師ムネチカ』から目が離せない。天才は往々にして何かが欠けている。そしてそのこと自体がまた天才の天才性を引き立たせる。周囲の人々の鼻面を引き回し、人生を変えていく「天才少年」のデモーニッシュな魅力を容赦なく描いた怪作。
これまでにも「神童」もの(?)を数多く描いてきたさそうあきら先生だが、ご本人は極めて方法に自覚的な職人タイプ。長年、マンガ学科の教員として教鞭をとり、『マンガ脚本概論』などの技法書にも定評がある。
初めての守の師範ロール、番匠ロールをまっとうした者に贈られる「玄々書」。松岡校長の俳号「玄月」に由来する命名で、校長直筆だったものを、現在は方源・穂積晴明によるデザインの書として受け継がれている。校長の書に倣い、校長の方法に肖ったそれは、玄月と方源の重ねの「玄源書」とも呼べるもの。第90回感門之盟「読奏エディストリート」Day 2、56[守]卒門式では、以下の5名に贈呈された。エディティングキャラクターをわしづかみにした一文字が今、明かされる。
▶奥本英宏 番匠 /書「梁番(はりばん)」
柱と柱をつないで横にのびる梁のごとく、編集学校の屋台骨として支えてほしいという期待を込めて。
▶小林美穂 師範 /書「絡(らく)」
察知能力を活かしてシナリオを描き、人に編集にどんどん絡んでいってほしいという願いから。
▶名部惇 師範 /書「策(さく)」
切れ味鋭い指南が評判。資本主義に抵抗する編集学校の策士としての活躍が望まれる。
▶福井千裕 師範 /書「焚(ほのお)」
工夫に長けたアイデアの人。周囲を巻き込みその気にさせる鮮やかな手腕は、焚のごとく。
▶稲森 師範 /書「鰤(ぶり)」
趣味の釣りに肖った出世魚。持ち前の編集力で多くの人を釣り上げてくれると信じて。
授与式では、プレゼンテーター・康代学匠の軽妙でツボを押さえたトークに会場のみんなが聞き入った
ビジュアルデザイン:穂積晴明
今井サチ
編集的先達:フェデリコ・フェリーニ。
職もない、ユニークな経歴もない、熱く語れることもないとは本人の弁だが、その隙だらけの抜け作な感じは人をついつい懐かせる。現役時代はライターで、今も人の話を聞くのが好き。
師範や番匠を2期以上務めた者に贈られる「師範頌」。指導陣の誰もがうらやむイシスのオリジナルアイテムだ。鈴木康代学匠が今期選定したのは、松岡校長のドローイング『胡蝶の夢』の版画版。15名に労いの言葉と共に手渡された。主客転 […]
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コメント
1~3件/3件
2026-03-19
『絵師ムネチカ』から目が離せない。天才は往々にして何かが欠けている。そしてそのこと自体がまた天才の天才性を引き立たせる。周囲の人々の鼻面を引き回し、人生を変えていく「天才少年」のデモーニッシュな魅力を容赦なく描いた怪作。
これまでにも「神童」もの(?)を数多く描いてきたさそうあきら先生だが、ご本人は極めて方法に自覚的な職人タイプ。長年、マンガ学科の教員として教鞭をとり、『マンガ脚本概論』などの技法書にも定評がある。
2026-03-17
目玉入道、参上。
体を膨らませ、偽りの目玉(眼状紋)を誇張して懸命に身を守ろうとしているのは、カイコの原種とされるクワコの幼虫。クワコの繭から取れるシルクは、小石丸のそれに似て細く、肌触りがよいらしい。
2026-03-10
平和に飛び交うモンシロチョウも、地球史スケールでは、ほんの少し前に日本にやって来たばかりのパイオニアらしい。押さえきれない衝動に駆り立てられて彼方に旅立つ人たちの原型は、海をわたる蝶なのかもしれない。