【参丞EEL便#023】AIDAシーズン3は「日本語としるしのAIDA」

2022/10/05(水)14:23
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あいだが動いて、時代が変わる。

Hyper-Editing Platform[AIDA]のゲスト座長対談ボードインタビューシリーズが、エディストで公開されはじめた。「保守とカラヤンのあいだ」を水戸学や伊福部昭を通過しながらめぐった片山杜秀さんのように、時代の結節点を問い、さまざまなあいだを行ったり来たりするゲスト陣を、今期もお迎えする。

 

今期シーズン3のテーマは「日本語としるしのAIDA」である。⽇本語で対話し読み書くことの意味や、アレゴリーやシンボルやサインといったしるしが持つ、⽂化や価値観を運ぶ(感染もさせてきた)表象⼒などについて、古代中世日本や漫画アニメ表現などに出入りしつつ、思索を深めていく期になる。思索だけでなく、どう個々人が活かすのか、現していくのかも問われることになりそうだ。

10月15日(土)にシーズン3がスタートする。エディストでは、速報や講義後ゲストボードインタビューをお届けする。AIDA公式サイトでは、これまでのシーズン1・2の開催記録が出揃い、今期の情報も随時更新されていく予定だ。

 

[編工研界隈の動向を届ける橋本参丞のEEL便]
//つづく//

  • 橋本英人

    函館の漁師の子どもとは思えない甘いマスクの持ち主。師範代時代の教室名「天然ドリーム」は橋本のタフな天然さとチャーミングな鈍感力を象徴している。編集工学研究所主任研究員。イシス編集学校参丞。

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コメント

1~3件/3件

堀江純一

2025-10-02

何の前触れもなく突如、虚空に出現する「月人」たち。その姿は涅槃来迎図を思わせるが、その振る舞いは破壊神そのもの。不定期に現れる、この”使徒襲来”に立ち向かうのは28体の宝石たち…。
『虫と歌』『25時のバカンス』などで目利きのマンガ読みたちをうならせた市川春子が王道バトルもの(?)を描いてみたら、とんでもないことになってしまった!
作者自らが手掛けたホログラム装丁があまりにも美しい。写真ではちょっとわかりにくいか。ぜひ現物を手に取ってほしい。
(市川春子『宝石の国』講談社)

川邊透

2025-09-30

♀を巡って壮絶バトルを繰り広げるオンブバッタの♂たち。♀のほうは淡々と、リングのマットに成りきっている。
日を追うごとに活気づく昆虫たちの秋季興行は、今この瞬間にも、あらゆる片隅で無数に決行されている。

若林牧子

2025-09-24

初恋はレモンの味と言われるが、パッションフルーツほど魅惑の芳香と酸味は他にはない(と思っている)。極上の恋の味かも。「情熱」的なフルーツだと思いきや、トケイソウの仲間なのに十字架を背負った果物なのだ。謎めきは果肉の構造にも味わいにも現れる。杏仁豆腐の素を果皮に流し込んで果肉をソース代わりに。激旨だ。