金宗代(以下、金ちゃん):前回のテーマはウンコでしたが、皆さん、反響はいかがでしたか?
E.D ファーストアルバム「うんこ」
吉村堅樹(以下、リントー):僕はまわりに反響を返してくれる人があんまいなくて。
金ちゃん:え、リントーのまわりにはたくさんいそうですが(笑)。
リントー:AIDAで風越学園の本城さんと合宿の2日目の朝にたまたま会った時、「E.D.」面白かったですと言ってくれました。それで、ぜひ風越学園でもウンコの授業してくださいと伝えました。
金ちゃん:本城さんは風越学園の理事長さんですよね。アレゴリアの別想フロンティアのメンバーでもありますね。
リントー:その子どもたちとぜひ「E.D.」のような話をしてくださいねって。これは絶対教育にも生かせると思うんでと言ったら、「そうですね」と言ってました(笑)。
金ちゃん:子どもにとって、とっておきのテーマですね(笑)。世間的にも、21_21 DESIGN SIGHTでは、2024年9月27日より企画展「ゴミうんち展」を開催していますし、田中優子先生もコメントを寄せている映画「うんこと死体の復権」の上映がありましたね。
リントー:だけど、「E.D.」は1日で消えちゃうんでね。見逃したという人も多いんじゃないかな。
金ちゃん:やっぱり見逃してるんだ〜。
高本沙耶(以下、さやさや):見逃した方から、送ってと何度か言われたんですが、「そういうんじゃないねん」って断りました(笑)。
リントー:なるほど。そうだよね。
さやさや:でも後藤由加里さんから、エディストライターの方はバックヤードで見れますけどね、とおっしゃってたんで、もしかしたら裏で(笑)。
金ちゃん:ああ、そうか。エディストライターの人は中で見れるのか。そういう裏技があったんですね。
リントー:金ちゃんは? どうでしたか反響は?
金ちゃん:全然聞かないですね。よく会うのは、リントーと広報会議の松原さんや上杉さんですけど、誰も話してなかったですね。新春放談で学林局デスクだった中納さんが読んでいてくれたことを知りました。テーマがテーマだけに感想が言いにくかったのかな。
リントー:ああ、そうね。おしゃべり病理医の小倉加奈子さんからはメールをいただいて、「品はそんなに悪くなかったと思いますね」と。すごく下品ではなかったという評価をいただきましたね(笑)。さやさやは交友関係が広いけど、どうでしたか?
さやさや:すごかったですよ!LINEが爆発とまではいきませんが。ちょっと恥ずかしいけど、めちゃくちゃ嬉しかったです。
リントー:いろんな人が、やっぱり! エディスティックサヤバンドのリードボーカルだからね。さやさやにはファンレターが集中するんだよな(笑)。
さやさや:だから、反響がなかったっていうのはちょっとびっくりしました。
リントー:でも俺らが0っていうのは交友関係が狭いからだけだと思うよ(笑)。
金ちゃん:友達の少ない順とか、そういうことなんですね(笑)。
さやさや:いや、そんなんじゃないはず(笑)。北条師範代からは「24時間限定、めちゃくちゃ面白かったです」と。あと、山下師範代が「ホンマに24時間で消えちゃうの!?」って。他にも[破]の時にチームだった小野さんからは「攻めすぎ!(笑)」って。「テレサテン素敵でした」っていう声も頂きました。
金ちゃん:そうだよね。歌ってもいますからね。
リントー:誰が言ってたの?
さやさや:遠藤師範です。[守]の師範終えて、先日[離]をともに退院しました!あとは[物語講座]の師範代だった総山さんから「カラオケは見逃しましたが、ウンコは読みました。物語講座の教室にも共有しました」って。あの記事、共有しちゃダメでしょう(笑)。
さやさやLINE1:テレサテンに痺れた遠藤師範
さやさやLINE2:物語講座で共有した総山師範代
リントー:ウンコがモノ(物・者・霊)ですからね(笑)。あれに霊魂が宿っているってことに総山さんは気付いたんだな。アニミズムだと(笑)。
リントー:他はどうですか。
さやさや:他にはね、紀平師範代はもともと「高本さん」って呼んでくれていたはずなのに、急に「さやさや」って呼び方が変わりました(笑)、「エディストが消えてしまった」って。
金ちゃん:「さやさや」が早くも定着したんだね(笑)。
リントー:記事が消滅することにみんなすごく驚いているんだね(笑)。
さやさや:そうですね、記事も水に流されちゃうってことですね(笑)。あとは[破]の伝習座に伺った時に稲垣師範に、おそらく「見ましたよ」っていう表情でご挨拶をいただいて、すごく恥ずかしい思いをしました。
リントー:なるほど、羞恥プレイですね(笑)。
さやさや:やめなさい(笑)。
さやさやLINE3:紀平師範代「ウンコのエディストが消えてしまった」
さやさや:あと、絶対お伝えしなきゃと思ったのがあって…。お名前は伏せるんですが、エピソードを送ってくれた方がいまして。記事を見た後、居ても立ってもいられなくなって、ものすごく印象的なLINEをくださいました。
「うんこ連打、楽しませていただいております。野糞とお聞きして懐かしい思い出が溢れたので、ついお伝えしたくなったのでご連絡差し上げます。2008年に義理の家族が住むモーリタニアっていう国に行ったのですが、そこで親戚に会いに何時間も道なき道を車で進んで辿り着いた集落での経験です。トタンとコンクリートでできた家が数軒並んだ小さな村の中心から、数メーター離れた場所に、トイレとギリギリ呼べるかしら?という村人共有の穴が掘ってありました。周りには壁のような囲いが一応あるんですけれど、屋根もないし、電気も水も通っておらず、そこでの体験はほぼ野糞と言ってもいいのでは?と思ってしまいました。溢れて落ちてきそうな量の星空の下での排泄なんと雄大だったことか。」(笑)。
さやさや型の野糞
リントー:なるほど、モーリタニアに義理の家族がいるっていうことは、だいぶ限られてしまいそうですけどね。
金ちゃん:さやさや型の野糞ですよね。辺境の地に行って。
リントー:そうだね。都会の真ん中じゃないもんね(笑)。
金ちゃん:僕らの郊外型のうんこではないですね。
さやさや:劇場型ではないですね(笑)。
金ちゃん:都会でっていうのは珍しいのかな。
リントー:そうね。なかなか難しいんですよね。
さやさや:しかも、ウンコEDの最終回で、息を吐くこと、アウトプットの話したと思うんですけど、アウトプットや排泄などが今ちょうど編集で学んだこととつながり、ご自身がずっと逃げていたフルートとあらためて仲良くしていこうと考えていて「実験中の自分にとっては大きな助けとなりました」と書いてくださいました。吐く呼吸で音を出してるはずなのに、恐怖などで息が流れなくなってしまってしまい、自然な音が出なくなっていたのが、その排泄、アウトプットっていうところにつなげると、自分の中で原因が明らかになったそうです。
リントー:快便とフルートの演奏がつながりました。フルートの音でちょっとこの人は便秘かなってわかっちゃうってことだよね(笑)。
さやさや:かもしれません(笑)。吹奏楽器やる方には近いものがあるのかもしれないですね。他にも、親しい友人に記事の話をしたら、大変喜んでくれて(笑)
金ちゃん:編集学校じゃない人?
さやさや:幼なじみですね。「面白かったから家族にシェアした」と。LINEでシェアしたら、なぜか家族みんなでうんこを誰が一番面白く言えるか選手権をやってたんですって(笑)。
リントー:反響大きいですね(笑)。こういうの、いいですね。編集のトリガーを引いちゃったね。
さやさや:で、その子の甥っ子が家族の一等賞を取ったらしく、スローモーションでものすごく面白くウンコを言ってる動画を送ってくれたりしました。20秒くらい時間かけて「うんこ」って言ってくれてます(笑)。
さやさやLINE4:甥っ子が思春期に差し掛かっているため、動画掲載はNGだった
リントー:お能の謡みたいですね。うんこはフルートから伝統芸能までいけるっていう(笑)。新たな二次編集が起こってるところが素晴らしいですね。
金ちゃん:誰かのアクションに繋がるこの感染力は、かつてない威力がありますね。「ないものねだり」が効いているんですかね。エディトリアル・パンデミック的な?
さやさや:びっくりしました。そして、リンク送っても、もう次の日にはアクセスできないっていうところが、たまらないですね。
金ちゃん:そういうコンテンツって、ないですもんね。
リントー:水に流すコンテンツということで、まあ2回目もだいぶ水に流す感じの内容ですけども。
金ちゃん:そうですね、第二弾は言うなれば「水商売」ですね。いや、「風商売」か。
リントー:2回目のテーマは「風俗」です。2回目にしていきなりかなり危険なところまで来てしまいました。
さやさや:1回目のうんこは、関わりがない人がいないというか、老若男女絶対誰でも入り込めるテーマだと思うんですけど、2回目からこんな過激で大丈夫かな(笑)。
リントー:もともと、テーマは「スナック」にしようかということになっていたんですよね。スナックは実は「オツ千」でも取り上げました。
オツ千『日本の夜の公共圏』
金ちゃん:風営法的には、スナックも風俗の一部ですよね。
リントー:「オツ千」では、松岡事務所の寺平くんを呼んで、千夜千冊1651夜『日本の夜の公共圏』を取り上げました。寺平くんのお母さんはフィリピン人でフィリピンパブで働いていたんですね。それをお父さんが見初めて寺平ができた。この話は千夜千冊でも取り上げられています。
金ちゃん:さやさやも叔父さんが「おだまLee」だもんね。でもスナックとは違うか。
さやさや:「おだまLee」は自称ニューハーフクラブなんですけど、それとは別で、親戚のおばちゃんがいまして。私の母が6人兄弟なんですが、末っ子の奥さんである、おばちゃんがスナックをやってました。
金ちゃん:すごい一族だな(笑)。
さやさや:おばちゃんはものすごい美人なんですよ(笑)。忘れられないエピソードがあるんですけど、おじちゃんとおばちゃんはお互い中国から日本に渡って来た後に出会ったんですね(さやさやの家族は中国出身)。日本の中国人コミュニティの中で、おじちゃんがひとめぼれしたんです。おばちゃんは美人なので、既に彼氏がいたんです。でも、おじちゃんはあんまり好きだったもんで、一生懸命デートに誘って、一回だけ会えることになった。神戸のハーバーランドで晩御飯を食べて、いい感じになったんです。でもおばちゃんには彼氏がいる。どうにもならんわけです。だけど、おじちゃんは俺の気持ちを分かってほしいと思って、夜の10時ですよ。思いあまって神戸港に飛び込んだんです(笑)。
リントー:感極まって道頓堀に飛び込む阪神ファンみたいな(笑)。
さやさや:冷静に考えると、飛び込んでどうすんのよって。でもね、彼女もほだされたらしくて。
金ちゃん:熱意にね。「ZEST(ゼスト)」であり「アレゴリア」ですね。
リントー:101回目のプロポーズみたいなね。「僕は泳げましぇん」(笑)。
さやさや:そう、本当に泳げないんです。その日、夜釣りに来てた見知らぬおじさんに助けてもらったんですよ。釣られたみたいです。
リントー:「およげ!たい焼きくん」ですか(笑)。
金ちゃん:でも「およげ!たい焼きくん」は店のおじさんと喧嘩して海に逃げ込んだんでしょ(笑)。
「およげ!たいやきくん」(「およげ!たいやきくん」(ポニーキャニオン))
さやさや:そうやって愛の告白をしたら、おばちゃんも心が動いたらしく、しばらくしてボーイフレンドと別れて、おじちゃんと結婚しました。
金ちゃん:さやさやは、そういう物語を聞かされながら育ったんだよなぁ。
さやさや:そのおばちゃんがスナックをやってたんです。子供ができると生活費とか学費とかかかるじゃないですか。旦那さんだけの稼ぎじゃちょっとしんどいっていうのもあって、お店やりましょうかって。
リントー:中華街でやってたの?
さやさや:東門街っていう、神戸の歌舞伎町みたいな、歓楽街があるんですけど、そのエリアでやってました。
リントー:そのおばさんはどうしてスナックをやろうと思い始めたんだろう。
さやさや:一番できそうだと思ったから(笑)。
金ちゃん:スナックってそうみたいですよ。
リントー:カラオケと酒さえあればいけるってこと。
さやさや:そうそう、で、場所さえあればいい。
金ちゃん:風営法的にも一番手を出しやすい職業みたいですよ。だから日本中に10万軒と言われるほどたくさんあるみたい。
さやさや:しかもおばちゃん、日本語がカタコトなんです。あんまり上手じゃなくて。でもそれがキャラになるっていうか、日本語カタコトの物凄い美人の中国人で、旦那も子供も居るママさんがやってるって聞いたら、なぜか行きたくなるみたいですね。
リントー:僕もそれはわかるわぁ。これはちょっと風俗を先取りしてるかもしれませんけど、僕は日本語がちょっとカタコトぐらいの人がすごい好きなんですよ。何でしょうかね?わかる?
金ちゃん:わかります。助けたくなっちゃうんでしょうね。
リントー:なんとかしてもっとコミュニケーションを取ろうっていう気持ち。面影ラッキーホールの名曲「ピロートーク・タガログ語」がこの心情をうまく表現してくれています。
金ちゃん:何か愛くるしくなりますよね。
さやさや:それは親戚の私でもそう思いますね。何を言おうとしてんのかな、これかな、あれかなって助け舟を出したくなっちゃう。
リントー:「わかってるよね」みたいなツーカー感がないから、編集の契機、編集のスイッチが入る感じがするんですよね。
金ちゃん:うんうんうん。なんかねフラジャイルなんでしょうね。ネオテニーというか、不足があるからこその愛くるしさというか。
リントー:想像力が働くんですよ。「こういうこと言いたいのかな」とか、「これは何か間違えてこういうこと言ってるのかな」とか、「どう言えば伝わるかな」とかっていう風に動くんですよね。性欲を超えた編集が動くというんでしょうか。だから、そういうカタコトのコミュニケーションをする人に惹かれるんですよね。
左:松岡正剛『フラジャイル』(筑摩書房)
右:アシュレイ・モンターギュ『ネオテニー 新しい人間進化論 自然誌選書』(どうぶつ社)
金ちゃん:そのスナックのお店の名前は何だったの。
さやさや:「梨香(りか)」ってゆう名前でした。「梨」はおばちゃんの名前から一文字とっていて、「香」は娘の名前から取ってます。ありふれてる感じもあるけど、スナックっぽいですよね。
金ちゃん:漢字二文字で、どことなく中国の「らしさ」も入っていたんだね。
さやさや:そうなんです。ママが中国人ってゆうのも、ほんのり印象に残りますよね。
リントー:でもスナックって、すごくダサい名前がついていること多いじゃない。暴走族かよみたいなね。「フレンド」って名前で、全部漢字で「普恋人」とか(笑)。それも「来夢来人」と書いて、「ライムライト」と読ませるとか。
金ちゃん:でも、いいですよね、スナックの看板って。
さやさや:「世話女房」とか「泥の花」とか「サムライ」とかね。
リントー:さやさやの「沙」に「夢」と「来」で「沙夢来」?。
さやさや:意外とアリですね(笑)。
金ちゃん:今回のアイキャッチもスナックっぽくしてもいいかもね。
リントー:ネオンもあるし、スナックイシスとかね。俺が働いてたスナックはねえ。
金ちゃん:そもそも、スナックで働いてたんですか(笑)。
さやさや:いきなりぶっ込んできましたね(笑)
金ちゃん:それはどういう流れで、いつごろですか。
リントー:19歳の時ですね。大学入って、大学の寮に入ったから、寮の同級生に誘われた。「楽やからお前もやらへんか」って。お店が2軒あってね、一つが「白川」、もう一つが「千鶴(ちず)」っていう名前やってたんやけど、どっちも「シラカワチヅさん」っていうママさんが経営してた(笑)。単純に名前を分けただけやんって(笑)。
さやさや:苗字と名前で(笑)。
大解剖スナック9大情景 『HANAKO FOR MEN』特集「スナックおいでよ」p24-25より
リントーは、カウンターの中で カラオケを入れたり、水割りをつくっていた
リントー:そうそう。ママさんが元演歌歌手だから声量がすごいんですよ。ママさんがカラオケ歌ったら、マイクいりませんって感じで、ビリビリとこう窓が震えるくらいの大音量なのよ。それで、必ずそのママさんには男が付いてる。パトロンみたいな人がいて、いっつも必ず一緒にお店に入る。お客さんがいない時もサクラみたいにいるのよ。
さやさや:ああ、うんうん、それはそう。
リントー:常連さんもいるけどね。僕はその時が人生で一番スーツ着てたんちゃうかな。ネクタイ締めて(笑)。
さやさや:リントーは普段そういう格好しないですよね。似合うのに。いつもチンピラみたいな格好してる(笑)。
リントー:チンピラですから(笑)。でも、そのときはスーツ着て、レーザーディスクのカラオケ入れて、手拍子したりとかね。スナックって決まりのカラオケの合いの手があるのよ。「はいよ〜、はいよ〜」とかって掛け声で、手拍子は手首で叩いて三拍子なのよ。これに最初慣れなくて。
さやさや:難しくないですか。
リントー:難しいし、たまにちょっとずらして叩いたりしないとなのよ。
金ちゃん:それは教えてもらえるの?
リントー:いや、見様見真似ですね。見て習えと。
金ちゃん:職人的な世界だし、芭蕉だね。スナックのことはスナックに習えと。
さやさや:普通にやったら出ないんですよね。他の人みたいな手拍子の音が。だから探り探り出していく。
金ちゃん:さやさやはそこによく通っていたの?
さやさや:そのスナックは私が5歳ぐらいにオープンして、小学校卒業くらいまでやってたかな。いつも入り浸ってましたね。自分の両親がやってたお店とスナックと。そこにはカラオケがあるんですよ。アニメソングとか営業前の準備してる時はもう好きに歌っていいよって、遊ばしてくれるんですよ。親戚の妹とカラオケで、ザ・ハイロウズの『胸がドキドキ』(名探偵コナンの初代オープニングテーマ)を歌うっていうのが放課後の楽しみでした(笑)。
金ちゃん:素敵な少女時代を過ごしてるよね。さやさやの『更級日記』が読んでみたいよ。「さやさや日記」。
さやさや:ズレてますよね(笑)。
リントー:いやいや、すごい良い過ごし方だよね。
さやさや:だから同級生と話は合わなかったです(笑)。
リントー:金ちゃんはスナックはあまり行かない?
金ちゃん:申し訳ないんだけど、一回行ったことないんですよ。
リントー:え、そうなの? 誘われもしなかったんだ?
金ちゃん:友達いないので(笑)。でもまわりにもスナック行ってるって仲間いないかもな。
リントー:僕はさ、AIDAの合宿で奄美大島に下見に行った時に橋本くんが夜に「吉村さん、スナック連れて行ってください」って言うわけよ。名瀬の繁華街に泊まってたからね。ほんならじゃあいっぱいスナックあるなかから一番ダサい名前のとこ行こうって言ったの。確か「ドリーム」みたいな名前でした(笑)。地元奄美のホステスの子がいて、僕がずーっと喋っていたのに、最終的に橋本参丞に全部持っていかれました(笑)。
今福龍太『群島ー世界論』(岩波書店)
金ちゃん:リントーのスナック群島論だね(笑)。
リントー:しかも橋本くんが、酒飲んで舌が回ってきて、調子いいことをいってるわけですよ。ちょうど下見で奄美来てるから、また次回の本番の合宿のときも来るよとかいって。それで「次、いつくるの」って女の子に聞かれて、本番は12月。「ああ、ちょうど私誕生日」「じゃあまた寄るよ」とか言って、ほんで、帰り見送りに来てくれて、その女の子が橋本とハグして、僕は横で指咥えて待っているという(笑)。
さやさや:ずるい(笑)。
リントー:俺がしゃべってたのに、ハグは橋本っていうね。
金ちゃん:なんでだよってね(笑)。
リントー:帰りに、「お前、俺がしゃべってたのに、お前が全部持ってってさ。ほんならお前、誕生日来るって言ったけど、合宿の日やのにいけんの?」って聞いたら、「いや、行かないです」って(笑)。
金ちゃん・さやさや:サイテー(笑)。
リントー:残念ながら、最低だろうが男前はスナックでもモテるんよねえ。
女子高生が池松壮亮に似ているーと嬌声をあげた男前の橋本英人参丞
Info
⊕E.D./A side 水に流して、ウンコとスナック⊕
∈ 24時間で消えるウンコの人気
∈ エディトリアル・パンデミックLINE
∈ カタコトスナックのあらがえない魅力
∈ スナックのことはスナックに習え
∈ 怒りのスナック群島論 私論
⊕ハッシュタグ千夜検索⊕
#編集は感染する #ないものねだり
#スナック #寺平
#スナックのことはスナックに習え
#奄美大島 #今福龍太
⊕ボーナス・トラック⊕
∈島倉 千代子『人生いろいろ』covered by さやさや
⊕収録日⊕
∈ 2023年12月23日
⊕ジャケットデザイン⊕
∈ 山内貴暉
♦重大発表♦
多読アレゴリア クラブ【千夜千冊パラダイス】誕生!
拝啓、E.D.をご覧のキワモノ&スキモノなみなさま。
長らくご無沙汰しておりました。さやさやです。
既にご存知の方も多いとは思いますが、きたる12月、多読ジムが多読アレゴリアとしてリニューアルされ、クラブ【千夜千冊パラダイス】が、その一角に産み落とされました。
【千夜千冊パラダイス】とはその名の通り、千夜千冊を遊び倒す編集学校の歓楽街。極楽、天国、離想郷でござります。千夜千冊ファンはもちろんのこと、千夜初心者、千夜をつまみ食いして楽しんでいるそこのあなたも大歓迎。
深く広く千夜千冊を堪能し、五感フル稼働で楽しむお題がズラリと揃っています。さらに、千夜千冊を充実させるハイパープランニング企画も。
一緒に共読&プランニングしていくことで、いつもの千夜千冊が…
松岡校長を感じる千夜、抱きしめたい千夜、添い寝してほしい千夜、デュエットしたい千夜、人によっては、暗唱できるようになっちゃった千夜…にまで、変貌を遂げることでしょう。
みなさんのクラブ活動を扇動…いや、サポートするのは、この4人。
・千夜坊主:吉村堅樹
・千冊小僧:穂積晴明
・千夜姫:福井千裕・高本沙耶
校長の千夜千冊が1850夜で止まった今、「ひとり」にしてちゃぁ、編集学校人の名折れでしょう。
一緒になって、松岡校長が作ってくれた最高の編集装置の界隈で遊び倒そうじゃありませんか。みなさんとともに千夜千冊をデュエット、カルテット、クインテット、ウンタラカンタラ…ができるのを心待ちにしております。先着順なので申し込みはお早めに。
BY さやさや
Info 多読アレゴリア
【URL】https://shop.eel.co.jp/products/detail/765
【定員】300名
【開講日】2024年12月2日(月)
【申込締切日】2024年11月25日(月)
【受講費】月額11,000円(税込)
※ クレジット払いのみ
※ 初月度分のみ購入時決済
以後毎月26日に翌月受講料を自動課金
例)2024冬申し込みの場合
購入時に2024年12月分を決済
2024年12月26日に2025年1月分、以後継続
※申込後最初の期間(2024冬)の間は
イシス編集学校規約第6条に定める
期間後の解約はできません。
あらかじめご了承ください。
→ 解約については募集概要をご確認ください。
*希望するクラブの申請はお申し込み後、
随時希望クラブ申請メールをお届けさせていただきます。
2クラブ目以降は、半額でお申し込みいただけます。
1クラブ申し込みされた方にはクーポンが発行されますので、
そちらをご利用の上、2クラブ目以降をお申し込みください。
【多読アレゴリア開催期間】
2024冬:2024年12月2日(月)~2025年2月23日(日)
エディスティック・サヤ・バンド
紅一点で中国にルーツを持つ"さやさや"をリードvoに迎え、韓流エディットスター"金ちゃん"が激しくギターを掻き鳴らし、脱線し続けるイシス坊主・"吉村リントー"が怪しくベースリズムを刻む。アレンジャーは学林局の絶倫映像ボーイ山内。