飲む葡萄が色づきはじめた。神楽鈴のようにシャンシャンと音を立てるように賑やかなメルロー種の一群。収穫後は樽やタンクの中でプツプツと響く静かな発酵の合唱。やがてグラスにトクトクと注がれる日を待つ。音に誘われ、想像は無限、余韻を味わう。

井上の<日本語の問題>には
どんな素材も主題も細部も吸収できる台所が用意されている。
◆千夜千冊0975夜『東京セブンローズ』
https://1000ya.isis.ne.jp/0975.html
かつて、松岡校長は作家の井上ひさしさんを連塾のゲストに迎え、日本語の未来について語りあった。光陰矢のごとし。今年、没後10年を迎える。
後を継いで劇団こまつ座をとりしきる娘の井上麻矢さんが、豪徳寺のイシス館に松岡校長を訪ね、井上作品の未来について助言を求めた。その対談が劇団機関誌『the座 no.102』(松岡×井上麻矢対談20190918)に掲載されている。
麻矢さんはイシス編集学校の学衆だ。父・ひさしさんから「松岡さんがやっている学校だからしっかり学びなさい」と背中を押されて受講した。第12期[守]の「胸中サンズイ教室」で、麻矢さんは常にトップ回答。
2017年のISISフェスタ「言葉と型」ではメインゲストとして登壇し、学んできた編集術を井上ひさしさんの演劇に重ねて語った。
ISISフェスタver.5(2017.3.11)
◎校長は井上麻矢さんのエッセイ『夜中の電話』も千夜千冊1625夜で紹介している。
https://1000ya.isis.ne.jp/1625.html
◎劇団こまつ座は、作家・井上ひさしさんの没後10年記念作品を公演中。9月は『日の浦姫物語』(9/6~23 紀伊国屋サザンシアターTAKASHIMAYA)。劇団こまつ座 http://www.komatsuza.co.jp/index.html
田中晶子
徹夜明けのスタッフに味噌汁を、停滞した会議に和菓子を。そこにはいつも微笑むイシス一やさしい花伝所長の姿があった。太極拳に義太夫と編集道と稽古道の精進に余念がない。
その問いだけが耳に飛び込んできた。 「逸脱って何ですか?」 編集学校学林局のメンバーの一人が発した言葉で、文脈は不明だが、妙に耳に残った。編集稽古をしていると、同一性から離れていくし、いつもの視点を捨てて連想を飛ばす […]
2001年9月、赤坂の編集工学研究所をはじめて訪ねた。20年以上前のことだが鮮明に覚えている。5期[守]の師範代試験の日だった。木村学匠(現・月匠)が、「松岡さんは、“編集学校は慈愛でいく”と言っているから、緊張せずに […]
ザリガニ先生とモーニング・トーク●3.27 エディットツアー[from札幌]
第78回感門之盟は「REMIX編集草子」。この春は学校中で、わっしょいの掛け声のようにREMIXの文字が乱舞しています。札幌在住の岩野範昭(花伝師範)と神尾美由紀(錬成師範)も、ペアを組んで3回目となる「3/27 エディ […]
「指南って、対話による意味の発見!」エディットツアー@指南モドキは楽しい
林朝恵花目付の進行で、尾島可奈子錬成師範、中村麻人花伝師範、深谷もと佳花目付が、指南の面白さを探訪する「エディットツアー@花伝篇」を開催。この春デビューする4人の新師範代(古谷奈々さん、宮坂由香さん、古澤正三さん、寺田悠 […]
『週刊花目付』アーカイブ紹介の前に、執筆者のプロフィールを一言。 ISIS花伝所を牽引する[花目付]。深谷もと佳は止まらない。本人は告白していないが、あるいは自覚していないかもしれないが、その奥で、ISISをもっ […]
コメント
1~3件/3件
2025-08-16
飲む葡萄が色づきはじめた。神楽鈴のようにシャンシャンと音を立てるように賑やかなメルロー種の一群。収穫後は樽やタンクの中でプツプツと響く静かな発酵の合唱。やがてグラスにトクトクと注がれる日を待つ。音に誘われ、想像は無限、余韻を味わう。
2025-08-14
戦争を語るのはたしかにムズイ。LEGEND50の作家では、水木しげる、松本零士、かわぐちかいじ、安彦良和などが戦争をガッツリ語った作品を描いていた。
しかしマンガならではのやり方で、意外な角度から戦争を語った作品がある。
いしいひさいち『鏡の国の戦争』
戦争マンガの最極北にして最高峰。しかもそれがギャグマンガなのである。いしいひさいち恐るべし。
2025-08-12
超大型巨人に変態したり、背中に千夜をしょってみたり、菩薩になってアルカイックスマイルを決めてみたり。
たくさんのあなたが一千万の涼風になって吹きわたる。お釈迦さまやプラトンや、世阿弥たちと肩組みながら。