「忌まわしさ」という文化的なベールの向こう側では、アーティスト顔負けの職人技をふるう蟲たちが、無垢なカーソルの訪れを待っていてくれる。
このゲホウグモには、別口の超能力もあるけれど、それはまたの機会に。

43[守]の卒門を終え、いよいよ今秋開講する44[守]の準備が進行中だ。田中晶子花伝所長からの呼びかけに応え、師範代キャストに名乗りをあげた放伝生らを含む23名が、自主トレに取り組んでいる。
「うねうねスタッカート」「談々醸錬」「三日月マブタ」など思い思いに編集した教室名を名乗り、指南を書く稽古を繰り返す。花伝所で学んだ式目を使える知に、いわばインテリジェンスに変えていくのがねらいだ。
先達の教室を参観し、回答と指南の往還をまるごと追体験する。過去の回答を今まさに届いたかのように読み替えるツボをさがす。盗んだワザ、お気に入りのコトバの使い心地をためしてみる。インプットした情報を型でアウトプットし続ける毎日だ。
クセはモードを生み、弱みはメソッドに磨きをかけ、不足はメッセージへと展開する可能性を秘めている。師範代へ変容していくプロセスは、センス・オブ・ワンダーそのものだ。自主トレは9月25日まで。
三津田知子
編集的先達:ルドルフ・シュタイナー。花伝入伝時に出家得度。感門之盟で密教僧の袈裟姿で登壇、衆目を集めた。離火元、花目付、古典輪読と研鑽を続ける編集求道者。道産子二頭の馬主でもある。姉は三津田恵子師範代。
2020年3月11日、WHOは新型コロナウィルスによる感染拡大を「パンデミック」と認定した。どのような基準で、どんな手続きを経て決定が下されたのか。情報を血肉化し、生きた知にしていく読みが問われている。 […]
10月1日、32[花]編集術ラボラウンジで開講に向けて入伝生の準備運動が始まった。 プレワークは、7週間の式目演習をフルスロットルで駆け抜けるために用意されたプログラム。毎日演習し続ける体力と、回答を共 […]
コメント
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2025-09-16
「忌まわしさ」という文化的なベールの向こう側では、アーティスト顔負けの職人技をふるう蟲たちが、無垢なカーソルの訪れを待っていてくれる。
このゲホウグモには、別口の超能力もあるけれど、それはまたの機会に。
2025-09-09
空中戦で捉えた獲物(下)をメス(中)にプレゼントし、前脚二本だけで三匹分の重量を支えながら契りを交わすオドリバエのオス(上)。
豊かさをもたらす贈りものの母型は、私欲を満たすための釣り餌に少し似ている。
2025-09-04
「どろろ」や「リボンの騎士」など、ジェンダーを越境するテーマを好んで描いてきた手塚治虫が、ド直球で挑んだのが「MW(ムウ)」という作品。妖艶な美青年が悪逆の限りを尽くすピカレスクロマン。このときの手塚先生は完全にどうかしていて、リミッターの外れたどす黒い展開に、こちらの頭もクラクラしてきます。