プラン7:めざめる自然ミュージアム【46[破]DAN ZEN ISIS P-1 Grand Prix】

2021/08/24(火)20:00
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46[破]DAN ZEN ISIS P-1 Grand Prix、『遊刊エディスト』誌上で予選を開催中。第77回感門之盟での本選出場をかけて、各教室から短期決戦の応援合戦だ。さあ、あなたも心惹かれるプランに投票を!

 


プラン7:ほろよい麒麟教室/めざめる自然ミュージアム
~自然を敬い畏れるこころを育てる。未来を生きるきみたちへの贈物~


 

■二重の災いを乗り越えるために(クライアント:60才男性)

 

 コロナウイルス終息の願いとともに「アマビエ」のイラストを描く人々がSNS上で続出したのが2020年2月。以後「アマビエ」は一躍脚光を浴びました。

 

 人間の技術力では到底及ばないであろう有事に、異界の力を借りて終息したという物語はいつの時代にもありました。いまの日本はどうでしょう。天災と人災とその両方を負っています。これから二学期が始まる子どもたちは、この二重の災いを通過しなければなりません。

 

 小学校教師として定年を迎えた今、子どもたちに提供するべきことは何か。これまでの自然に親しむ体験学習だけでは足りません。自然の驚異を知り、さらに人災の根源にあるものまでを見通さなくてはいけないからです。

 

■めざめる「自然とわたし」を獲得する(プランナー:山本昭子)

 

 そこでこの「めざめる自然ミュージアム」に注目してもらいたい。そもそも自然が人間を受容するという義理はありません。この「めざめる自然」とは「自然の生身」のことです。これまで先人は荒ぶる自然に畏怖をもって受け容れてきた。自分と異なるモノたちと共生してきた。この共生史クロニクルを疑似体験で再現していきます。

 

 なかでも一番人気なのが「闇体験」。なんと<妖怪>と手をつなぐこともできるんです。うふふ。

 

 物の怪たちの現在的な意味(歴史的現在)を知る。狙いは無責任な多様性礼讃からの脱却です。

 

 不条理をも覚悟して寛容へと向かう子どもたちの育成を目指します。

 

 

企画案:46[破]ほろよい麒麟教室学衆 山本昭子
画像提供「畏」:同 師範 齋藤成憲

 


▼投票はこちら
読者投票あり!!46[破]「DAN ZEN ISIS P-1 Grand Prix」プランニング編集術アワード予選を開催
投票締め切り:2021年8月25日(水)24時

 

→プラン7:ほろよい麒麟教室/めざめる自然ミュージアム


 

  • 齋藤シゲノリ

    編集的先達:梶原一騎。編工研バイトがきっかけでイシスに出会う。レスリングマニアで、編集学校イベントでは必ずプロレスTシャツで登場。学衆が師範代を娶る逆イシス婚を寝技で決めた。妻は納富師範代。

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コメント

1~3件/3件

川邊透

2025-06-30

エディストの検索窓に「イモムシ」と打ってみたら、サムネイルにイモムシが登場しているこちらの記事に行き当たりました。
家庭菜園の野菜に引き寄せられてやって来る「マレビト」害虫たちとの攻防を、確かな観察眼で描いておられます。
せっかくなので登場しているイモムシたちの素性をご紹介しますと、アイキャッチ画像のサトイモにとまる「夜行列車」はセスジスズメ(スズメガ科)中齢幼虫、「少し枯れたナガイモの葉にそっくり」なのは、きっと、キイロスズメ(同科)の褐色型終齢幼虫です。
 
添付写真は、文中で目の敵にされているヨトウムシ(種名ヨトウガ(ヤガ科)の幼虫の俗称)ですが、エンドウ、ネギどころか、有毒のクンシラン(キョウチクトウ科)の分厚い葉をもりもり食べていて驚きました。なんと逞しいことでしょう。そして・・・ 何と可愛らしいことでしょう!
イモムシでもゴキブリでもヌスビトハギでもパンにはえた青カビでも何でもいいのですが、ヴィランなものたちのどれかに、一度、スマホレンズを向けてみてください。「この癪に触る生き物をなるべく魅力的に撮ってやろう」と企みながら。すると、不思議なことに、たちまち心の軸が傾き始めて、スキもキライも混沌としてしまいますよ。
 
エディスト・アーカイブは、未知のお宝が無限に眠る別銀河。ワードさばきひとつでお宝候補をプレゼンしてくれる検索窓は、エディスト界の「どこでもドア」的存在ですね。

堀江純一

2025-06-28

ものづくりにからめて、最近刊行されたマンガ作品を一つご紹介。
山本棗『透鏡の先、きみが笑った』(秋田書店)
この作品の中で語られるのは眼鏡職人と音楽家。ともに制作(ボイエーシス)にかかわる人々だ。制作には技術(テクネ―)が伴う。それは自分との対話であると同時に、外部との対話でもある。
お客様はわがままだ。どんな矢が飛んでくるかわからない。ほんの小さな一言が大きな打撃になることもある。
深く傷ついた人の心を結果的に救ったのは、同じく技術に裏打ちされた信念を持つ者のみが発せられる言葉だった。たとえ分野は違えども、テクネ―に信を置く者だけが通じ合える世界があるのだ。

山田細香

2025-06-22

 小学校に入ってすぐにレゴを買ってもらい、ハマった。手持ちのブロックを色や形ごとに袋分けすることから始まり、形をイメージしながら袋に手を入れ、ガラガラかき回しながらパーツを選んで組み立てる。完成したら夕方4時からNHKで放送される世界各国の風景映像の前にかざし、クルクル方向を変えて眺めてから壊す。バラバラになった部品をまた分ける。この繰り返しが楽しくてたまらなかった。
 ブロックはグリッドが決まっているので繊細な表現をするのは難しい。だからイメージしたモノをまず略図化する必要がある。近くから遠くから眺めてみて、作りたい形のアウトラインを決める。これが上手くいかないと、「らしさ」は浮かび上がってこない。