飲む葡萄が色づきはじめた。神楽鈴のようにシャンシャンと音を立てるように賑やかなメルロー種の一群。収穫後は樽やタンクの中でプツプツと響く静かな発酵の合唱。やがてグラスにトクトクと注がれる日を待つ。音に誘われ、想像は無限、余韻を味わう。

学衆に5通のメールが届く。50[守]開講の前日、20名の師範代は緊張の面持ちで自身の教室にメッセージを送った。明日から稽古が始まる[守]の学衆に向けて、編集稽古の心構えを綴ったものだ。
─[守]編集稽古・三箇条─
一、「編集は遊びから生まれる」
編集稽古に正解はありません。五感を開き、思考を加速させ、遊び心をもって未知なる冒険に向かっていきましょう。
一、「編集は対話から生まれる」
師範代の指南、教室の仲間の回答。そこに多くの方法のヒントがあります。教室で共読をしあい、相互学習、相互共振していきましょう。
一、「編集は不足から生まれる」
稽古はプロセスが大事。「仮留め」で回答を放ち、どのような思考をしたかを取りだしてみる。不足の発見が編集力のエンジンになります。
学衆と師範代は共に遊び、対話し、不足を発見しながら17週間の旅に出る。集う仲間は老若男女問わず多様である。
何度も確認しながら送信ボタンを押し、教室への初登場という緊張を越えた師範代。一息つきながら明日の開講に向かうその姿を見つめながら、学匠の鈴木康代はエールを贈る。
誰にでもある編集能力が、守38番の稽古をしていくうちに、花開いていきます。その人に潜んでいる「才」が型によって引き出され、「才能」となっていく。その瞬間に立ち会えるのが師範代です。
師範代が登場し明かりが灯された教室。
10月24日。イシス編集学校校長松岡正剛のメッセージが届き、いよいよ開講の時を迎える。
それぞれの教室には師範代が編集したメッセージが掲げられている。こちらにも注目したい。
森本康裕
編集的先達:宮本武蔵。エンジンがかかっているのか、いないのかわからない?趣味は部屋の整理で、こだわりは携帯メーカーを同じにすること?いや、見た目で侮るなかれ。瀬戸を超え続け、命がけの実利主義で休みなく編集道を走る。
うかうかしていると、足音はいつの間にか大きくなっている。かつては映画の中か夢物語かと思っていたAIが、日常にあるものとなった。 何度かの冬を経て春を迎えたAIに対し、人はどう受け止め、どう考えるのか。好奇心と探求心を […]
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感門之盟や伝習座などのイベントで、テクニカルのすべてを担う黒膜衆。いわば彼らは「イシスで起こる全事件の目撃者」である。その黒膜衆のひとりであり、今期41[花]で花伝師範を担う森本康裕が53[守]伝習座に見たものとは。 黒 […]
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コメント
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2025-08-16
飲む葡萄が色づきはじめた。神楽鈴のようにシャンシャンと音を立てるように賑やかなメルロー種の一群。収穫後は樽やタンクの中でプツプツと響く静かな発酵の合唱。やがてグラスにトクトクと注がれる日を待つ。音に誘われ、想像は無限、余韻を味わう。
2025-08-14
戦争を語るのはたしかにムズイ。LEGEND50の作家では、水木しげる、松本零士、かわぐちかいじ、安彦良和などが戦争をガッツリ語った作品を描いていた。
しかしマンガならではのやり方で、意外な角度から戦争を語った作品がある。
いしいひさいち『鏡の国の戦争』
戦争マンガの最極北にして最高峰。しかもそれがギャグマンガなのである。いしいひさいち恐るべし。
2025-08-12
超大型巨人に変態したり、背中に千夜をしょってみたり、菩薩になってアルカイックスマイルを決めてみたり。
たくさんのあなたが一千万の涼風になって吹きわたる。お釈迦さまやプラトンや、世阿弥たちと肩組みながら。