風が吹けば桶屋が儲かり、本が落ちたら…【56[守]】

2025/11/15(土)12:00 img
img JUSTedit

先月、目の前に1冊の本が落ちてきた。部屋に積まれた本の小山から飛び出したのは、松岡正剛校長の著書『17歳のための世界と日本の見方』(春秋社)だ。それからというもの、SNSでイシス編集学校の宣伝を見かけることが急に増え、勢いのまま56[守]への申し込み完了。

 

なんとも劇的な入門ドラマを自己紹介で語ってくれたのは、あやすじデスティーノ教室の学衆Mだ。ただこのドラマ、実はもっと昔に“前フリ”があった。

 

遡ること20年前。YouTubeやポッドキャストが産声をあげたばかりの頃、彼女は松岡校長の『知の編集術』(講談社)をさらっと読み流した。「いつかちゃんと戻る日がくる予感」を感じながら本を閉じたという。 2025年秋、20年越しに編集との交際が成就したわけである。

 

だが物語はここからだ。出張先のシンガポールでマーライオンを見かけて「カブキっぽい!」と思わず口にするほど編集稽古に没頭するM。その人生タブロイド2026年版の一面を飾るのは、編集との「熱愛発覚」か「ついに駆け落ち」か、はたまた「追いかけても追いかけても」か――。

  • 福井千裕

    編集的先達:石牟礼道子。遠投クラス一で女子にも告白されたボーイッシュな少女は、ハーレーに跨り野鍛冶に熱中する一途で涙もろくアツい師範代に成長した。日夜、泥にまみれながら未就学児の発達支援とオーガニックカフェ調理のダブルワークと子育てに奔走中。モットーは、仕事ではなくて志事をする。