『絵師ムネチカ』から目が離せない。天才は往々にして何かが欠けている。そしてそのこと自体がまた天才の天才性を引き立たせる。周囲の人々の鼻面を引き回し、人生を変えていく「天才少年」のデモーニッシュな魅力を容赦なく描いた怪作。
これまでにも「神童」もの(?)を数多く描いてきたさそうあきら先生だが、ご本人は極めて方法に自覚的な職人タイプ。長年、マンガ学科の教員として教鞭をとり、『マンガ脚本概論』などの技法書にも定評がある。
56[守]の師範代ロールを全うした18名への感門表授与の場。その締めに、会場へメッセージを寄せたのが阿曽祐子番匠である。
阿曽番匠は、今福氏の「未習熟の習熟」という言葉を紹介した。これは、いったん身につけた型や方法を手放し(未習熟)、新たなあり方へと向かうプロセス(習熟)を指す。[守]での学びは、型を通じてそれまでの自分をあえて壊し、新しい自分へと更新していく姿勢である。
一般的には、できるだけ早く習熟し、逸脱しないことが求められる。しかし、イシス編集学校のあり方はその流れとは異なる。
では、どのように未習熟の習熟を実践できるか。重要なのは、「先達たちがどのように自らを更新しつづけてきたのかを知ること」であるという。
松岡校長は「編集を終えようとする社会に抗いたい」と語り、日々本を読み、千夜千冊を書きつづけることで先達の方法に向き合ってきた。この校長の実践そのものが、自らを更新しつづける姿勢を体現している。
「私たちもまた、校長の歩みに連なりながら、編集道を歩みつづけてまいりましょう」と締めくくった。
阿曽番匠は、[守]番匠ロールのほか、松岡校長が創設した近江ARSや、文化人類学者でありISIS co-missionの今福龍太が監修する多読アレゴリア「群島ククムイ」にも関わる、ポリロールの実践者である。
上杉公志
編集的先達:パウル・ヒンデミット。前衛音楽の作編曲家で、感門のBGMも手がける。誠実が服をきたような人柄でMr.Honestyと呼ばれる。イシスを代表する細マッチョでトライアスロン出場を目指す。エディスト編集部メンバー。
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コメント
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2026-03-19
『絵師ムネチカ』から目が離せない。天才は往々にして何かが欠けている。そしてそのこと自体がまた天才の天才性を引き立たせる。周囲の人々の鼻面を引き回し、人生を変えていく「天才少年」のデモーニッシュな魅力を容赦なく描いた怪作。
これまでにも「神童」もの(?)を数多く描いてきたさそうあきら先生だが、ご本人は極めて方法に自覚的な職人タイプ。長年、マンガ学科の教員として教鞭をとり、『マンガ脚本概論』などの技法書にも定評がある。
2026-03-17
目玉入道、参上。
体を膨らませ、偽りの目玉(眼状紋)を誇張して懸命に身を守ろうとしているのは、カイコの原種とされるクワコの幼虫。クワコの繭から取れるシルクは、小石丸のそれに似て細く、肌触りがよいらしい。
2026-03-10
平和に飛び交うモンシロチョウも、地球史スケールでは、ほんの少し前に日本にやって来たばかりのパイオニアらしい。押さえきれない衝動に駆り立てられて彼方に旅立つ人たちの原型は、海をわたる蝶なのかもしれない。