『絵師ムネチカ』から目が離せない。天才は往々にして何かが欠けている。そしてそのこと自体がまた天才の天才性を引き立たせる。周囲の人々の鼻面を引き回し、人生を変えていく「天才少年」のデモーニッシュな魅力を容赦なく描いた怪作。
これまでにも「神童」もの(?)を数多く描いてきたさそうあきら先生だが、ご本人は極めて方法に自覚的な職人タイプ。長年、マンガ学科の教員として教鞭をとり、『マンガ脚本概論』などの技法書にも定評がある。
長く熱い一日が終わった。感門之盟day2。総合司会の大役を終えた齋藤幸三師範の胸に去来するのは、故・松岡校長の面影だった。気持ちが強いほど喪失感も大きい。閉会宣言で齋藤は、愛する家族を失った自身の経験を重ねて言った。「ボロボロになっても、もう動けないと思っても、膝をついてでも一歩でも前に進もうと思えたのは、イシスで学んだ編集術があったから。それぞれの皆さんに切実なものがあると思う。そして、その切実は編集されたがっています」
その語りは確かなナラティブとして本楼に響き、その場に介した者すべてを重ねて束ねた。
今井サチ
編集的先達:フェデリコ・フェリーニ。
職もない、ユニークな経歴もない、熱く語れることもないとは本人の弁だが、その隙だらけの抜け作な感じは人をついつい懐かせる。現役時代はライターで、今も人の話を聞くのが好き。
師範や番匠を2期以上務めた者に贈られる「師範頌」。指導陣の誰もがうらやむイシスのオリジナルアイテムだ。鈴木康代学匠が今期選定したのは、松岡校長のドローイング『胡蝶の夢』の版画版。15名に労いの言葉と共に手渡された。主客転 […]
【90感門】エディティングモデルを映す唯一無二の「書」〜56守・玄々書〜
初めての守の師範ロール、番匠ロールをまっとうした者に贈られる「玄々書」。松岡校長の俳号「玄月」に由来する命名で、校長直筆だったものを、現在は方源・穂積晴明によるデザインの書として受け継がれている。校長の書に倣い、校長の方 […]
【90感門】イシスは読奏するサーキット〜八田律師メッセージ〜
イシスのイベントの多くはこの人のメッセージから始まる。講座プロジェクトを全面的に支えるパワフルなハブ、八田英子律師が、今日もまず壇上に立った。本楼を埋め尽くす学衆・叢衆・師範陣らが言葉を待つ中、律師は2024年9月の「感 […]
【90感門】参加者は過去最高!「第90回感門之盟・DAY2」まもなく開始 〜総合司会・齋藤幸三を追え〜
開花宣言で春めく東京。豪徳寺の桜も咲き初め、今日3月22日は本楼も、守講座の卒門式及び物語講座の績了式で色づく。過去最高の参加者数を集めて湧き立つ「第90回感門之盟」2日目は、まもなくスタート。総合司会の大役に臨む師範・ […]
Neo OPERA PROJECT 〜ズレの工学と物語マザー【物語講座18綴蒐譚場】
世は物語であふれている。文学やエンターテイメントのフィクションを超え、気がつけば、歴史や科学のパラダイム、企業やマーケティングのストーリー、SNSでの自己表現などあらゆるものが物語として語られるようになっていた。が、しか […]
コメント
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2026-03-19
『絵師ムネチカ』から目が離せない。天才は往々にして何かが欠けている。そしてそのこと自体がまた天才の天才性を引き立たせる。周囲の人々の鼻面を引き回し、人生を変えていく「天才少年」のデモーニッシュな魅力を容赦なく描いた怪作。
これまでにも「神童」もの(?)を数多く描いてきたさそうあきら先生だが、ご本人は極めて方法に自覚的な職人タイプ。長年、マンガ学科の教員として教鞭をとり、『マンガ脚本概論』などの技法書にも定評がある。
2026-03-17
目玉入道、参上。
体を膨らませ、偽りの目玉(眼状紋)を誇張して懸命に身を守ろうとしているのは、カイコの原種とされるクワコの幼虫。クワコの繭から取れるシルクは、小石丸のそれに似て細く、肌触りがよいらしい。
2026-03-10
平和に飛び交うモンシロチョウも、地球史スケールでは、ほんの少し前に日本にやって来たばかりのパイオニアらしい。押さえきれない衝動に駆り立てられて彼方に旅立つ人たちの原型は、海をわたる蝶なのかもしれない。