【2025秋募集:終活読書★四門堂】「あの世」への想像力を切り捨てない

2025/08/18(月)18:06 img
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連想を誘うお題ごとのビジュアル資料

 

 死という避けられない現実をいろいろな編集フィルターごしに見て、残りの生を愛おしく豊かなものにする。そんな「虚に居て実を行ふ」を実践中のクラブ、終活読書★四門堂の四つめのシの門は「視」です。

 死がタブー視される社会での死は、工夫を凝らした暗示や寓意によって表現されます。一方、時代や文化によっては、死の恐怖を乗り越えるための理想的な死が、周到な理論を背景に明示的に描かれます。死をテーマに含んだ絵画や写真や図像を「視」ていくことは、時代や社会のなかの見えないものを読み取ることかもしれません。

 四門堂の秋からの四か月は、古今東西の「あの世」の表象や、「あの世」と「この世」のあいだに潜む物語を、お題ごとに用意された「視料(ビジュアル資料)」の図像や写真を通して読み取っていきます。

 

「視料」に使われる参考図書

 

此岸から彼岸へ、そして別彼岸へ

 

 4か月の構成は、

  9月:【この世のキワ】を見つめる
  10月:【あの世のシタテ】を読む
  11月:【もうひとつのあの世】と交じる
  12月:【もうひとつのあの世】を創る

 

 here→there→another there の3ステップです。そして10月にはこの世のあの世、京都宇治の平等院へ遠足に行き、11月には「本供養」企画を携えて多読アレゴリア祭りに参加します。お題ありイベントありの豊穣な季節になる予定です。

 葬式の形式が変わり、合理的な終活ハックも増え、「あの世」の話も、あるのかないのかの議論のすえ、無駄なことと切り捨てられることも多くなりました。ですが四門堂は、「あの世の真実」はいったん棚にあげ、「あの世」という遠いものへの想像力や、「あの世」への別れを癒してきた智慧を学んでいきたい。秋御堂堂守が、毎日スキャニングしながら、秋からのお仲間をお待ちしています!


終活読書★四門堂 

冬御堂 大音美弥子
春御堂 塚田有一
夏御堂 赤羽卓美
秋御堂 野嶋真帆

 


多読アレゴリア 2025年秋 終活読書★四門堂

【開講期間】2025年9月1日(月)~12月21日(日) ★16週間

【URL】https://shop.eel.co.jp/products/tadoku_allegoria_2025autumn
【申込締切】2025年8月25日(月)
【定員】40名
【受講資格】どなたでも受講できます
【受講費】月額11,000円(税込) ※ クレジット払いのみ
【2クラブ以上お申し込みされる場合】2クラブ目以降は、半額でお申し込みいただけます。お申込詳細はショップカートにて。

  • 野嶋真帆

    編集的先達:チャールズ・S・パース。浪花のノンビリストな雰囲気の奥に、鬼気迫る方法と構えをもつISISの「図解の女王」。離の右筆、師範として講座の突端を切り開いてきた。野嶋の手がゆらゆらし出すと、アナロジー編集回路が全開になった合図。