自ら編み上げた携帯巣の中で暮らすツマグロフトメイガの幼虫。時おり顔を覗かせてはコナラの葉を齧る。共に学び合う同志もなく、拠り所となる編み図もなく、己の排泄物のみを材料にして小さな虫の一生を紡いでいく。
秋はいよいよ編集。
自分の「スキ」を取り出す方法の巻
それで、着物コンパ倶楽部がほわんと目指すのは
というふうに、源氏読みや源氏体験にはいろいろのアプローチがあっていいのですが、でも王道中の王道は、やはり「歌」にカーソルを合わせつつ「歌物語としての源氏」を読むということだろうと思います。
なにしろ800首近く、795首の和歌が『源氏』に入っているんです。それを紫式部がすべて登場人物に即して歌い分けました。こんな例はほかにありません。千夜千冊 1569夜『源氏物語』紫式部
(文:森山智子)
(アイキャッチ画像:森山智子×山内貴暉)
森山智子
編集的先達:和泉式部。SE時代にシステムと着物は似ていることに気づき開眼。迷彩柄の帯にブーツを合わせる、洋服生地を帯に仕立てる等、大胆な着こなしをはんなり決める。イシスにも森山ファンは数多い。
2025年春から多読アレゴリアの「着物コンパ倶楽部」を主宰。
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1月に続いて2月の最後の日曜日にもバジラ高橋さんの輪読座の裏で「モリヤマ流・きもの編集体験会」を開催しました。今回のテーマは「アンティーク着物と細雪ごっこ」。わたしも昭和の戦前のものと思われる祖母の着物を着 […]
【多読アレゴリア:着物コンパ倶楽部】vol.3 部外活動と春夏秋冬はこんなことをします
こんにちわ!2025春から始まる着物コンパ倶楽部(多読アレゴリア)の森山智子です。 先にお届けした 【多読アレゴリア:着物コンパ倶楽部】New! 2025春に始まります~(vol.1) 【多読アレゴリア:着 […]
Kimono話#02 トーク会「男の襟と同伴」(2/4 Tue)のこぼれ話【着物コンパ倶楽部】
デニムの着物のステッチとマーチンのステッチの糸の色がリンクしてる。って見つけて目付けもの(めっけもの) 集合は本番開始の90分前。 洒落羽織に黒革の手提げ姿で現れた中村さん、いかにも若旦那な風情で終始ニコニ […]
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コメント
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2025-11-18
自ら編み上げた携帯巣の中で暮らすツマグロフトメイガの幼虫。時おり顔を覗かせてはコナラの葉を齧る。共に学び合う同志もなく、拠り所となる編み図もなく、己の排泄物のみを材料にして小さな虫の一生を紡いでいく。
2025-11-13
夜行列車に乗り込んだ一人のハードボイルド風の男。この男は、今しがた買い込んだ400円の幕の内弁当をどのような順序で食べるべきかで悩んでいる。失敗は許されない!これは持てる知力の全てをかけた総力戦なのだ!!
泉昌之のデビュー短篇「夜行」(初出1981年「ガロ」)は、ふだん私たちが経験している些末なこだわりを拡大して見せて笑いを取った。のちにこれが「グルメマンガ」の一変種である「食通マンガ」という巨大ジャンルを形成することになるとは誰も知らない。
(※大ヒットした「孤独のグルメ」の原作者は「泉昌之」コンビの一人、久住昌之)
2025-11-11
木々が色づきを増すこの季節、日当たりがよくて展望の利く場所で、いつまでも日光浴するバッタをたまに見かける。日々の生き残り競争からしばし解放された彼らのことをこれからは「楽康バッタ」と呼ぶことにしよう。