イスラエルで起こっていることから目をそらすな、ガザの惨劇に目を向けよ、…と言いたいのは山々なのだが、そう、ことは簡単にはいかない。SNS時代の自意識というのか、冷笑系のセルフつっこみとの戦いが待っている。令和の社会派は、なかなか大変なのだ。
夕暮宇宙船『未題』は、pixivサイトでも無料で読めるが、書籍版(『小さき者たちへ』)もアリ。売り上げはパレスチナ支援に充てるとのこと。
生涯を「編集」という名の呼吸で生き抜いた松岡正剛。
その数寄の喜びを惜しみなく分かち合い、音と言葉の交差点に無数の火花を散らし、2025年6月より開催してきた「玄月音夜會」が、ついに最終回を迎えます。
いつもどこか風が吹いているような時間でした。懐かしい旋律がいまこの場で再び息をしはじめ、忘れかけていた記憶が静かに呼び戻される夜でした。
そして第七夜。松岡の誕生日企画となるこの夜は、ただの締めくくりではありません。むしろ「ここからまた物語が続くのだ」と思わせてくれる、祝祭であり、祈りのような一夜となるでしょう。
メインゲストは、松岡が心から惚れ込み、幾度となく共演の場にお迎えした邦楽家・中村明一さん。超絶的な演奏技法と深遠な音楽理論で、音そのものの輪郭を押し広げてきた希有な表現者です。松岡は、その比類なき世界観に魅了され、たびたび企画の核として共に歩んできました。その響きが最終夜の空間をどう震わせるのか…。それだけで胸が高鳴ります。
さらに、松岡自らが作詞作曲し、小室等さんも歌われた名曲「比叡おろし」を歌い継いできた小林啓子さんが特別出演。キーボードやエレキハープも響く予定の、誕生日特別企画にふさわしい華やかさと深い余韻が交差する一夜となります。
本楼参加はすでに満席となりました。しかしまだこの灯に間に合います。画面越しであってもきっと届くものがあります。むしろ静かにひとりで向き合うからこそ聴こえてくる声もあるはずです。
この最終章を見逃さないでください。松岡正剛という存在が、この世界に残してくれた「音の言葉」と「言葉の音楽」を、あなたの時間にそっと刻んでみてください。
■玄月音夜會 第七夜
★松岡正剛 誕生日特別企画
日時:2026年1月28日(水)19:30開演(18:30開場)
ゲスト:中村明一(邦楽家)
特別出演:小林啓子(フォークシンガー)
■参加料金
本楼ライブ参加 16,000円(税別/飲食代込み)※満席
配信視聴参加 4,000円(税別)
※いずれも期間限定でアーカイブ視聴が可能です(申込者限定)
■お申込み
こちらよりお申込みください
■出演者プロフィール
中村明一 Nakamura Akikazu /順天堂大学客員教授・作曲家・尺八演奏家・著述家

横山勝也師はじめ多数の虚無僧尺八家に尺八を師事。米国バークリー音楽大学で作曲とジャズ理論を学び最優等賞を得て卒業、ニューイングランド音楽院大学院修士課程作曲科及びサード・ストリーム科で奨学生として学ぶ。虚無僧に伝わる尺八音楽の採集・分析・演奏をライフワークとしつつ、ロック、ジャズ、現代音楽、即興演奏、コラボレーションなど幅広く活動。モントルー・ジャズ・フェスティバル、ブルーノート(NY)、ベルリン・フィルハーモニーホールなど海外からの招聘を受け、世界40カ国以上、150都市余で公演。松岡は中村氏の超絶的な演奏や音楽理論に注目し、数多くの主催イベントに招きコラボレーションしてきた。2024年、本楼で最新著『日本音楽の構造』の出版記念イベントを開催したが、松岡の緊急入院のため共演は適わなかった。
*特別出演
小林啓子 Kobayashi Keiko /フォークシンガー

聖心女子学院在学中から音楽活動を始める。1960年代 フォークブームの中、日本のジョーン・バエズと呼ばれ、1968年に来日したバエズのステージでその歌を披露し注目を浴びる。1969年 『こわれた愛のかけら』でデビュー。NHK テレビの人気音楽番組「ステージ 101」にてレギュラーで活躍。その後、松岡正剛の作詞作曲による『比叡おろし』 をはじめ、『恋人中心世界』 、『さよならをいう前に』、当時の国鉄 CM 曲 『レイルウエイ・ララバイ〜一枚のキップから〜』 をヒット曲させる。30年近いブランクの後、2002年に活動を再開し、以降は精力的にコンサート活動を継続している。
衣笠純子
編集的先達:モーリス・ラヴェル。劇団四季元団員で何を歌ってもミュージカルになる特技の持ち主。折れない編集メンタルと無尽蔵の編集体力、編集工学への使命感の三位一体を備える。オリエンタルな魅力で、なぜかイタリア人に愛される、らしい。
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