宮谷一彦といえば、超絶技巧の旗手として名を馳せた人だが、物語作家としては今ひとつ見くびられていたのではないか。
『とうきょう屠民エレジー』は、都会の片隅でひっそり生きている中年の悲哀を描き切り、とにかくシブイ。劇画の一つの到達点と言えるだろう。一読をおススメしたい(…ところだが、入手困難なのがちょっと残念)。

『ゴールデンカムイ』の大ヒットで北海道の歴史に今、熱い視線が注がれている。
特に先住民たちの言葉は私たちが知らない「世界の意味」を教えてくれる。
たとえば、彼らはカラスを「善なるカムイ」と「悪戯好きで迷惑なカムイ」に分けていた。
私たちにも身近な存在のカラス。しかしこの二つのカムイの特徴は野鳥図鑑では見つけられない。
彼らの世界の見方は<編集術>につながる秘密が隠されているのだ。
今回の札幌エディットツアーのテーマはまさにこの北海道の先住民たちの言葉。
参加されているみなさんと編集ワークで遊ぶ90分。
歴史や文化にくわしくなくても誰でも気軽に参加できる。
遊び終わったころには、いつもの景色に新たな何かを発見できるはず。
ツアーの舞台は旧永山武四郎邸。
小さな森に囲まれた和洋折衷の瀟洒な建物で
イシス編集学校の師範、タップを踏む神尾とラップ好きの岩野がお待ちしています。
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イシス編集学校エディットツアー札幌
~北の伝統文化で編集稽古~時間と自然をカムイする
■日時:2024年10月13日(日)13時10分~14時40分
■会場:札幌市 旧永山武四郎邸
https://sapporoshi-nagayamatei.jp/#access
(札幌市中央区北2条東6丁目)
■定員:先着6名
■費用:1,000円/人 *当日会場で現金にてお支払いください。
参加申込はこちらから↓
https://shop.eel.co.jp/products/detail/769
■ナビゲーター
イシス編集学校 師範 岩野範昭、神尾美由紀
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神尾美由紀
編集的先達:手塚治虫。タップダンスにベリーダンス。北海道が生んだ編集的に踊れる師範。感門之盟でも舞台でタップを披露してみせた。ふわっとした見た目だが、リアルワークにも定評あり。自称・お子ちゃまで教室名にピノコを冠する。
ついに花伝所が動いた。第78回感門之盟。インタビューという名のタレントスカウト。差し掛かりのキワで尻込みしている“才(タレント)”たちを編集コーチの養成コースである花伝所に呼び込まんとするのは所長田中晶子と深谷もと佳・ […]
コメント
1~3件/3件
2025-09-18
宮谷一彦といえば、超絶技巧の旗手として名を馳せた人だが、物語作家としては今ひとつ見くびられていたのではないか。
『とうきょう屠民エレジー』は、都会の片隅でひっそり生きている中年の悲哀を描き切り、とにかくシブイ。劇画の一つの到達点と言えるだろう。一読をおススメしたい(…ところだが、入手困難なのがちょっと残念)。
2025-09-16
「忌まわしさ」という文化的なベールの向こう側では、アーティスト顔負けの職人技をふるう蟲たちが、無垢なカーソルの訪れを待っていてくれる。
このゲホウグモには、別口の超能力もあるけれど、それはまたの機会に。
2025-09-09
空中戦で捉えた獲物(下)をメス(中)にプレゼントし、前脚二本だけで三匹分の重量を支えながら契りを交わすオドリバエのオス(上)。
豊かさをもたらす贈りものの母型は、私欲を満たすための釣り餌に少し似ている。